ふくちあやこさんのマイページ

カウンターフレンチの醍醐味は…@QUAND LAPPETIT VA TOUT VA!

2012/01/10 12:05

昨年の記憶に残るレストラン、マイベストに輝いた「Citta' alta 」さんもそうでしたが…カウンターだけのお店、もしくはカウンター席を設けるお店、増えているように思います。

おひとり様需要が増えてきたから?確かにこういう席があると一人でも行きやすいです、助かります(え?)

いつも私に美味しい情報を下さるO氏ご推薦の「QUAND L'APPETIT VA TOUT VA!」もカウンターがメインのお店、窓際に10名分くらいのテーブル席がありますが、メインはカウンターでした。しかも横一列、これは…初めてかも

まず、外から見付けにくい2階なのですが…かなりスッキリした造りなので

専用の階段を上って行くようになっています、ガラス張りの壁とガラスの扉、ずらっとカウンターで席が並んでいるのが見えます

この日は満席だったところを無理を言って20時からのお客さんの前の時間で座らせていただくことにしたので17時半から19時半ごろまでの時間制限つきですなので、ちょっと早めに伺ってしまった

誰もいなかったので、こんな写真も撮らせていただけました



写真に対する考え方、お店それぞれですが…先日外観写真を撮って、店内にはカメラを閉まってから入ったのに、「写真はご遠慮いただいております」と言われたパン屋がありました。これは…外観写真を撮るなってこと?正直驚きました、というより、それなら一般のお客様を受け入れる店舗として商売するのをやめた方がいいのでは

非常に気分が悪くなりましたちなみに、パンの味だけで判断すれば多分「美味しい」に入ると思うのですが、ブログでは紹介しません。他でも一切書きません、人間は舌だけでなく、頭で食べる生き物ですから、総合的に判断して「美味しくない」パンでしたので紹介する価値がないと思っています

あ、このお店に関係のない愚痴が長くなりましたね

おすすめコースはA(前菜2品、肉or魚、デザート、コーヒー)もしくはB(肉and魚であとは同様)のどちらか、当然アラカルトもあります

今回はメニューがとても魅力的だったので、アラカルトでBコースと同じ構成になるように選びました

白ワインで乾杯し、アミューズの玉ねぎのシュークリームを食べながら、待つことしばし…

全て2人前に分けて持ってきて下さる、とのこと。つまり、これって1人前ポーションのハーフのはず…え?本当に?



前菜1品目は「月桂樹をのせた冬の温野菜」、左手前のタップナードソースを付けていただきます

上の泡が月桂樹(ローリエ)風味、最近エスプーマづいてるな

じゃがいも、黄人参、黒大根など、先日の能登野菜ほどのインパクトではないですが結構珍しいお野菜があったかも?

2品目は「 広島産牡蠣の濃厚リゾット」(ナイフ)こ、これもエスプーマか

牡蠣は泡のすぐ下にごろっとひとつ丸ごと、その他は小さくカットされて煮込まれておりました。

濃厚、だったかな?割とあっさり目だった気がしなくもないですが…牡蠣っぷりは確かに、やや濃厚。揚州商人の牡蠣感ほどの押し寄せ系ではなかったですが〜

お魚は「ブルターニュ産エイのムニエル ケッパーソース」



なんでも、このエイはCAS(キャス)システムという特殊な冷凍法で日本に輸入されたのだとか、そうでないとか CAS冷凍(キャス冷凍)とは、細胞を壊さず冷凍・解凍 をすることができる冷凍保存技術、なるほど腐敗しやすいエイを海外から輸入とは…と博識なツレが不思議がっていたのですが謎が解けました

難しいのは、冷凍だけではなく調理も…でもふっくらと軟らかく、かつ軟骨にもしっかり火が通って食べやすくなっていました。ソースがナイス



肉料理は「子羊のロースト “ソルトブッシュ”」

ソルトブッシュとは、限定されたオーストラリア内陸部だけに生息する植物(ハーブ)地下4メートルにも及び根を張り、マレー河の地下水から数多くの天然ミネラルを豊富に吸収します。最も高濃度な塩分から身を守るために、一部の葉を犠牲にし過剰塩分を排泄する為に枯らしてしまいますが、天然ミネラルはそのまま保持しているという珍しい植物なのだそうです。(あら?学術的な記述が

環境対策のモデル農場として8000エーカーの広大な土地にソルトブッシュの植樹を始め、大学や政府専門家の研究対象となっていた農場があるそうですが、そこでは同時に羊にソルトブッシュを食べさせることによって、その肉質にハイレベルなビタミンE含有の他、天然ミネラル豊富な奥深いラム肉を作り上げる事を目指した研究もおこなったのだそうです。

その努力が実って出来あがったのがソルトブッシュ、農場だけではなく、獣医・農業専門家・政府までもが緊密な連携体制をとったいわば「国家プロジェクト」の様相を呈していたとも言われているのだそうですよ

お店では、ほのかに塩味が…的な事も言われたのですが、味わいとして塩味がある、というより私は塩分によって旨味ぐっと引き出されている気がしました

塩って、パンだけではなく肉でも同じ効果があるのね〜なんて。

合わせていただいた赤ワイン、とても相性が良かった気がします。セレクトして下さったおにーさんは、とってもワインに詳しそうでした



デザートは、「栗のシャンティをのせた チョコレートマルキース」と「小笠原産島レモンのミルフィーユ」をはじめから2人にシェアして盛ってもらいました

生クリームに砂糖やお酒を混ぜたもの=シャンティクリーム、なんですが…つい願望で栗アイスかと思って口に運んだもので冷たくなくて驚いてしまった

生クリームはあまり得意ではないのですが、栗入りだったこともあって完食下に挽いてあったカリカリのチョコマルキースの苦みや香ばしさをまろやかにしてくれるベストマリアージュでした

島レモンのクリームは酸味があってさっぱり、パイ生地、切るの大変だっただろうなというサクサク度でした〜

愛らしい葉っぱの持ち手が付いたティーバック、ジンジャーレモンのハーブティーを飲む頃には約束の20時が近付いていました。

食べ終えて思ったこと。お味は申し分ないのですが…カウンターフレンチ、と言ってもシェフの手元が見えるわけではないカウンターでは、もう少し誰か話をしてくれるスタッフがいたほうがいいと思います

目の前に壁、というカウンターは少し味気がないかなってーか、シンプルすぎる店の造りだからこそ、かな?いや、やっぱりカウンターに求めるものというのが寿司文化の日本人にはあるんじゃないかなぁ

僭越ではございますが、率直な感想です。写真のお話しではございませんが、人間は総合的に美味しさを判断する生き物なので…

若干、常連さんと一見さんとの扱いの差があったのも、この感想の一因かも…お客さんとの距離の取り方って難しいですけどね

そのあたり今後に期待、かな?ご馳走様でした〜


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