「騙された」〜大飯原発安全性「妥当」評価に専門家批判、保安院の専門家意見聴取会で
原発再稼働に慎重な立場の後藤政志氏や井野博満氏も参加している、2月20日に行われた原子力安全保安院の専門家意見聴取会の時の動画などを紹介します。
保安院はとりあえず聞くだけ聞いてやったという対応で、大飯原発のストレステスト一次評価を妥当として、騙し討ち的に原子力安全委員会に報告してしまいました。
今回の専門家意見聴取会では、そうした保安院のやり方に対して、専門家委員の後藤氏と井野氏が異議申し立てをしています。
保安院が日程ありきで原発再稼働を急いでいる様子が、後藤氏や井野氏に対する対応からもよく見て取れると思います。
そして、原子力産業からカネを貰っている東工大教授の岡本孝司や北大教授の奈良林直ら御用学者達が、保安院の立場を擁護するという相変わらずの構図です。
福島事故があろうと、原発は再稼働する、輸出する、時間が経てば再推進すらしたい、これまでのあり方を見直す必要はない、という原子力ムラの意向が窺えます。
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「妥当」評価に専門家から批判(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120221/t10013166241000.html
2月21日 7時44分
原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」を審議している国の原子力安全・保安院の専門家の会議が20日、開かれ、保安院が関西電力・大飯原発のテスト結果を「妥当」と評価したことについて、専門家から「議論が尽くされておらず、強い不信感を覚えた」として批判する意見が相次ぎました。
福井県にある関西電力・大飯原発3号機と4号機の「ストレステスト」を巡っては、原子力安全・保安院が専門家による審議を前回の8日で終了し、「テスト結果は妥当だ」とする最終評価を全国で初めてまとめました。
これについて20日開かれた保安院の専門家の会議で、一部から保安院の姿勢を批判する意見が相次ぎました。
東京大学の井野博満名誉教授は「議論が尽くされておらず、『だまされた』という強い不信感を覚えた」と述べました。また、芝浦工業大学の後藤政志講師は「原発事故を繰り返さないために安全性の議論を尽くすことが目的なのに、なぜ結論を急ぐのか理解できない」と指摘しました。
これに対し保安院は「去年11月以降、8回にわたり審議を繰り返し、大飯原発については評価ができると判断した」と答えました。
「騙された」〜大飯原発安全性「妥当」評価に専門家批判(OurPlanet-TV)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1309
投稿者: ourplanet 投稿日時: 水, 02/22/2012 - 00:33
原子力発電所の運転再開の判断の前提となるストレステストを審議している国の原子力安全・保安院の専門家による意見聴取会が20日開かれ、保安院が関西電力・大飯原発のテスト結果を「妥当」と評価したことについて、専門家から批判が相次いだ。
福井県にある関西電力・大飯原発3号機と4号機のストレステストについて、原子力安全・保安院が専門家による審議を前回の8日の会議で打ち切り、「テスト結果は妥当だ」とする最終評価をまとめ、安全委員会に提出していた。
これに対し、20日開かれた保安院の意見聴取会で、2人の委員から「議論が尽くされておらず、強い不信感を覚えた」として批判する意見が相次いだ。
東京大学名誉教授の井野博満委員は「前回の会議で、これで打ち切りであるとか、終わりであるとは一切言っていなかった」「議論が尽くされておらず、「だまされた」という強い不信感を覚えた」と発言。芝浦工業大学講師の後藤政志委員も「積み残している問題がたくさんある」「あたかもやったかのごとく問題ないとするのは、ものすごく問題だ。それで事故が起きたら責任をどうするのか」と指摘。また、2次評価の報告を待たず、1次評価だけで、「打倒」とする姿勢についても厳しく批判した。
大飯原発ストレステスト「妥当」に、専門委員が抗議の緊急声明(OurPlanet-TV)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1306
投稿者: ourplanet 投稿日時: 月, 02/13/2012 - 13:23
運転停止中の関西電力・大飯原子力発電所3号機、4号機について、再稼働の前提となる「ストレステスト」を審査してきた原子力安全・保安院は、関西電力が提出した一次評価を「妥当だ」とする最終評価をまとめ、原子力安全委員会に報告した。
保安院の報告を受け、原子力安全委員会は、外部の専門家を含む検討会議を立ち上げ、保安院の審査の方法を検証することにしている。班目春樹委員長は、遅くとも、原子力規制庁が発足する4月1日よりも前に、検討を終える方針を示した。
保安院が、大飯原発3、4号機のストレステストに対し、保安院が「妥当」との最終評価をまとめたことに対し、保安院に設置されている専門家会議委員の井野博満東京大学名誉教授と後藤政志芝浦工業大学非常勤講師は、「こうした拙速なやり方は、 とうてい認めらない」として、保安院の対応に抗議する緊急声明を同日夜、発表した。
大飯原発の再稼働にあたっては、専門家の会議が審議していたが、市民の傍聴を認めずに審議を実施。また、委員が議論を継続するよう求めていたが、保安院は8日、委員の全ての質問に回答しないまま、一方的に審議を打ち切っていた。
<抗議声明全文>
2012年2月13日
関西電力大飯 3・4 号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明
ストレステスト意見聴取会委員 井野博満・後藤政志
原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価を「妥当」と する審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちは、このような拙速なやり方は、とうてい認められません。
2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されていることが明らか になりました。原子力安全・保安院も、その場で議論を終了するとは明言しませんでし た。当然、継続審議となると思いました。審査書が原子力安全委員会に提出されたこと に対して意見聴取会の委員として抗議します。
ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力 安全・保安院の責務です。次のような根本的な問題が残っています。
(1)判断基準について、保安院は「福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波が来襲しても同原子力発電所のような状況にならないことを技術的に確認す る」としています。しかし、津波の想定は11.4 メートルで、福島事故の14 メー トルよりも低くなっています。そもそも、福島事故は収束しておらず、原因もわ からない状態です。
(2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。 1 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。 2 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。 3 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、耐震バックチェックの基準より甘い許容値を適用することを認めています。 4 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、消防車や非常発電装置などの外部仮設設備だけで安全だとしています。
(3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせて評価しな ければ、地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。電力事業者は、 原子力安全・保安院の指示により、これを 2011 年末を目処に提出するはずでし たが、関西電力は二次評価結果を未だに提出していません。
原子力安全・保安院が、現時点で「妥当」としたことは、はじめに再稼働ありきの見切り発車と言わざるを得ません。このような姿勢こそが、福島原発事故を招いた要因です。このように原子力安全・保安院は、規制当局としての役割を十分に果たしていません。まずすべきことは、自らのありようについて根本的な反省をすることです。
本日の審査書の提出は、「安全性に関する総合的評価」とされるストレステスト評価 の体をなしていません。
「騙された」〜大飯原発安全性「妥当」評価に専門家批判(1)
「1次評価のみ納得できず」大飯原発「妥当」評価に専門家批判(2)
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