[映画]キサラギ - ワンシチュエーション・サスペンス
表紙からポップな印象を抱いてしまうが、今回鑑賞した映画「キサラギ」は、1つの部屋の中で繰り広げられる「密室劇」である。日本映画には珍しいワンシチュエーション・サスペンスのようで、自殺したアイドル・如月ミキの一周忌追悼会に集まった5人の男達による謎が謎を呼ぶ展開がスリリングだった。
キサラギ スタンダード・エディション香川照之, ユースケ・サンタマリア, 塚地武雅(ドランクドラゴン), 小栗旬, 佐藤祐市おすすめ平均 舞台みたいもうちょっと渋い演出だったら面白かったかも・・・?最後にオモチャを渡された感じオタク向けw素晴らしい脚本Amazonで詳しく見る by G-Tools
それぞれのタイプがまったく異なる5人を巧みに配置し、一体感を奏でる絶妙な会話劇が素晴らしい印象を受けた。脚本を手掛けるのは「Always 三丁目の夕日」の脚本も手掛けた古沢良太氏で、推理サスペンス劇ではあるものの所々でヒューマン・ドラマ的な要素を交えている。何よりもユニークだったのは、このような古典的なパターンの中にインターネットの掲示板に書き込みをしていた人たちによるオフ会という現代的な要素を持ち込んだ点にある。互いに掲示板上の名前を使うことによって身分を明かさなかった人間が、アイドルの自殺という現実と向き合うことによりネット上では見ることがなかったそれぞれの人間像が推理と共に明らかになってくるという設定が非常に巧みであった。
しかし1つ残念だったのは、ラストにアイドル自身が出て来てしまったこと。憧れのアイドルがもうこの世に存在しないということは、インターネット上に存在する仮想人物のように仮想現実として捉えることができる。作品を通して、5人によって展開される推理劇が、そんな仮想人物としてのアイドルのイメージを見る側の頭の中に創り上げてしまうため、実際に見せて欲しくなかったのが本音である。
「キサラギ」
監督: 佐藤祐市
原作・脚本: 古沢良太
出演 : 小栗旬 、ユースケ・サンタマリア 、小出恵介 、塚地武雅 、香川照之
2007日本/108分
配給 : ショウゲート
2008年1月9日よりレンタル開始
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