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弘法大師とグル・リンポチェ

2016/06/16 04:36

(2016年)6月15日は、日本では弘法大師空海のお誕生日で、チベット暦ではグル・リンポチェのお誕生日にもあたる、という希有な中に希有な日でした。
グル・リンポチェがお使いになったという伝承の金剛杵があり、インドでそれを見せていただき、加持していただいたことがあります。
お持ちのリンポチェのお話だと、チベットのお寺に伝わっていたもので、お寺が中国軍の侵攻によって破壊されたときに、チベット人が隠し持って国外に逃れたが、その後ねむれなくなってしまい、自分のような者が持つものではないと、そのリンポチェがスイスで教えを授けた際に、捧げられたものだということでした。
(当時ご存命だった)ドゥジョム・リンポチェとディンゴ・ケンツェ・リンポチェにお見せしたところ、いずれも、たしかにグル・リンポチェご自身がお使いになったものである、というお返事だったそうです。
帰国して、写真を高野山のお坊さまにお見せしたところ、「いや、これは真言宗の金剛杵だよ。でも、なんでチベットに真言宗の金剛杵があったのだろう」というお話で、
(ドゥジョム・リンポチェとディンゴ・ケンツェ・リンポチェは、本物だとおっしゃったのに、とは思いつつも)私は素人ですから、黙っていたのですが、
弘法大師は、ご自身ではインドに行かれてはいませんが、中国で、グル・リンポチェやシャンタラクシタが古代チベット王国に伝えたのに近い時代のインドの仏教に触れられています。
(この点については、論文「空海『秘蔵宝鑰』を読む」をご参照ください。明治学院大学機関リポジトリでダウンロードできます)
http://repository.meijigakuin.ac.jp/dspace/handle/10723/2726
歴史上のグル・リンポチェは、サムイェ寺の建立の地鎮のためにチベットに招かれ、サムイェで金剛界マンダラを築かれています。
最近は、グル・リンポチェのお使いになったという伝承の金剛杵が、真言宗で用いられているものと同じ様式のものなら、それは本当にグル・リンポチェがお使いになったものである可能性が高いのでは、と思うようになりました。
スリランカやインドネシア、中国、朝鮮半島など、アジアの各地に密教は伝わりましたが、今日まで残っているのは、チベットと日本の系譜だけで、弘法大師とグル・リンポチェがいかに偉大な方で、その恩恵が計り知れないものかがわかります。


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