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[詩の紹介]中国の反戦詩1
投稿者: さん 2003/05/06 23:54 MLNo.13109 [メール表示]
古い漢詩をいろいろ読んでいたら、心をうつ反戦詩をいくつもみつけましたので、ご
紹介します。
どこの国でも、兵隊にとられて命をおとすのは名もない庶民で、戦争の悲劇は万国共
通だなと改めて思いました。
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「兵車行(いくさを嘆く歌)」
杜甫
車はきしみ 馬はいななく
兵士の腰に 弓矢が重い
父母や妻子が そばをはなれず
舞う砂ぼこり 橋も見えない
いかせまいとして 袖ひきすがり
泣き叫ぶ声 天にとどろく
道ゆく男 兵士に聞けば
「天子のお召し」とかれは答える
「十五のときより 黄河のまもり
四十になって また西へいく
でるとき村長に 元服させられ
白髪で帰り また国境へ
いくさのにわに 血は海のごと
みかどの命に いくさはやまぬ
きみ知るや
ああ 山東の ゆたかな国の
さとの田畑に いばら はびこる
留守守る妻が 鍬ふるうとも
稲の実りは 畝にそろわぬ
ここの男は いくさづよいと
犬追うように さらにとられる
せっかくの おたずねですが
わたくしめ 何いいましょう
それにまた 今年の冬は
西の地へ 兵ふやすとか
役人が さあ税だせと
たたいても どこにでましょう
まこと男の子を 生むのは悪く
娘の方が 幸せになる
嫁にいっても 近くにいるが
男の子は死んで 帰ってこない
みなさんお聞き 青海の岸
いくさに死んだ 骨がちらばり
雨のじとじと けむるころには
うらみもだえる 声が聞こえる」
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出征兵士にとりすがって、父母や妻子が泣き叫びながら、ゆかせまいとする、その声
が天にもとどくばかり。
十五歳の少年の身で早くも戦争にかり出され、四十歳でようやく帰ってくるとまた別
のところへ、これでもかこれでもかと、犬のように追いやられる男たち。
いくさで死んだ白骨がうちすてられたままで、雨の降る日などには、そのうらみの声
が聞こえるーーという詩です。
日本にも徴兵制がしかれたら、こんな目にあうということですね。
当分、また漢詩の反戦詩をご紹介していきます。 加藤千代
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