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「おにぎり大臣」関連資料

2016/04/29 20:24



〔「防災担当内閣府副大臣としての松本文明氏の職務」(http://uma-sica.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-0529.html)追記用資料 2016/04/29〕



 各社の報道と内閣府防災担当大臣(つまり松本文明氏の上司)の河野太郎氏の公式サイトにより、問題の時系列を確認しておきたい(特に松本文明氏の「おにぎり大臣」と揶揄される原因となった言動と、現地での屋内避難指示については太字で引用した)。



 まず、「4月14日午後9時26分、熊本県で震度7の地震が発生」(河野太郎公式サイト)したのを受け、「午後11時25分、内閣府大臣官房審議官以下4名の内閣府情報先遣チームを現地に向けて出発させ先遣チームは内閣府から入間の自衛隊基地に向かい、自衛隊機で熊本空港に)」ると共に、「松本文明内閣府防災担当副大臣を団長とし、内閣府、警察庁、消防庁、防衛省からなる政府調査団10名の派遣を決め」ており、翌15日の「午前3時ごろ、先遣チームが現地に到着、情報の集約をはじめ」、防災担当内閣府副大臣の松本文明氏を含む一行は「午前8時50分頃、政府調査団、福岡空港到着。自衛隊ヘリで益城町上空を視察しながら午前10時40分、県庁に到着」している。

 続いて「午前11時30分頃、8号館オペレーションルームで熊本県庁に到着した松本副大臣からテレビ会議で報告を受け」、「15時47分、益城町役場にいる松本副大臣から報告が入」っている。


 また、「午前11時15分、官邸の総理執務室でここまでの情報を集約して総理に報告し、総理からは屋外に避難している人を確実に今日中に屋内に収容せよという指示がありました」とも記されており、安倍氏自身が「屋内退避」の指示をしていたこともわかる。


 しかし、翌16日午前1時25分ごろになってマグニチュード7.3、震度7の「本震」が熊本地方を襲う。

 政府現地対策本部長である松本氏の率いる政府調査団は、「16日未明の本震後、県庁の食堂が使えず、水も電気もガスも止まり、職員は固形物を口にできず、水やお茶などでしのいだ」(日刊スポーツ 2016/04/22 09:33)、あるいは「水、電気、ガスがストップしている状態ですから、各職員が持って行っている自前の食料、カップラーメン等々が全くできないという状況」、「2度目の震災が被害が起こった日は、口の中に食料らしい固形物は入っていないという状況」(朝日新聞デジタル 2016/04/21 18:37)に陥ってしまう。

 松本氏は「政府と県を結ぶテレビ会議で河野氏に「食べるものがない。これでは戦えない。近くの先生(国会議員)に差し入れをお願いして欲しい」と要請」するに至る。そして「河野氏が手配し、熊本県関係の議員4人の事務所からおにぎりが届けられた」(朝日新聞デジタル 2016/04/21 05:03)との経緯であった。


 あらためて明らかになったのは、政府現地対策本部が陥った「水、電気、ガスがストップしている状態ですから、各職員が持って行っている自前の食料、カップラーメン等々が全くできないという状況」である。驚かされるのは「各職員が持って行っている自前の食料、カップラーメン等々」との記述であろう。政府現地対策本部が携行した非常用食品が「各職員」の「自前」であり、しかも「水、電気、ガスがストップしている状態」での食用に適さないものであったとの事実なのである。

 政府には組織としての災害時現地対策本部用非常食の準備がなかったことが明らかになっただけでなく、震災対応に派遣された「各職員」が「水、電気、ガスがストップしている状態」を想定することもなかったことまでも明らかになってしまったのである(度重なる地震災害を経験した現在では、その想定が災害時の非常食準備の常識となっているのだとばかり思っていたが)

 これが安保法制を推進し、緊急時対応能力の必要を声高に叫ぶ政権の災害時現地対策本部の実情なのである。



 また河野防災担当相は、「全国知事会を代表して新潟の泉田知事から、家屋の応急危険度判定に必要な人材を、知事会で協力して熊本に大至急、送りだすことを決めたと連絡があ」った事実を記し、更に「新潟地震などの経験から、強い余震が続く場合、余震で家屋が崩壊する場合もあり、応急危険度判定を至急、行うことが必要になるが、そのためにはかなりのマンパワーが至急、必要になるだろうという知事さんたちの経験」にも言及している。

 最初の地震(4月14日午後9時26分)の「翌日」(午前11時15分)の段階での「総理からの避難者の屋内収容の指示」の適切性の問題も問われるべきであろう。確かに16日のマグニチュード7.3、震度7の「本震」の予測は困難であったにしても、余震が続く時点での(現地を離れた官邸での)「避難者の屋内収容の指示」の判断には疑問が残る。総理は「新潟地震などの経験」から学んでいないのではないのか?との「疑問」である。安倍氏は(結果としての)「本震」での犠牲者に責任を感じるべきだと、私は思う。





 



  松本氏は、16日の「本震」の後、政府と県を結ぶテレビ会議で河野氏に「食べるものがない。これでは戦えない。近くの先生(国会議員)に差し入れをお願いして欲しい」と要請。河野氏が手配し、熊本県関係の議員4人の事務所からおにぎりが届けられたという。本来は県側の要請と政府の対応を調整する場であるテレビ会議を使って、自身への差し入れを求めたことは批判を招きそうだ。
  松本氏は屋外避難者をめぐって松本氏と蒲島郁夫知事の考えがすれ違う場面もあったという。蒲島知事は16日の会見で、被災者が余震による建物倒壊を恐れて屋外に避難する中、松本氏から「なんで屋内(避難)じゃないの」と尋ねられたことを明かし、「(松本氏は)分かっていない」と不快感を示した。
     (朝日新聞デジタル 2016/04/21 05:03)



  (熊本地震の本震後、現地対策本部長としてテレビ会議で自分たちへの食事の差し入れを要請していた問題について)大変申し訳ないという思いの一方であります。水、電気、ガスがストップしている状態ですから、各職員が持って行っている自前の食料、カップラーメン等々が全くできないという状況でありました。私は職員の肩をたたきながら、「食事はできているかい」「大丈夫か」――。こういうような声をかけて来ました。2度目の震災が被害が起こった日は、口の中に食料らしい固形物は入っていないという状況で働いたわけであります。
  テレビ会議で(河野太郎・防災)大臣から「他に困っていることはないか」という優しい問いかけに対して、私が「バナナでもおにぎりでも良いです。何とか差し入れをお願いできませんでしょうか」というお願いをしたことは、事実であります。現地対策本部長として、私の部屋の中で懸命に夜を徹して働いている人たちの健康管理、これも私の大きな責任の一つだ。こう考えております。(21日の衆院総務委員会で)
     (朝日新聞デジタル 2016/04/21 18:37)



  熊本地震で、現地の政府対策本部長を務めていた内閣府の松本文明副大臣が、震災対応を協議する政府とのテレビ会議で、職員への食料の差し入れを求めていたことが分かった。
  松本氏は21日、衆院総務委員会で「大変申し訳ない」と陳謝する一方、現地の食糧不足の実態を明かした。16日未明の本震後、県庁の食堂が使えず、水も電気もガスも止まり、職員は固形物を口にできず、水やお茶などでしのいだと強調。「困っていることはないかと問われ、この状況では、本部の人間は何も口にできない。バナナでもおにぎりでも、差し入れをお願いできないかと申した」と述べた。松本氏は20日、わずか5日で本部長を交代となった。
     (日刊スポーツ 2016/04/22 09:33)



  4月14日午後9時26分、熊本県で震度7の地震が発生しました。
  防災担当大臣は、全国で震度6弱あるいは都内で震度5強の地震が起これば直ちに官邸のオペレーションルームに参集することになっています。

  同時に内閣府の防災部局は8号館3階にオペレーションルームを立ち上げ、官邸と連絡を取りあいながら情報の集約、被災地への支援をはじめます。
  午後9時33分、参集の連絡を受け、9時40分に官邸に入りました。
  午後9時40分、警察庁は、広域緊急援助隊の出動及び待機を指示。
  午後10時07分、震度6弱の余震。
  午後10時10分、私が本部長となる政府の非常災害対策本部を設置しました。
  警察庁は、警察庁次長を長とする非常災害警備本部を設置。
  午後11時21分、「熊本県熊本地方を震源とする地震非常災害対策本部会議」を官邸4階大会議室で開催しました。
  
午後11時25分、内閣府大臣官房審議官以下4名の内閣府情報先遣チームを現地に向けて出発させました。先遣チームは内閣府から入間の自衛隊基地に向かい、自衛隊機で熊本空港に向かいました。
  松本文明内閣府防災担当副大臣を団長とし、内閣府、警察庁、消防庁、防衛省からなる政府調査団10名の派遣を決めました。

  4月15日午前0時03分、震度6強の余震。
  午前3時ごろ、先遣チームが現地に到着、情報の集約をはじめました。
  午前5時、警察は、発災直後から行っていた被害情報の収集、救出救助、避難誘導などの活動に加え、交通部門、生活安全部員による益城町内のパトロールを開始。
  午前6時30分、内閣府大臣室で防災、警察の情報を集約。避難所352か所、避難者数24,458名との報告。
  熊本県警830人、警察災害派遣隊1085人、ヘリ5機、救助犬4頭出動中。
  午前7時05分、官邸の総理執務室で総理に集約された情報を報告。
  午前8時05分、第2回地震非常災害対策本部会議を官邸の4階大会議室で開催。死者9名が確認され、避難所505か所、避難者数44,449名に。
  午前8時25分、閣議。
  午前8時50分頃、政府調査団、福岡空港到着。自衛隊ヘリで益城町上空を視察しながら午前10時40分、県庁に到着。
  全国知事会を代表して新潟の泉田知事から、家屋の応急危険度判定に必要な人材を、知事会で協力して熊本に大至急、送りだすことを決めたと連絡がありました。
  
新潟地震などの経験から、強い余震が続く場合、余震で家屋が崩壊する場合もあり、応急危険度判定を至急、行うことが必要になるが、そのためにはかなりのマンパワーが至急、必要になるだろうという知事さんたちの経験から、素早いアクションにつなげていただきました。
  午前11時15分、官邸の総理執務室でここまでの情報を集約して総理に報告し、総理からは屋外に避難している人を確実に今日中に屋内に収容せよという指示がありました。
  午前11時30分頃、8号館オペレーションルームで熊本県庁に到着した松本副大臣からテレビ会議で報告を受けました。

  熊本県から応急危険度判定に必要な人材の要請があり、すでに知事会が動いてくれていることを伝えるとともに、総理からの避難者の屋内収容の指示を伝えました。
  13時、総理執務室で総理に集約した情報を報告。屋外避難者は解消できる見込みであることをお伝えしました。
  15時47分、益城町役場にいる松本副大臣から報告が入りました。
  16時00分、第3回地震災害対策本部会議を官邸4階大会議室で開催。
  警察、消防、自衛隊による行方不明者等を捜索するローラー作戦が一巡を終了、新たに家屋等の下敷きになっていた人も発見されず、行方不明者もなし。
  全ての要避難者のための避難場所も確保完了。
  救命救助の段階から生活支援、生活再建の段階へ。
  停電は今日中、ガスは明日中に復旧を目指します。
  現地の物流の要でもある国道443号線は、明日までに道路の陥没を修復し、暫定でも通れるように突貫工事。
  益城町の中でも避難者が多い地域はパトカー85台を出して、生活安全部門、交通部門などでパトロールに当たります。
  避難所には必要に応じて女性警察官を配置します。
  18時45分、現地対策本部の松本副大臣から、熊本県との調整会議の結果などについての報告。
  19時30分頃、官邸のオペレーションセンタ―で情報を集約、
  20時00分頃、総理、官房長官に報告。
  消防、警察、自衛隊のローラーは2巡終了。行方不明者などなし。
  明日、7時半から警察1000人体制と消防で3巡目のローラーを開始します。
  避難所への水、食料、毛布などはそろいつつあります。民間企業からの物資の支援も始まりました。
  益城町は水道を明日、流してみて漏水場所を発見し、トイレが使えるようにしてみますが、飲料には適さない可能性があります。
  家屋の応急危険度判定を今後、1週間程度で実施していきます。
     (衆議院議員 河野太郎公式サイト 2016/04/15 )








 当該の問題が大筋において「朝日新聞の捏造」ではないことを確認するために、産経新聞と共同通信の記事も以下に引いておく。



  熊本地震の政府現地対策本部長を務めていた松本文明内閣府副大臣は21日の衆院総務委員会で、熊本県庁で行われた政府とのテレビ会議で河野太郎防災担当相におにぎりなど食料の差し入れを要請したことを明らかにし、「大変申し訳ない」と陳謝した。民進党の高井崇志氏の質問に答えた。
  21日発売の「週刊文春」が、松本氏が県庁職員に対し「救援物資は足りているんだから文句は言わせない」「こんな飯で戦えるか」などと発言したと報じたことについては、それぞれ「記憶にない」「事実無根」と否定した。
  高井氏はまた、現地対策本部長が松本氏から酒井庸行内閣府政務官に交代したことを「事実上の更迭ではないか」とただしたが、松本氏は「更迭とは一切考えていない」と述べた。
     (産経新聞 2016/04/21 17:13)



  熊本、大分両県で相次ぐ地震で政府の現地対策本部長を務めていた松本文明内閣府副大臣は21日の衆院総務委員会で、政府と熊本県が対応を話し合うために使うテレビ会議を通じ、河野太郎防災担当相に自身らへの食事を差し入れるよう要請していたとして陳謝した。
  民進党の高井崇志氏が「テレビ会議を使って自らへの差し入れを求めたことは批判を招くのではないか」と追及したのに対し、松本氏は「大変申し訳ない」と語った。
  菅義偉官房長官は21日の記者会見で「食料が不足し、そうしたことがあったと承知している。誤解を与えることで陳謝したと思う」と述べた。松本氏の交代は更迭ではないと強調した上で「時期が来たら(再び)現地入りし、指揮を執ってもらいたい」と指摘した。
  政府は20日、体力的な問題などを理由に現地対策本部長を松本氏から酒井庸行内閣府政務官に交代した。
  松本氏は16日、テレビ会議で河野氏に「みんな食べるものがない。これでは戦うことができない。近くの先生(国会議員)に何でもいいから差し入れをお願いしてほしい」と述べた。
     (共同通信 2016/4/21 22:57)







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