ダミニスト型アウトサイダー作家あるいはアウトサイダー作家型ダミニスト、というのも、何とも意外な展開ではあるけど、「いかにも」な展開という感もないわけではない。
もちろん、物好きな学生の存在なしには、何もスタートすることはなかった。
しかし、母の亡くなるまでの日々を撮影した写真の展示、という全体プランを前にして、すぐに思い浮かべたのは母の誕生時の写真であった。母の父の撮影による、生後2日目(だったはずだ)の写真である。
最後の日々を撮影した息子の存在に先立ち、誕生直後の姿を撮影した父を持ち合わせてしまったのが、わが母だったというわけだ。
大正2年(1913年)3月のことだから、かなり特異なお話であるはずだ。ライカ誕生以前の話なのである。写真撮影が大掛かりな行為であった時代の話なのであるわけだ。
その果てに、デジカメではなかったけれど、コンパクトカメラ(ライカならぬコンタックスだった)で母の姿の撮影をした私がいる。
展示の最後に、母の父が撮影した誕生直後の姿と私が撮影した死去直後の母の姿を並べる。そんな目論見を抱いたのであった。
視覚的に時間を固定する術としての写真というコンセプトは、「ラクリメ」シリーズを支えるものでもある。
1913年撮影の写真を並べることにより、その時空間が一挙に広がるように思う。
そんな目論見だ。
で、問題は1913年撮影のプリントを探し出すこと。
アルバムの在処はわかっているのだが、ただ、アクセスに労力を要する。その前に存在する様々な障害物をクリアしなければならないのだ。
娘の力を借りて、まず、この部屋に積まれていたフレーム入りの写真の山を屋根裏に運搬。場所を空けなければならないのだ。
その後に、母のアルバムの収納へのアクセスへの努力を開始した。まぁ、要するに、いろいろな収納物をどけなけりゃならないのだ。
格闘の果てにアルバム収納ボックスにたどり着く。
ボックスをこの部屋に下ろし、探索開始。
母の父は、誕生直後の母の写真をハガキにして知人に配った(1913年に!)のだが、残念ながらハガキ版は見つからず(家の中のどこかにはあるはずなのだが)。アルバムに貼られた状態のものしかない。
で、アルバムの写真を撮影することに決定。早速、カメラに三脚を用意。即撮影である。
デジカメ時代の凄さを感じる。撮影データは、既にMLで関係スタッフに配信出来てしまった。
で、お後はネガ・ファイルの発見という課題が残されている。
今夜中に果たせればよいのだが…

人に見せたくない写真も安心して撮れますにゃ〜〜(;^_^A







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さっき撮ったばかりの写真がもう使えるんだから…