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「女体山越え」へ。

2009/10/16 20:30

 前山「おへんろ交流サロン」を後にして、第88番札所「大窪寺」へ向かって歩き始めます。
 ひとまず、今回の最大の難所を目指します。女体山越え、バス道ルート…どちらにしても難所です。

 県道3号線を道なりに東進します。
 10分ほど歩くと分岐点です。車遍路だと気づかずに通り過ぎてしまうかもね。

 この期に及んで…まだ、悩んでいます。
 女体山越え、バス道ルート…どちらにしよう。

 この写真では右手に行くと、県道3号線から国道377号線を経由の、いわゆる「バス道ルート」です。遠回りになる反面、全区間が舗装道路ですし、傾斜もさほどありません。
 固い道を「おへんろ交流サロン」から11Kmぐらい歩ける方は、チャレンジしてみるのも一興かも?
 ややもすれば、車のお接待に誘われるかも?アテにしてはイケませんが。

 左手に行くと、山道を登りはじめ人里から遠ざかります。いわゆる「女体山越えルート」です。バス道ルートからは大幅にショートカットしますが、その分だけは険しいです。標高776mの女体山山頂を経由、何度かピークを越えて大窪寺さんへ到着します。
 多くの部分で「四国のみち」と重なっていて、旧来の遍路道で自然を楽しまれる方には、非常に価値のあるルートでしょう。
 また、歩き遍路に人気のあるルートと聞き及んでいます。

 ちなみに、所要時間はバス道ルートのほうが若干短いようです。
 距離は倍ほど違いますが…。

 決断します。
 「女体山越えルート」で行きます。決断まで、それほど時間はかかりませんでした。
 これまで、アスファルトの道を歩いてきました。これからも舗装道路が続くかと思うと、ウンザリします。
 ここは、多くの遍路…先人が踏まれた、自然多き道で行ってみましょう。

 登りはじめは、傾斜も緩やかで、民家そして田畑も多く、よくある田園風景を進みます。
 アスファルトの車道、カーブミラー、電柱など人工物も多いので、まだ人里との感触があり安心して進みます。
 このあたりは、まだまだ序の口。油断をすると、後で痛い目に遭いますよ。

 唐突に。
 「四国のみち」道標は、田んぼの方向へ向いています。
 その先には、消え入りそうな…獣道のような…薄い道が見えます。
 「マジすか?これ行けるの?」不安になります。

 消え入りそうな道を進んでいくと、不安はすぐに解消されます。
 沢に沿った、広く踏み固められた歩道に出ます。
 歩を進めます。

 しばらく歩くと車道に戻ってきます。車道と言っても…山道には変わりありませんが。
 あぁ、そうだ。山道の歩道は、尾根をこうやってショートカットするのだった。
 若かりし頃の山行を思い出すのでした。

 しばらく、車道を歩いては…土の歩道へ。を繰り返します。
 そのたびに標高が上がるような感触があります。まだまだ、どちらの道も登りは穏やかですけど。

 分岐点では、「へんろみち保存協力会」「四国のみち」どちらかの道標があります。
 また、分かりにくいところでは、木々の枝などに色とりどりの布が…ぶら下がっています。良く見ると、ご宝号「南無大師遍照金剛」が書かれていたり、取り付けた方の心情、座右の銘など書かれたものがあります。
 山道を歩いていて、この3点を見かけなくなったら進路を疑うことをお勧めします。
 ま、そんなに迷うところは無いですけどね。

 歩道は充分に踏み固められています。
 いかに先人の多くが、歩を進めてきたか感じられるところ。
 消え入りそうな山道は、実際のところ…そんなに多くない。

 13時31分。前山ダムと大窪寺さんとの中間点に到着します。
 前山「おへんろ交流サロン」から1時間ほど歩いたのかな?良いペースなのかな?
 残り3.35Kmと消え入りそうな刻印があります。もう、3.35Kmも歩いてきたのかな?
 2倍すると前山ダムから大窪寺さんへ6.7Kmと言うことになりますが…ホントかな?

 確かに、相応に山深くなった感はあります。
 登りはじめに見えた家々は生活感がありましたが、さすがに…このあたりまで登ってくると「あ!家だ!」と思っても廃屋だったりすること多々。
 希に見る廃屋がペンション風だったりして。失笑を禁じ得ません。歩き遍路の終盤で…何をやろうとしていたのやら。

 さて。
 何度か、アスファルトの道、土の道…山道の進行を繰り返した頃。
 進行方向を素早く横切る…たぶん動物。何事かとビックリします。こんな山奥で、猫さん、犬さんもいないだろう?そもそも、大きさが違うし。
 登り切って、車道に出てくると…。

 「うわっ!猿だ!」
 慌ててカメラをポケットから出して、最大望遠で追いますが…茂みに逃げられてしまいます。残念。
 茂みでは、猿同士でケンカをしているのか?キーキー騒がしいです。
 残念ながら、時間をとっていられませんので、先を急ぎます。

 時に14時06分。1回目のピークを越えます。
 これまで、尾根を跨ぐような感触はありましたが、明確に「一山越えた」と思えた瞬間です。
 開けた景色、遠方の峰々に感動します。
 下りが急で膝に堪えます。

 14時12分。また車道に戻って登り。
 足が痛くなってきます。つりそう…。

 14時18分。活動限界です。道ばたで昼食?おやつ?
 バックパックを下ろして、カロリーメイト、エネルギー系ゼリー飲料、前山「おへんろ交流サロン」の…お接待でいただいたミカンを食べます。
 「これで足りるか!」思われるでしょうが、帰路のために取っておいた…もう1セット、同じカロリーメイト、エネルギー系ゼリー飲料があるのでした。この際ですので消費してしまいます。

 食べてあと。ノートの整理もしつつ、ひとくつろぎしていたら…車が1台通ります。
 運転席の人と目が合ってしまいました。
 照れるじゃないですか。

 そうこうしていたら、また1台が通ります。
 通行量は少ないと思っていたけど。

 さて、車も通りすぎて、ノートの整理も終わって。休憩も終了です。思いがけず、40分ほど滞在していたようです。
 耳を澄ませば、虫の声。川のせせらぎ。
 15時00分。再び歩き始めます。
 休憩、長すぎ。

 さらに歩きます。
 15時08分。女体山登山口です。山頂まで1.138Kmです。ココから本番?
 実のところ…ココまで、矢筈山の尾根を伝ってきたのか?女体山を登ってきたのか?良く分かりません。迷わなかったので、ヨシとしますか。

 山中へ向かって、石段が伸びます。
 石段は歩幅と合わなかったら、キツいんだよなぁ。
 今日の「1番に美味しいところ」はこれからです。ぐだぐだ文句を言わない。

 15時16分。青年と呼んで良さそうな若い男性…1名に追い抜かれます。
 と言うか「お先へどうぞ!」と声をかけ、わたしが道ばたへ寄りました。

 また車道へ戻って。
 しばしの距離を登ります。
 車道があるのは承知していましたが、これほどの高度まで…整った車道だったとは想定外でした。
 その気があれば、車でも県道3号線から国道377号線を経由「バス道ルート」通らず、深く山道を登って女体山山頂付近を通過することができるようです。適当なところに車を駐めて、女体山山頂を踏むことも可能でしょう。
 …もしかしたら、書いてはいけないことかも?

 程なく。
 土の道への分岐点。

 呼吸を整えて、登りを続けます。
 ベンチを見つけます。思わず、腰を掛けてしまいます。

 休憩をしていると、足下…今さっき歩いてきた方向から話し声が聞こえてきます。
 若い男性、老人の男性の2人組に追い抜かれます。
 2人が健脚なのか?わたしの脚が弱いのか?
 こりゃ、参ったね。

 「へんろみち保存協力会」「四国のみち」の道標。
 木々に下がっている、布、札を励みに歩を進めます。

 ふと視界が開けます。木々の間から平野が見えます。
 すでに、方向感覚がなくなっているので、どこの街が見えているのかは分かりません。

 15時53分。ちょっと広くなったところでベンチがあります。
 休憩します。

 また1人…壮年の男性に追いつかれます。これで4人目。
 しばし挨拶代わりの遍路話をした後、なぜか歩を同じくして進み始めます。
 特に、話しながらとかじゃなくて…そんな余裕はお互いにありませんし。登る速度が近かったのかも知れませんが…。

 岩場です。
 先ほど出会った、壮年の男性は…ヒョイヒョイ登っていきます。
 わたしは、遅れを大きくしながら付いていきます。

 しばらく歩くと、放って行かれています。
 「待って!」とも言えませんし。
 我ながら情けないなぁ。

 自分に「ここが1番に美味しいところだぞ!」と言い聞かせて、歩を進めます。
 山頂に近づくほど、山肌が険しくなるのは、良くあるケース。

 続いて、強烈な岩場です。
 手摺りを設置していただけているおかげで、左手に金剛杖、右手に手摺り…のスタイルで難なく登ることができます。
 噂に聞いた「鎖場」は、このように作り替えられたのかなぁ?たぶん、急な傾斜は…ココが1番だと思うけど。他のルートを見る余裕がなかったので、人の手の加えられたルートを進みました。

 時に16時00分。女体山山頂に到着です。標高776mです。
 往路では、細かい尾根跨ぎは別にして、2回目のピークです。

 山頂の…よくある光景で、山頂の道標があって、東屋があって。
 残念ながら、木々の影が深くて、見通しはよろしくない。展望台は別の所です。
 東屋の柱には「大窪寺方向はこちらです」との札がかかっています。

 女体山山頂を踏査したら、下りにかかります。
 またもや車道に出ます。

 車道は、横切るだけ。
 続いて「土の道」になります。
 この地点、道標、標識、案内…たくさんありますので。
 迷いようがありません。

 3回目のピークを越えて、下りにかかります。
 ふと、大窪寺さん方向から登ってくる壮年の男性と擦れ違います。

 「逆打ちですか?」声をかけてみます。
 「いえ。そんな大袈裟なものじゃないです。登ったり下りたりしてるだけで…。今日が結願と先の人も言っていましたが?」とのこと。
 「わたしも結願です。来月は高野山です。結願から…すぐに高野山に続けて向かわれる人もいます。」答えます。
 「あぁ、先の人も同じようなこと言ってました。あと少しですよ!頑張って!」激励を受けます。
 「ありがとうございます!お気をつけて!」
 お礼を申し上げて別れます。

 16時30分。展望休憩所です。
 スケジュールが時間的にヤバいなぁ。脚が痛いなぁ。
 結願所の第88番札所「大窪寺」へが時間切れだったなんて…シャレにもなりません。

 さらに山道を下ります。
 ペースを速めたので、下りがキツい。足がツリそう。
 痛くなったほうの足を楽させようと思えば、反対側の足が痛くなります。バランスを取りながら。

 寺堂の屋根が見え始めます。
 第88番札所「大窪寺」へ間近です。


Binder: 両眼微笑(^_^)ヤフーのバインダー(日記数:141/全体に公開)
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