umasica :桜里さんのマイページ

今日は靖国

2009/05/31 22:29

昨日の予告通り、靖国神社まで出かけて来た。



知人の主催するフィールドワークへ、家族ぐるみで参加(総勢数十人)。


「九段下」の駅に集合。

最初の目的地は「しょうけい館(戦傷病者史料館)」。「戦傷病者とその家族の労苦を伝える」ことを目的とした史料館である。



撮影禁止ではあったけれど、受付に申し出て、学芸員さんの許可をいただき、見学風景を撮影しながら、知人の案内で自分も見学。

次回、あらためてゆっくり時間をかけて見学しようと思う。

徹底的に「兵隊」の視線で構成された史料館であった。


それから靖国神社へと向かう(コンビニで水分確保してから)。


まずは九段坂の左側(牛ヶ淵沿い)を上り、「高燈篭」や品川弥次郎の銅像等を見ながら、靖国神社創設以前の九段の地誌などを、ガイドをする知人の説明で聞く。要するに、それなりに人の集まる場所であったらしい。


それからあらためて道路を渡り、靖国神社参道へ向かう。


社号碑(「別格官幣社」の文字が切り取られている)から始めて、それぞれの鳥居、狛犬、様々な記念碑を見学(雨が降り出す中を)。

続いて本殿左側の「鎮霊社(元宮)」や、当初の招魂斎庭を見る。

再び本殿前を横切り、右奥の「招魂斎庭」(1938〜)へと向かう。しかし、現在は貸し駐車場になっているのだった。つまり、新たな戦死者の発生を、靖国神社自体は想定していないということになる。あるいは、とにかく現金収入の確保を考えている、ということだろうか?



そして、付属の戦争博物館である「遊就館」へ。

入る前に(一人で)、ガラス壁の外からゼロ戦を撮り、その先にある特攻隊員の像も撮影。そう言えば、その前に、軍馬や軍犬、軍用鳩の記念碑も撮った。



さて、館内のレストランで「海軍カレー」で昼食(ガイド氏のオススメ)。

以前にもここで「海軍カレー」は食べたことがあり、家族には「不味いぞ」と伝えてあったのだが、食べてみたら思ったほど不味くもない。どういうことなんだ、と思っていたら、後になってのガイドとの会話から、以前と味に変化があるという結論に。かつてほど不味くなくなっているのだ。海軍オリジナルレシピが売りなはずなのに、これも「商売」なのだろうか?

ガイド氏の目論見は、不味い海軍カレーを参加者に味わってもらうことだったらしく、二人で不平を漏らす。


食事の後は、館内の展示見学。

「遊就館」の「図録」の愛読者であることは、これまでにも書いたと思うが、ご都合主義的記述の魅力は、もちろん展示のキャプションで味わうことが出来る。

ガイドもそれが目的で、突っ込みどころ満載のキャプションから(時間の関係で)特にセレクトしたものを解説していただく。

つまるところ、時間の関係で急ぎ足で館内を一周という状態だったのだが、それでも既に4時である(駅前に集合したのが午前10時)。それだけ境内(そして遊就館内も)は広いのだ。


最後に、企画展示室の特別展示「矢弾丸尽きるとも −我レ生還ヲ期セズ−」を見るが、見ているうちに腹が立ってくる。

昭和19年7月の、いわゆる「絶対国防圏」を破られた後の戦死者(英霊)の記録資料の展示だったのだが、戦闘が勝つことではなく、降伏を表明しないことのみが目的となってしまった状況下での、しかも無謀・杜撰な作戦での犠牲者の遺品なのだ。

この戦死者達は、無能で無責任な大日本帝國の政治的軍事的指導者の犠牲になった者達なのである。

その責任を問おうとしない自称愛国者達への怒りも加わり、不愉快の頂点で、遊就館の展示見学を終えたのだった。


ミュージアムショップで「図録」(昨年度の改定新版である)と、『これだけは知っておきたい大東亜戦争 20の最新基礎知識』、『いわゆる「A級戦犯」合祀と靖国問題について』というパンフレットを購入。ご都合主義の論理学のお勉強用である。家族は家族でなにやら購入していた模様。



フィールドワークの予定はそれで終了。


雨の靖国神社を後にする。

わが家族は「抜刀隊(陸軍分列行進曲)」を口ずさみながら、である。映画『靖国』の夜の雨中の映像と、『学徒出陣』の雨の神宮競技場のシーンを思い浮かべながら、だ。





その後は、参加者の一部で喫茶店でおしゃべり。

遺族の亡くなっていく中での靖国神社の維持の問題などを話題に、2時間くらい話し込んでしまった。







Binder: 現代史のトラウマ(日記数:456/全体に公開)
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最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2009/05/31 23:59
    …という雨の日曜日の靖国神社ツアー。

    また行くぞ。
    (実現がいつになるかはわからないけど)

  • Comment : 2
    Mr.Dark
    Mr.Darkさん
     2009/06/01 02:52
    靖国神社は戦没者を祀っています。しかし、「靖国」には「彼等」の遺骨も位牌も何もありません。
    戦没者だから“祀る”それだけです。
    その点で米国の「アーリントン墓地」などとは決定的に異なるわけです。
    その辺が外国人には理解し難いようです。

  • Comment : 3
    Smith
    Smithさん
     2009/06/01 02:53
    まだ、起きてるゾ〜ッ!! 誰も寝てはならぬ。なに「靖国」とな。

    アンタは「報国挺身隊」にでも入ってりゃあいいんだヨ。アホらし。

    それこそ「街宣車」にでも乗って、大声で軍歌を歌って回りゃ良い。

    何時だったか、連中が前の車に突っかえて「殺すぞ!殺すぞ!」と

    わめいていた事を思い出す。もう、この十年やっては来なかったが、

    春の陽気で又、軍艦マーチを鳴らしてやって来るんじゃないかな…。

  • Comment : 4
    Mr.Dark
    Mr.Darkさん
     2009/06/01 02:59
    たぬきさん、寝れ

  • Comment : 5
    Smith
    Smithさん
     2009/06/01 03:18
    了解!! とは云ったが「夜回り」の自警団のアンチャンだ、おお怖。

    一体誰の差し金なんだい。気味が悪い。何で又「私」が命令されるの!

  • Comment : 6
    umasica :桜里
     2009/06/01 07:29
    Mr.Dark 様


    >しかし、「靖国」には「彼等」の遺骨も位牌も何もありません。
    >戦没者だから“祀る”それだけです。
    >その点で米国の「アーリントン墓地」などとは決定的に異なるわけです。

    確かにそうですね。

    しかも、命令した者と命令された者が一緒。
    戦死者に序列をつけないことは評価出来るようにも思いますが、
    杜撰・無責任・無謀な作戦計画・命令で部下を死地に追いやった人物が、
    その責任を問われることもなく、その部下と同列に祀られるシステム。

    遊就館の展示でハラが立つのもその点ですね。
    敵(米軍)は確かに強かったわけですが、
    指揮官の無能により組織的に自滅したのが日本軍なわけで、
    そこを見つめない展示はインチキそのものです。
    展示のインチキと日本軍組織のインチキが重なって(同じ構造ですよね)、
    実に腹立たしい。
    インチキ=責任転嫁の山ですからね。

  • Comment : 7
    umasica :桜里
     2009/06/01 07:54
    >春の陽気で又、軍艦マーチを鳴らしてやって来るんじゃないかな…。

    ヘイ、カモン、ガイセンシャァ、ってわけ?

    街宣車関係の皆さん、オケガワでタヌキがお持ちです。

  • Comment : 8
    Smith
    Smithさん
     2009/06/01 11:47
    余計な事を云ってくれるな! 危ないじゃないか。精々気をつけろよ。

    とにかく「我がタヌキ家」の安寧の日々は約束されている筈なんだが。

    とは云え「母」亡き後は、ガランドウみたいなものよ。街宣車なんぞ、

    妹夫婦と甥ッコ達がいなけりゃあ、それこそ屁とも思わないんだがネ。

  • Comment : 9
    たびのふくすけ
     2009/06/01 18:03
    みなさん、こんにちわ!

    ☆インチキ=責任転嫁の山ですからね。
    そして一つの共同意志が共同幻想でしかなかったことが「敗戦」を機に、誰の目にも明らかとなった。

    しかして戦後ブルジョアジーなりはまたや財閥の形成を目指し、政府官僚はアジアの盟主を意識した。
    そしてアメリカグループの一員となることにより蓄財に勤しんだ。
    「それにつけても、金の欲しさよ」→「貧乏はみじめや・嫌いや」でしょでしょ!

    ということで、またもや大きな「インチキ」が、罷り通ろうとしています。
    「一矢報いる」方法論の「ありや、なしや?」いかん。

  • Comment : 10
    Smith
    Smithさん
     2009/06/01 18:32
    昔「バニシング・ポイント」なる映画があった。「スミス」も詳しい。

    まぁ直訳して「消失地点」と云う所。「私」も近付きつつある場所だ。

    無論「ウマシカ」も同様。懇意にしてる業者も56才で「脳梗塞」だ

    「私」は現在非常に健康だが、やはり「バニ…」へと向っている訳だ。

    一歩一動作が「消失」し始めている。五月二十五日は何事もなく過ぎ、

    しばらくは安泰ではある。しかしだ、確実に「バニ…」はやって来る。

    「消失」してどうなる。永遠に眠り続ける事になるのか、それとも…。

  • Comment : 11
    Smith
    Smithさん
     2009/06/01 19:16
    始まり」があった以上は、当然「終わり」もあると云うだけの話だ。

    当たり前の現象だが「西郷サン」の様に「ここで、よか」と云えるか。

    「母」の遺骨を肌身離さず抱え、やっと見えて来た「人生」の幕切れ。

    死んでしまえばこっちの物だ。もう「神」と付き合う義理もなくなる。

    向こうも、さぞや清々しい気分になるに違いない「腐れ縁」の消失だ。

    生きている事が、それだけで「罪」となる世界とは「オサラバ」じゃ。

  • Comment : 12
    たびのふくすけ
     2009/06/01 20:32
    陽気なDJがリスナーに語りかける
     「日曜の朝は誰もが善人になる。…」
    その町を一台のマスタングが駆け抜ける
    「聞いているかコワルスキー…」
    リスナーに語りかけるDJはリンチされた
    ラジオから音楽は掻き消えた
    迫るパトカーと虚網
    立ちはだかる二台のブルドーザー

    ノーパディ・ノー…♪  レクイエムが空に消えた。

    それとも、ゴスペルかスウーィトソウルミュージックか、それともブルースなのか?

    ☆生きている事が、それだけで「罪」となる世界とは「オサラバ」じゃ。
    いいや、一矢報いて後。

    聞こえないか? 死者の声。おびただしい怨嗟の声。
    「貧民よ、虐げられし者達よ。団結せよ。〇〇へ突入せよ!〇〇せよ!」と。

    正しい問いを建てることが「正しい答え」を導くと考えています。
    よって「ウマシカ氏」に注目しています。

     

     

  • Comment : 13
    Smith
    Smithさん
     2009/06/01 21:17
    良く御存知で…。あの時代、誰もが共有した「文化」だったんですネ。

    二台の「ブルドーザ」に突っ込んでいく「神風暴走車」の勇姿でした。

    「破滅」は最初から約束されていたのに、あえて「破滅」に向った男。

  • Comment : 14
    たびのふくすけ
     2009/06/01 23:45
    そうですね。あれに共感した若者は多いと思います。
    イージーライダーの弁護士がキャプテン・アメリカにこう言ってましたね。
    「自由を唱えることと、自由であることとは違うんだよ」って。あれには驚かされました。
    真似して「ライク・ア・ローリングストーン」、「転石苔を生ぜず」って訳してましたね。ははは。
    私はこれでコケてしまいました。ははは。

    あと「高橋和己」さんの「散華」や「邪宗門」、また「三島由紀夫」さんの「春の雪・奔馬の章」なんかもこの手の問題をあぶりだそうとしていましたね。

    また問題は「ただ今」の支配層・権力はもうこのことを忘れようとしている。
    このことには抗う必要がある。繰り返してはならない。

    よって「正しい認識」を確立必要があるし、「あの時はこうだった」と語り部も必要です。
    わたしなんか「あの時が、今」になり渦中に飛び込めば「三八銃」持ち出して、「もう一度戦争してやろうか」などと言いだしかねません。

    でも「戦争は悲惨であり、丸損である」ことは明白な事実です。
    このことを肝に銘じておこうと考えています。

  • Comment : 15
    Molotov
     2009/06/02 01:27
    世界から戦争がなくなることはないんだろうね。当分は…。

    私がホンモノの斬首を見たのは、イラク戦争でした。もちろん、インターネット動画配信でね。

    この動画を見て、実際に嘔吐した人も何人かいました。

    あと、チェチェンのゲリラが、ロシア人の首を鎌で切り裂く映像もありました。

    実に恐ろしい映像でしたが、第二次世界大戦中の日本兵は、こういう場面を何度も経験しているはず。

    爆弾が炸裂し、銃弾が飛び交うお祭り騒ぎのような戦争は華やかですが、静かな闇の世界では、最も恐ろしいことが行われているのです。

    捕らえてきた男女に、拷問で地獄の苦痛を味わわせるのは、やってみれば悪魔的な愉しみを伴い、病み付きになるかもしれません。

    「壊す為のオモチャ」として扱われる人間。

    死以外、逃れ場所のない“獲物”は、最後の銃弾を脳天に打ち込んだ男に感謝するでしょう。

    しかし、リンチは、なんで楽しいのだろう?

    人間に容赦ない暴行を加え、苛め抜き、あらゆる苦痛を試し、最後に死に至らしめる行為は、多くの人の予想に反して、サディストでなくても、快感を伴うはずであります。

    中国地方の某中学では、普通の女の子がスケバンに目をつけられ、捕まえられて羽交い絞めにされ、スケバンの指示のもと、男番長が雁字搦めになった女の子に男根を挿入したという事件があった。挿入する前に、指で処女膜を破ったという話まで聞いています。(これは表沙汰にはならず、今となっては時効です。)

    戦争で人心が乱れれば、こういう類のことは、いくらでも起こりますよね。

    人間関係ってのは、ある意味、料理するか・料理されるかのどちらかですね。

  • Comment : 16
    たびのふくすけ
     2009/06/02 09:02
    Morotovさん、みなさんおはようございます!

    ここは世界ではなく「人間悪」ですよね。
    世界から人間そのものを無くせば「地球は美しいまま」だと、私もよく考えます。
    でも、人間の「次」が、変わって登場してくるでしょう。よって地球は「猿の惑星」って…。ははは。

    でも本当に「人間」って厭ですよね。
    ☆しかし、リンチは、なんで楽しいのだろう?
    ☆「壊す為のオモチャ」として扱われる人間。
    ☆やってみれば悪魔的な愉しみを伴い、病み付きになるかもしれません。

    でも「何をされても我慢する」というクリスチャンでさえ
    戦争になると武器をとり、簡単に「人殺し」に変貌します。

    私に出来ることは「理性的に対応する」事ぐらいかな?!
    ジョーカーに踊らさせられるピエロになってはならない。
    ならば、その前にジョーカーをやる。反論することくらいかな。
    また「戦争反対・否定」を言う。効果薄そうやな!

    あるいは「日本も原爆を持つ」核で優位に立つ。あれ?!
    カテキズムとデマゴーグのエセ労働者天国の「将軍様」をぶち殺す。あれ?!
    毛沢東も、ポルポトも、金正日も人間の敵や、人類の敵や!あれれ?!

    あれれ! どうしましょう??!!

  • Comment : 17
    Mr.Dark
    Mr.Darkさん
     2009/06/02 12:20
    人類史で独裁者が絶えたためしがありません。倒しても新たな独裁者が登場するでしょう。
    だからといって暴虐を野放しにしていいわけでもありませんが。

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