先生さんのマイページ

百草八幡神社の阿弥陀仏坐像公開

2014/09/16 16:30

京王百草園に隣接する百草八幡神社には国の重要文化財に指定されている阿弥陀仏坐像が所蔵されており、年一回公開されます。

9月14日(日)がその公開日で、百草園まで行ってきました。

(仏像は撮影禁止だったので、写真は下記のリンクからご覧ください)

http://shinsenhino.com/archives/spot/temple/050322013404.php

午後には見学ツアーもあり、それにも参加してきました。

背中の銘文から、この仏像がかつて存在した真慈悲寺のものだったことがわかります。近年の発掘調査で、『吾妻鏡』などに名前が登場する、中世に存在した真慈悲寺がこの一帯に存在したことがはっきりしてきました。

京王百草園からは工事中に大量に中世の瓦が見つかり、瓦葺のお堂があったことがわかっています。

そこから普段は入ることのできない東電敷地内を、旧・鎌倉街道を歩いていって、斜面を下ったところからは、常滑焼の骨壷が発見されています。同様の石組みは他にも存在し、このあたりがかつて墓地だったことがわかります。


その下の人工的に造成した平坦な場所からは、建物あとが見つかっており、近くに火葬の跡もあることから、無常堂(病気や死の近い僧を収容した、現代でいうホスピスのような施設。平安時代の源信『往生要集』に、どのように仏像を置くか、どのように死にゆく人を導くかなど、具体的な記述がある)の跡と考えられるとのことでした。

そこにたつと、(真西ではありませんが)西側に京王百草園にあった瓦葺のお堂を見上げる位置にあることがわかります。
かつて、死の近いお坊さんが、ここからお堂を見上げ、極楽往生を願ったのかも、と感慨にふけることができました。このようなことは現地にたってはじめて実感できることです。

そのあと、元の道に戻り、百草観音堂を経て、「幻の真慈悲寺調査センター」で発掘品やジオラマをみて、解説を受けました。

文献から、当時の真慈悲寺は浅草寺に並ぶ大寺院だったと考えられています。発掘調査はまだごく一部ですが、谷戸の両側に建物などの施設があり、もっとも奥まった現在の京王百草園の場所に瓦葺のお堂がある、かなり具体的に景観をイメージすることができるまでになっています。

今年は付近の古墳から発掘された百草八幡神社所蔵の古刀(『新編武蔵国風土記稿』や『江戸名所図会』に言及があるとのこと)も公開されており、その発掘地(万蔵院台古墳群)も訪れました。



近くには、百草観音堂の開基とされる、江戸時代にこの一帯を支配した旗本 小林正利建立の庚申塚もあり、いい石材を使っているとのことで、彫刻ができたてのように鮮やかでした。

四コースあるうちの健脚向きコースを選んだのですが、結構ハードでした。

普段は立ち入りできない箇所も多く、ガイドやスタッフをつとめられた皆さま、貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。


Binder: ナーガールジュナ仏教研究所(日記数:86/全体に公開)
Gg[ubN}[N

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


http://www.freeml.com/feed.php?u_id=6894599&f_code=1



Copyright(C)2017 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.