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アヤン・リンポチェのメッセージ:若者の自殺と宗教教育

2016/12/01 15:41

チュージェ・アヤン・リンポチェ、昨日成田より無事に帰国されました。




約15年ぶりの来日だったのですが、日本では自殺者の数がきわめて多い、日本は自殺大国だ、という噂をたびたび耳にされていて、今回、ポワ・コースのあと、富士山麓で、自殺者済度ためのポワ(死者の意識を極楽に送る密教の瞑想)がおこなわれました。


リンポチェがおっしゃていたのは、樹海に立ち入り禁止のロープを張っても、自殺をなくすのには何も役にたたない。日本では若者の自殺が多いと聞くが、日本の政府はなぜその原因を調査して、対策をとらないのか、ということでした。
リンポチェのお考えでは、若者が生きる目標を見失っている、真の幸せというものがわからなくなっていることが自殺の原因で、
今回、これもたびたび話題にされていた、飛行機の中で乗り合わせた日本人乗客から聞いてひどく驚かれたという、
日本では学校教育で宗教を教えることが法律で禁止されており、
(信仰をもつかどうかは別にして、宗教的な涵養がないと)物質的な豊かさを離れた、真の幸福という考えは生まれてこない、
政府が自殺の原因を探れば、きっと宗教教育について政策を改めるに違いない、と期待して、そうおっしゃったのですが、
自殺の理由はしらべていて、理由はわかっていますが、政策は変わりません、とお答えしたら、それなら手間隙かけて理由を探っても何の意味もない、とおっしゃっていました。

世界の各地に、その土地に根ざした宗教があり、ヨーロッパでもアメリカでも、キリスト教を教えている。もし、政府が、自分たちは民主国家で、宗教の領域にはかかわらないというなら、すべての宗教を分け隔てなく教えるようにすればいい。日本は共産国でもないのに、なぜ宗教教育が禁止されているのか?
日本人は、海外の国々で宗教がどのように教えられているかを調べ、自分たちがいかに異常な状態にあるか、気づくべきだ。
「信教の自由」というが、仏教も神道も教えず、それが自由だというのは、まるで人の両目を抉り出しておいて、あなたは自由に歩いていいですよ、というようなものだ、と強くおっしゃっていました。
仏教や神道は、単なる宗教ではなく、文化なのであって、日本人は自分の文化を捨てようとしている、とも。


私自身の仕事は、まさにリンポチェがおっしゃっていることで(大学で日本文化や日本思想、仏教などを教えている)、おっしゃることはよくわかるのですが、何分、無力で、授業でそういう話をすることはできても、学生が興味をもたなければ何もならないし、社会的な影響力も皆無なので、
もし、これを読まれた方々で、何か感じられた方がいらっしゃいましたら、来日されたチベットの高僧がこのようなことを言っていた、ということを、周囲の方にお伝えいただけたら、と思います。
どうかよろしくお願いいたします。


Binder: ナーガールジュナ仏教研究所(日記数:87/全体に公開)
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