防衛庁の「元キャリア官僚」が今秋、神戸市の兵庫県警生田前交番で「巡査」として新たな人生のスタートを切ったそうな。渡辺隆浩巡査で、東京大を卒業後、都銀勤務を経て99年、防衛庁に入庁し、弾道ミサイル防衛などを実施する際の計画、調整の仕事をしていたんだって。
05年から2年間、人事交流で千葉県警本部に交通安全教育課長として出向。「先輩や同僚は勤務時間外の飲み会で酔っぱらいに出会っても、旅行先で故障した車に出合っても、すぐに声をかけて動いていた」。デスクワークばかりだったので、直接人を助けることに魅力を感じたそうだ。
今春、兵庫県警に採用されたが、新天地で待ち受けていたのは未知のことばかりでスポーツ経験がなく、柔道を体験したのも警察学校が初めて。「一回り年下の同期の体力に合わせるのは大変だったが、何とか自信がついた」と話す。10月からの交番勤務について「いざ自分が酔っぱらいのけんかを止めるとなると緊張して、失敗ばかり」と苦笑するが、「課長を経験していても、新人であることに変わりはない。ここを起点に成長していきたい」と意気込んでいるようだ。いまの渡辺巡査にとって、弾道ミサイルよりも酔っ払いの処理のほうが大変なんだろうね。
天下りが相変わらず後を絶たない中で、キャリアではなく巡査からスタートするという、通常就職すれば当たり前のことを元官僚だって下からやれば誰も文句をいわない。

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