昔の日本から今を考える
2012/02/11 17:56
ミクシィ「テレビの代わり箱」より転載
西洋人を驚かせた「昔」の日本 から 今を考える
西洋人を驚かせた「昔」の日本
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C・P・ツュンベリー『江戸参府随行記』
ケンペル、シーボルトと並んで「出島の三学者」と謳われたスウェーデン人医師・植物学者ツュンベリーの日本旅行記。その見聞は詳細・正確で偏見がなく、田沼時代の日本および日本人を世界的視野で観察したまたとない貴重な実態録となっている。
スウェーデン語原典から初訳。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%8F%82%E5%BA%9C%E9%9A%8F%E8%A1%8C%E8%A8%98-%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E6%96%87%E5%BA%AB-C-P-%E3%83%84%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/4582805833
◎記述1
「地球上の三大部分に居住する民族のなかで、日本人は第一級の民族に値し、ヨーロッパ人に比肩するものである。・・・
その国民性の随所にみられる堅実さ、
法の執行や職務の遂行にみられる不変性、有益さを追求しかつ促進しようという国民のたゆまざる熱意、
そして百を超すその他の事柄に関し、我々は驚嘆せざるを得ない。・・・
また法の執行は力に訴えることなく、かつその人物の身上に関係なく行われるということ、
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C・P・ツュンベリー『江戸参府随行記』
ケンペル、シーボルトと並んで「出島の三学者」と謳われたスウェーデン人医師・植物学者ツュンベリーの日本旅行記。その見聞は詳細・正確で偏見がなく、田沼時代の日本および日本人を世界的視野で観察したまたとない貴重な実態録となっている。
スウェーデン語原典から初訳。
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◎記述1
「地球上の三大部分に居住する民族のなかで、日本人は第一級の民族に値し、ヨーロッパ人に比肩するものである。・・・
その国民性の随所にみられる堅実さ、
法の執行や職務の遂行にみられる不変性、有益さを追求しかつ促進しようという国民のたゆまざる熱意、
そして百を超すその他の事柄に関し、我々は驚嘆せざるを得ない。・・・
また法の執行は力に訴えることなく、かつその人物の身上に関係なく行われるということ、
政府は独裁的でもなく、
また情実に傾かないこと、・・・
飢餓と飢饉はほとんど知られておらず、
あってもごく稀であること、等々、
これらすべては信じがたいほどであり、 多くの(ヨーロッパの)人々にとっては理解にさえ苦しむほどであるが、これはまさしく事実であり、最大の注目をひくに値する。
私は日本国民について、 あるがままを記述するようにつとめ、 おおげさにその長所をほめたり、 ことさらその欠点をあげつらったりはしなかった。」
◎記述2
「このように極端な検査(長崎での持ち物検査)が行われるようになった原因は、オランダ人自身にある。・・・原因にはその上に、数人の愚かな士官が軽率にも日本人に示した無礼な反発、軽蔑、笑いや蔑みといった高慢な態度があげられよう。
それによって、日本人はオランダ人に対して憎悪と軽蔑の念を抱くようになり・・・
その検閲はより入念により厳格になってきた」
◎記述3
「日本は一夫一婦制である。
また中国のように夫人を家に閉じこめておくようなことはなく、
男性と同席したり自由に外出することができるので、
路上や家のなかでこの国の女性を観察することは、私にとって難しいことではなかった」
◎記述4
「そこでは宿の主人から、
かつて私が世界のいくつかの場所で遇されてきたより以上に、親切で慇懃なあつかいを受けた」
◎記述5
「この国の道路は一年中良好な状態であり、広く、かつ排水の溝をそなえている。・・・
上りの旅をする者は左側を、下りの旅をする者は(上りから見て)右側を行く。
つまり旅人がすれ違うさいに、一方がもう一方を不安がらせたり、邪魔したり、または害を与えたりすることがないよう、配慮が及んでいるのである。
このような状況は、本来は開化されているヨーロッパでより必要なものであろう。
ヨーロッパでは道を旅する人は行儀をわきまえず、気配りを欠くことがしばしばある。・・・さらに道路をもっと快適にするために、道の両側に灌木がよく植えられている」
◎記述6
注目すべきことに、この国ではどこでも子供をむち打つことはほとんどない。
子供に対する禁止や不平の言葉は滅多に聞かれないし、
家庭でも船でも子供を打つ、叩く、殴るといったことはほとんどなかった
まったく嘆かわしいことに、もっと教養があって洗練されているはずの民族に、そうした行為がよく見られる。
学校では子供たち全員が、非常に高い声で一緒に本を読む。・・・」
◎記述7
海岸に臨みかつ国のほぼ中央に位置した大阪は、地の利を得て国の最大の貿易都市の一つになっている。
国中のあらゆる地方からあらゆる物が信じ難いほど大量に供給されるので、
ここでは食料品類が安く購入でき、また富裕な画家や商人が当地に住みついている」
◎記述8
その国のきれいさと快適さにおいて、かつてこんなにも気持ち良い旅ができたのはオランダ以外にはなかった。
また人口の豊かさ、よく開墾された土地の様子は、言葉では言い尽くせないほどである。
国中見渡す限り、道の両側には肥沃な田畑以外の何物もない」
◎記述9
(大阪から京都への道の感想)私はここで、ほとんど種蒔きを終えていた耕地に一本の雑草すら見つけることができなかった。それはどの地方でも同様であった。・・・
農夫がすべての雑草を入念に摘みとっているのである。
雑草と同様に柵もまたこの国ではほとんど見られず、この点では名状し難いほどに幸運なる国である」
◎記述10
天皇は町なかに自分の宮廷と城を有し、特別な一区画のように濠と石壁をめぐらし、
そこだけでも立派な町をなしている。・・・
軍の大将である将軍は、最高権力を奪取した後もなお、天皇には最大の敬意を表していた」
◎記述11
「日本のすべての町には、火災やその他の事故に備えて行き届いた配慮がなされている。
寝ずの番をする十分な数の確かな見張り番が、あらゆる地点に置かれており、
暗くなると夕方早々から外を廻りはじめる」
◎記述12
「(日本人の)国民性は賢明にして思慮深く、自由であり、従順にして礼儀正しく、
好奇心に富み、勤勉で器用
、節約家にして酒は飲まず、清潔好き、善良で友情に厚く、
率直にして公正、正直にして誠実、疑い深く、迷信深く、
高慢であるが寛容であり、悪に容赦なく、勇敢にして不屈である」
◎記述13
「日本人を野蛮と称する民族のなかに入れることはできない。
いや、むしろ最も礼儀をわきまえた民族といえよう」
◎記述14
「自由は日本人の生命である。
それは、我儘や放縦へと流れることなく、法律に準拠した自由である」
◎記述15
「日本人は、オランダ人の非人間的な奴隷売買や不当な奴隷の扱いをきらい、憎悪を抱いている。
身分の高低を問わず、法律によって自由と権利は守られており・・・」
◎記述16
「この国民の好奇心の強さは、他の多くの民族と同様に旺盛である。
彼らはヨーロッパ人が持ってきた物や所有している物ならなんでも、じっくりと熟視する。
そしてあらゆる事柄について知りたがり、オランダ人に尋ねる。
それはしばしば苦痛を覚えるほどである」
◎記述17
「この国民は必要にして有益な場合、その器用さと発明心を発揮する。
そして勤勉さにおいて、日本人は大半の民族に群を抜いている。
彼らの銅や金属製品は見事で、木製品はきれいで長持ちする。
その十分に鍛えられた刀剣と優美な漆器は、
これまでに生み出し得た他のあらゆる製品を凌駕するものである。
農夫が自分の土地にかける熱心さと、そのすぐれた耕作に費やす労苦は、信じがたいほど大きい」
◎記述18
「節約は日本では最も尊重されることである。
それは将軍の宮殿だろうと粗末な小屋のなかだろうと、変わらず愛すべき美徳なのである」
◎記述19
「またこんなにも人口の多い国でありながら、どこにも生活困窮者や乞食はほとんどいない。
一般大衆は富に対して貪欲でも強欲でもなく、また常に大食いや大酒飲みに対して嫌悪を抱く」
◎記述20
「清潔さは、彼らの身体や衣服、家、飲食物、容器等から一目瞭然である。
彼らが風呂に入って身体を洗うのは、週一回などというものではなく、毎日熱い湯に入るのである」
◎記述21
「日本人の親切なことと善良なる気質については、
私はいろいろな例について驚きをもって見ることがしばしばあった」
◎記述22
「国民は大変に寛容でしかも善良である。
やさしさや親切をもってすれば、
国民を指導し動かすことができるが、
脅迫や頑固さをもって彼らを動かすことはまったくできない」
◎記述23
「正直と忠実は、国中に見られる。
そしてこの国ほど盗みの少ない国はほとんどないであろう。
強奪はまったくない。
窃盗はごく稀に耳にするだけである。
それでヨーロッパ人は幕府への旅の間も、
まったく安心して自分が携帯している荷物にほとんど注意を払わない」
◎記述24
「国民の内裏に対する尊敬の念は、神そのものに対する崇敬の念に近い」
◎記述25
「道路は広く、かつ極めて保存状態が良い。
そしてこの国では、旅人は通常、駕籠にのるか徒歩なので、道路が車輪で傷つくことはない。
そのさい、旅人や通行人は常に道の左側を行くという良くできた規則がつくられている。
その結果、大小の旅の集団が出会っても、一方がもう一方を邪魔することなく互いにうまく通り過ぎるのである。この規則は、他に身勝手な国々にとって大いに注目に値する。
なにせそれらの国では、地方のみならず都市の公道においても、
毎年、年齢性別を問わず――とくに老人や子供は――軽率なる平和破壊者の乗り物にひかれたり、ぶつけられてひっくり返り、身体に損害を負うのが珍しいことではないのだから」
◎記述26
「国史は、他のほとんどの国より確かなものであろうとされ、
家政学とともに誰彼の区別なくあらゆる人々によって学ばれる」
◎記述27
「法学についても広範囲な研究はなされていない。
こんなにも法令集が薄っぺらで、裁判官の数が少ない国はない。
法解釈や弁護士といった概念はまったくない。
それにもかかわらず、法が人の身分によって左右されず、
一方的な意図や権力によることなく、確実に遂行されている国は他にない。
法律は厳しいが手続きは簡潔である」
◎記述28
「測量術については、かなり詳しい。
したがって一般的な国とそれぞれの町に関する正確な地図を持っている。一般的な国の地図の他に、私は江戸、都、大阪、長崎の地図を見た。
さらにたいへんな危険をおかして、禁制品であるそれらを国外へ持ち出すこともできた」
◎記述29
「子供たちに読み書きを教える公の学校が、何か所かに設けられている」
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##江戸時代の日本人の識字率は世界最高だったと言われています。
イギリス外交官の秘書ローレンス・オリファント『エルギン卿遣日使節録』
(岡田章雄訳・新異国叢書9・雄松堂書店、1968年)は、
「子供たちが男女を問わず、またすべての階層を通じて必ず初等学校に送られ、そこで読み書きを学び、また自国の歴史に関するいくらかの知識を与えられる」(p.162)と、
当時子どもたちがみな勉強しているので驚いたことが記されています。
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◎記述30
「日本人が家で使う家具は、台所や食事のさいに使う物を除けば、他は極めて少ない。
しかし衣服その他の必需品は、
どの町や村でも、信じられないほど多数の物が商店で売られている」
(村でも同様であることを記しています。江戸時代の町人農民の貧しさを強調する人たちに読んでほしい)
◎記述31
「日本の法律は厳しいものである。
そして警察がそれに見合った厳重な警戒をしており、秩序や習慣も十分に守られている。
その結果は大いに注目すべきであり、重要なことである。
なぜなら日本ほど放埒なことが少ない国は、他にほとんどないからである。
さらに人物の如何を問わない。
また法律は古くから変わっていない。
説明や解釈などなくても、国民は幼時から何をなし何をなさざるかについて、確かな知識を身に付ける。
そればかりでなく、高齢者の見本や正しい行動を見ながら成長する」
◎記述32
「ここでは金銭をもって償う罰金は、正義にも道理にも反するものと見なされる。
罰金を支払うことで、金持ちがすべての罰から解放されるのは、あまりにも不合理だと考えているのである」
◎記述33
「当地では犯罪の発生もその処罰も、人口の多い他の国に比して確かにずっと少ないといえよう」
(日本の犯罪もついに外国に追い付いてしまいました!)
◎記述34
「日本では農民が最も有益なる市民とみなされている。
このような国では農作物についての報酬や奨励は必要ない。
そして日本の農民は、他の国々で農業の発達を今も昔も妨げているさまざまな強制に苦しめられるようなことはない。
農民が作物で納める年貢は、たしかに非常大きい。
しかしとにかく彼らはスウェーデンの荘園主に比べれば、自由に自分の土地を使える。(スウェーデンの農民が農業以外の苦役に従事しなければならない例をいくつかひいて)日本の農民は、こうしたこと一切から解放されている。彼らは騎兵や兵隊の生活と装備のために生じる障害や困難については、まったく知らない。そんなことを心配する必要は一切ないのだ」
◎記述35
「農民の根気よい草むしりによって、畑にはまったく雑草がはびこる余地はなく、炯眼なる植物学者ですら農作物の間に未知の草を一本たりとも発見できないのである」
◎記述36
「商業は、国内のさまざまな町や港で営まれており、また外国人との間にも営まれる。
国内の商取引は繁栄をきわめている。
そして関税により制限されたり、多くの特殊な地域間での輸送が断絶されるようなことはなく、すべての点で自由に行われている。
どの港も大小の船舶で埋まり、街道は旅人や商品の運搬でひしめき、どの商店も国の隅々から集まる商品でいっぱいである」
以上、参照元
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M・C・ペリー『日本遠征記』
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日本人は極めて勤勉で器用な人民であり、或る製造業について見ると、如何なる国民もそれを凌駕し得ないのである。 (1巻, p. 141)
彼等は外國人によつて齎された改良を觀察するのが極めて早く、忽ち自らそれを會得し、非常な巧みさと精確さとを以てそれを模するのである。金属に彫刻するのは甚だ巧みであり、金属の肖像を鑄ることもできる。 (1巻, p. 142)
木材及び竹材加工に於て、彼等に優る國民はない。彼等は又世界に優るものなき一つの技術を有してゐる。それは木材製品の漆塗りの技術である。他の諸國民は多年に亙つて、この技術に於て彼らと形を比べようと試みたが成功しなかつた。 (1巻, p. 143)
實際的及び機械的技術に於いて日本人は非常な巧緻を示してゐる。
そして彼等の道具の粗末さ、機械に對する知識の不完全を考慮するとき、彼等の手工上の技術の完全なことはすばらしいもののようである。
日本の手工業者は世界に於ける如何なる手工業者にも劣らず練達であつて、
人民の発明力をもっと自由に發達させるならば日本人は最も成功してゐる工業國民[マニュファクチャ
他の國民の物質的進歩の成果を學ぶ彼等の好奇心、それを自らの使用にあてる敏速さによつて、これ等人民を他國民との交通から孤立せしめてゐる政府の排外政策の程度が少ないならば、彼等は間もなく最も惠まれたる國々の水準にまで達するだらう。
日本人が一度文明世界の過去及び現在の技能を所有したならば、
強力な競争者として、将来の機械工業の成功を目指す競争に加わるだろう。 (4巻, pp. 127-128)
写真は100年ほど前の日本
読み込み中...






