遼さんのマイページ

二十七歳になれました☆

2010/02/01 00:00


ジャパハリネット - 物憂げ世情





はにかんで心から愛する人がいるのなら

それだけでこの今を生きた意味があるでしょう

はにかんで心から笑える事ができるなら

それだけでこの今を生きた意味があるでしょう





本日、

二十七回目の誕生日を無事に迎えることができた。

先ずは、

これまで我が儘な私を陰になり日向になり支え続けてくれた家族・友人に感謝したい。

本当にありがとう。

彼らに何を返せるのかここ数日ずっと考えていたのだが、

まったく思い浮かばない。

恩返しのために生きる、

こう書くと何とも重苦しい感じがする。

しかし、

そう悪いものでもないんじゃないか、

とも思う。

もう自分のことだけを考えて生きる歳ではない、

この自覚が或いはそう思わせるのかもしれない。

高校を卒業してからというもの、

これからどう生きるべきか考えなかった日など一日たりともなかった。

日々を生き抜くということは即ち自己との対話を恒常的に繰り返すということであり、

それ以上でもそれ以下でもなかった。

苦しいことの方が多かったし、

困難な状況に直面すれば否も応もなく思惟の海に沈潜せざるを得なかった。

そんな毎日に心身を削られ、

気が付けば、

この人生から降りてしまいたい、

そう願うようになっていた。

精も根も尽き果てていた。

思惟の海に沈潜していたはずが、

何時しか溺没しかかっていたのである。

二度と再び浮き上がれなくなるその寸前で私を引き上げてくれた人たちがいた。

今も私を見守ってくれている彼らのサルベージがなければ、

もう何年も前に間違いなく死んでいた。





今でも忘れられない光景がある。

「彼」はもう忘れてしまったかもしれないが、

私は鮮明に覚えている。





私は「幸せ」という言葉が大嫌いだ。

そんなものは自分とは無縁だと思い続けてきたし今でもそう思っている。

ただ、

可笑しくて、

そして、

泣けてしまうことが、

一つだけある。

それは、

無縁だと思い続け今でもそう思っている「幸せ」の直中に自分がいるということ。

底へ底へと沈んでいくその苦しみに喘ぐ余り「幸せ」を感じることができなかったのか。

いや、違う。

「幸せ」過ぎる余り「幸せ」を感じることができなかったのだろう。

そういう鈍感さが私にはある。





今でも忘れられない光景がある。

「彼」はもう忘れてしまったかもしれないが、

私は鮮明に覚えている。

その光景を目にしたとき、

長い間、

余りに長い間、

感じることができなかった、

感じることを拒み続けてきた「幸せ」を、

ようやく感じたのだった。

私は生きている、

ようやくそう感じたのだった。





本日、

二十七回目の誕生日を無事に迎えることができた。

「二十七歳になった」のではなく、

多くの人たちのおかげで「二十七歳になれた」のである。

このことを決して忘れてはならない。

それにつけても迷惑をかけ通した二十七年間だった。

受けた恩や情けはきちんと返す、

それが筋だ。

如何にして報いるか。

今までは、

どう生きるべきか考えるだけだったが、

これからは、

それに加えて、

どう報いるべきかも考えていかなければならない。

考えるという営為は最期の瞬間が訪れるまで続くが、

何れにせよ、

向こう数年間、

実存主義の諸思想を徹底的に学び直そうと思っている。

キルケゴール、

ニーチェ、

ヤスパース、

ハイデッガー、

そして、

サルトル。

各々の思想内容は違っていてもそれらに通底するものが確かにある。

それは、

自己の全存在を賭けて自己が当面する問題を解決しようとする真剣さだ。

彼らの「思索という名の闘争の軌跡」から何かを掴みたいと痛切に思っている。

何かを掴むことができたとき、

私を支え続けてくれた人たちに報いる方途を見いだすこともできるかもしれない。

ずいぶん長い文章になってしまった。

それでは、

二十七歳の記念すべき最初の一日を始めることにしよう。

そして、

決して生きることを怠けることなく最期の一日まで生き抜くことにしよう。


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