umasica :桜里さんのマイページ

食肉としての狸

2009/01/15 23:01

タヌキの肉は非常に獣臭いため、そのままではとても食べられたものではない。臭みを消すためには、肉を稲ワラで包んで1週間ほど土中に埋め、さらに掘り出した肉を2時間ほど流水にさらす必要がある。古い文献でも、酒で煮たりショウガやニンニクを多用するなど臭みを抜く調理法が見られる。たぬき汁は臭みを消すため、味噌味にすることが多い。(参考: 『あやしい探検隊焚火発見伝』 椎名誠、林政明 共著)


一方、アナグマの肉はたいへん美味であり、ヨーロッパや中国でも、古くから食べられているという。『大草家料理書』という文献でも、「(狸汁は)むじな汁の事」となっている。栃木県のある猟師が、キジ猟で偶然タヌキを獲ったので、老人にたぬき汁の作り方を聞いて作ってみたところ非常にまずく、翌日老人に文句を言ったところ、「これは『ムジナ』でねえか。たぬき汁は『タヌキ』の肉で作らんと、食えるわけねえべ」と言われた、という話もある。


つまり、アナグマとタヌキがしばしば混同されることを踏まえると、いわゆる「たぬき汁」は、特に美味なものとして伝えられる場合は、実はアナグマ汁である可能性が高いと考えられる。(参考: 『同じ穴のムジナ』 柴田哲孝)

なお、江戸期において「たぬき汁」はタヌキの肉ではなく、コンニャクを入れた汁のことをいった。






…と、『ウィキペディア』には書いてある(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%8C%E3%82%AD)。


タヌキの肉は不味いらしい。







実際に、佐藤垢石 「タヌキ汁」(墨水書房 1941(昭和16)年9月発行 http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/files/46519_25613.html)には、実食体験の記述があるのだが、紆余曲折の末の筆者・佐藤垢石氏の結論としては、


 つひにその夜、狸は大衆的の代用食には適せぬと折紙がつけられた


というものであった。

昭和16年の出版ということは、敗戦前後の食糧難状態に比べれば、まだ余裕があっただろうけれど、既に「代用食」が日常的な話題となっていた時代ということも意味する。その書中で、「大衆的の代用食には適せぬ」と断じられてしまっているのである。しかも、その後の食糧難過中に至っても、タヌキを食用としようという試みがあったという話は聞いたことがない。

あの時代の飢えた日本人でさえ食べようとしなかったのがタヌキの肉なのであった。





 「狸」の肉料理は「牡丹鍋」に次いで「高級料理」の典型だヨ。
 「皆さん」是非とも、召し上がって下さいな。ウマイですぞぉ!


なんて、たぬき男いたち男の言葉は眉に唾をつけて聞かなければならないのである。


まぁ、


 そう、「私」の言葉を信用してはイケませんよ。
 なにせ、「たぬき」に「いたち」ですゆえ、人をだますのが性分です

という、かつてのたぬき男いたち男の言葉もあることだし、聞き流しておけばよろしいというのが結論だろうか?





タヌキの肉を食べようと思えば、『ウィキペディア』の記述のように、大変な手間暇が必要になる。しかし、その結果は、やっと、肉として食べられる状態になる、というだけのことなのだ。

費用対効果を考えれば、実にバカバカしい話なのである。騙されてはいけない。








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