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【信州】高野辰之記念館

2010/02/09 16:48

      1月10日、この日は結社の深川吟行だった。

      一行の一部は地下鉄・門前仲町を下車し、深川不動堂、富

      岡八幡宮をめぐり、さらに仙台堀川、小名木川、隅田川へと

      辿り着いた。


      一行の一人が隅田川の波止に立ち、

      ♪ お江戸日本橋 七つ橋

      と、口づさんだ。


      笑った。 

      この御仁、6年ほど前の秋、信州中野の長野吟行で国文学

      者の高野辰之の生家を訪ねたとき、

      「わたし、この人の作詞した小学校唱歌【故郷】の歌詞で、

      ♪ 兎追いし かの山

        小鮒釣りし かの川

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      で、兎おいしい、とばかり思っていたわ」と言った当の御方

      だった。


      「お江戸には七つしか橋がなかったんですかーい」、私はから

      かった。

      かくいうテマエも、健在特訓中のナポリ民謡「サンタ ルチア」

      のサビの部分の日本語歌詞、最近まで


      ♪ 友よ来よや 我は待てり

      と覚えていたのだが、教則本の翻訳詩では

      ♪ 友や来よや 船は待てり


      だった。他人様のことを、とやかく言う資格はないのだが。と

      同時にだ、当時の【ゆとり教育】の中にあっても、音楽担当

      教師って、韻文の語句解説なんぞ皆無だった。「友がき」、「

      とま屋」など、取り上げれば枚挙に遑がない。


      画像は、冬の信州・戸狩野沢温泉駅、



   その秋の信州中野吟行、一行は長野駅から飯山線で戸狩温泉へと

   向かった。駅に降りるとレンタルバスに乗り換え、一路【高野辰之記

   念館】を目指す。


      画像は高野辰之記念館(現在地:中野市永江、H17までは

         下水内郡豊田村)



       記念館の敷地に立つ国文学者・高野辰之の銅像、



       展示室内、館内のBGMに高野作詞の聞き覚えのある小学校

       唱歌が流れます、



       記念館からさらにバスで高野辰之の生家へと行きました。

       そこでは、原風景となった「春の小川」や「故郷」の兎追い

       し山を目の当たりにしました。


       下図の矢印1は、高野辰之の生家の在り処、

       大平山は「兎追いし山」であります。


       同行されました結社の主宰様は、

       かの山を見て、早速、


       ♪ 布団干す そこに兎を 追ひし山

       なる句を嘱目吟されました。



        辰之生家にも訪ねました。一行を見た辰野家の方が「お茶

        でも」と奨めていただきましたが遠慮いたしました。

        旧家の屋敷門の前に大甕がありましたです。その甕のヘリ

        には、こんな昆虫がおりました。亀虫と言います。亀の甲羅

        のようなものを背中に背負っております。昔どこかで見たよ

        うな、見なかったような、

        この虫、悪臭を放つってんで、早々に立ち去りました。



       下の画像は名物・野沢菜畑、

       ここら辺りで菜の花といいますと、野沢菜の花を差すよう 

       です。この、春には黄色い花を咲かす信州菜、カブと同じ

       品種と思いきや、蕪に由来する別の品種ださうである。


       高野辰之作詞の【朧月夜】、

       ♪ 菜の花畠に 入日薄れ

         見わたす山の端 霞ふかし


       この詩の原風景は、信州中野の野沢菜畠だそうである。


       なお、冒頭に述べた文部省唱歌の歌詞を読み違う御仁、

       長野も、中野も、読み違うことなく、しっかり差の別を弁え

       てはいるようだ。





えええええ


Binder: 熊ヶ峰(2)(日記数:282/全体に公開)
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最新コメント

  • Comment : 1
    無縛
    無縛さん
     2010/02/10 17:07
    「故郷」の歌、私も大好きです。特に3番:

    志を はたして いつの日にか 帰らん♪
    山は 青き 故郷 水は 清き 故郷♪

    3番をうたうとなぜか涙が出てきます。
    自称デラシネで、故郷や過去の経歴など一顧だにしない
    人間なのですが。

  • Comment : 2
    熊ヶ峰
    熊ヶ峰さん
     2010/02/11 15:32
    無縛殿の心の故郷は、
    先人の西行にも牧水にも通じるでおじゃる
    か。まあ、貴台のばやいは今流のボヘミア
    ン・アーティストとでも申しましょうか。

    まさに3番の歌詞は、作詞家自身の思
    いだったようであります。

    2番の歌詞、迂生に至っては、判じモノで
    ありました。
    ♪ 床に居ます 父母
      つつ悲しや 友ガキ(餓鬼共?) 
      雨に風に  着けても
      重い鶴   故郷

    そもそも吉屬硫了譟兎おいしい、の錯覚
    が、すべて後の方へシュールに引っ掛かか
    ってくるのであります。すなわち、床に居
    る父、母を捨て、雨と風の日、少年は重い
    鶴を背負い、故郷を後にした? とか。

      自称:ダラシネェー 

  • Comment : 3
    無縛
    無縛さん
     2010/02/11 17:12
    そういう子供のころのハズカシイ思い出なら、
    私にもあります。「星座は巡る」難しい歌詞です。

    木枯らし途絶えて さわる空より
     地上に降り行く 崩した光よ
    物見ない声が聞こえる 死んじまえの中に
     きらめき揺れ筒 星座はめぐる

    まあ、こんなものです。

  • Comment : 4
    熊ヶ峰
    熊ヶ峰さん
     2010/02/11 19:52
    おお、
    ♪ 風の中のすばる
      砂の中の銀河よ
     ・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・
     つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう 

     名立たるものを追って、輝くものを追って
     天狼も天馬も、いざ駆けよ! 

    中島みゆきが歌う【地上の星】、ここにあり、
    ですな。 

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