umasica :桜里さんのマイページ

ダミニストによる日本経済への貢献

2009/01/18 20:40

浪費の日曜日となってしまった。


いや、日本経済活性化へ貢献した日曜日、だ。





久しぶりに、家族と出かけたのだった。

予備校通いで、朝から先に出ていた娘と、忘れ物を取りに途中で引き返した娘の母と、駅ビルの書店で合流。待ち合わせは本屋というのが(つぶす時間に困ることがないので)、我が家のいつものパターンである。



問題点は、相手が来るまでの時間に、本を買ってしまうことだろう。

本日も、もちろん(?)購入してしまった。


 カレル・チャペック 『山椒魚戦争』 (岩波文庫 1978)

 シェイクスピア 『リア王』 (光文社古典新訳文庫 2006)

 シェイクスピア 『マクベス』 (光文社古典新訳文庫 2006)

 ジョン・エリス 『機関銃の社会史』 (平凡社ライブラリー 2008)


チャペックの『山椒魚戦争』は、たぬき男いたち男氏のオススメ本である。普段、まったく文学書を読まないので、当然、今回、初めて読むことになる。

シェイクスピアは、『マクベス』のセリフを先日の日記のネタにしたところ(http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Blog/node/BlogEntryFront/user_id/316274/blog_id/91617)なので、新訳で読んでみる気になったわけだ。店頭でパラパラとめくって読んでみたら、言葉としてこなれた良い訳という印象だったので、購入を思いついた。

ジョン・エリスの『機関銃の社会史』は、兵器の「進歩」と戦争形態の変化の問題という「現代史のトラウマ」的テーマの参考にと購入。エドワード・クリントン・エゼルによる「1986年版への序文」には、


 ある書評家はこう記している。「なんとも不思議なことに、機関銃は一人のアメリカ人、リチャード・ガトリングによって発明された。彼のよく知られた願いは、自分の武器が強いる莫大な損傷に人々が気づいたときに、戦争は阻止されるというものだった。軍拡競争を開始させ、ガトリングを金持ちにしたのは、そういった類の論理だった」。軍拡競争と武器製造からの利益は、これからも現実のものでありつづけるだろう。エリスの『機関銃の社会史』は、軍事技術の過去と現在の社会史についてもっとよく理解したいと願う心ある人々にとって、すぐれた入門書であり、これからもそうでありつづけるであろう。


と書かれている。




そんな、軽い散財の後に、駅近くで昼食。中央線に乗り、ヲタクシティ立川へと向かう。



ビックカメラで、オーディオ製品カタログを収集。現在この文章を書いている、このパソコンは、26インチの液晶テレビをモニターにし、小型のパワーアンプと小型のJBLスピーカーに接続されている。それにプラスする、独立したDVDプレイヤーの購入を目論んでいるのである(以前に買った中国ブランド製品は半年持たなかった)。小型のユニバーサルプレイヤーを想定中なのだけれど、どうなりますことやら。


駅から離れたHMVの上階にある大型書店が次の目標。これは娘の希望で、彼女は、そこで、べつやくれいさんのサイン入り本をゲット。


そのお次は、ヲタクデパート(?)の第一デパートにある書店に向かう。ここでは私が、ミリヲタ本を購入するのである。

購入本は、


 世界の傑作機スペシャルエディション vol.4 『ボーイングB−17フライングフォートレス』 (文林堂 2007)

 世界の傑作機 vol.54 『B−24リベレーター』 (文林堂 1995)

 世界の傑作機 vol.125 『コンベアB−36ピースメイカー』 (文林堂 2008)

 ジェリー・スカッツ 『第8航空軍のP−47サンダーボルトエース』 (大日本絵画 2001)

 ジェリー・スカッツ 『第8航空軍のP−51マスタングエース』 (大日本絵画 2002)

 ジョン・スタナウェイ 『太平洋戦線のP−51マスタングとP−47サンダーボルトエース』 (大日本絵画 2002)

 ロベルト・グレツィンゲル&ヴォイテック・マトゥシャック 『第二次大戦のポーランド人戦闘機エース』 (大日本絵画 2001)


の6冊となった。

「現代史のトラウマ」シリーズの資料用である。B−17、B−24、そしてB−36は、戦中と戦後の米国の重爆撃機である。「無差別爆撃の論理」をテーマとして書き続ける中で、航続距離の問題が焦点の一つとなりつつあるので、正確なデータが欲しくなったのだ。

B−36は、B−52の登場までの冷戦期の前半に、米戦略空軍の主力となった、レシプロエンジン6発装備の巨大爆撃機である。B−36の登場で、あのB−29が中型爆撃機と呼ばれるようになってしまうのだから、その巨大さも想像がつくことだろう。しかし、その名称が「ピースメイカー」というのも皮肉な話である。核爆弾を搭載した都市攻撃が任務なのだから…

重爆撃機の航続距離と同等の航続距離を持つ戦闘機を持たなかった米(英)航空軍は、実際の作戦行動において護衛戦闘機の随伴を確保出来ず、敵迎撃戦闘機による損耗に悩まされることになる。P−47とP−51の登場は、米航空軍が、長航続距離の戦闘機を入手し、護衛戦闘機を伴った作戦行動を可能としたことを意味するわけだ。ちなみに、P−47の開発・生産メーカーの経営者こそが、あの「Victory Through Airpower」の著者セバスキーである。

護衛戦闘機を伴わない、爆撃機単独での作戦行動の結果もたらされる損耗率の高さという問題を史上最初に経験したのは、実は大日本帝國であった。支那事変当時、南京への渡洋爆撃を実行した海軍航空隊は、敵迎撃戦闘機の存在がもたらす損耗率の高さに直面したのである。その解決策として登場したのが、長航続距離戦闘機である、いわゆるゼロ戦なのだ。

無差別爆撃先進国であった大日本帝國は、爆撃機単独での無差別爆撃作戦実行上の問題点をいち早く理解し、長距離戦闘機の開発においても先進国であった、ということになる。

まぁ、そんな話を、「無差別爆撃の論理」シリーズで展開していこうと目論んでいるわけで、今回購入したのは、そのための資料群なのだ。


『第二次大戦のポーランド人エース』の方は、別の問題意識からの購入である。

この本は、オスプレイ・ミリタリー・シリーズ「世界の戦闘機エース」中の1冊だ。このシリーズには、フィンランド空軍、ハンガリー空軍、クロアチア空軍、ルーマニア空軍の「戦闘機エース」も、それぞれに取り上げられている。そこに共通するのは、それぞれが第一次世界大戦後に独立・登場した新興の小国家における空軍パイロットであるということだろう。戦間期の政治、そして第二次世界大戦下での国家の運命が、彼らの運命に直結しているのである。彼らの背後には、第一次世界大戦後のナショナリズムの問題が横たわっているのだ。

そのような意味で、文中から実に興味深い記述を見つけ出すことが出来るのが、このシリーズの魅力なのである。



次は駅ビル最上階に移動。コーヒーで一服。

下の階の山野楽器で、CD&DVDを物色。娘は『魔笛』のDVDをゲット。私は輸入版コーナーで、フェラボスコのコンソートミュージック集(16〜17世紀のイギリス音楽)、ホセ・ミゲル・モレノとエリジオ・クインテロによるダウランドのリュート曲集(これも17世紀のイギリス音楽)、『ウェストファリアの平和のための音楽』と題された30年戦争前後の作品集(1998年のリリースで、これは1648年のウェストファリア条約締結から350年を記念してのものだ)。

そしてもう一枚は、一挙に20世紀へ飛んでショスタコーヴィッチである。映画のための音楽として書かれた曲が収録されている。ベルリン陥落を描いた1949年の映画と、革命直後が舞台らしい1951年の映画。店頭の30パーセント割引の山から発見。二度と手に入らないかも知れないと思うと、買わずに帰ることは出来ない。




レンタルのDVDの返却に付き合って別の店へ移動。そこで娘の母と別れ、店を出た父娘は、駅中のコーヒーショップで一服(くつろげる良い店だった)。




…そして、わが浪費の一日、いや日本経済活性化貢献の一日は終わったのであった。







 読み込み中...
Binder: 桜里の休日(日記数:321/全体に公開)
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最新コメント

  • Comment : 1
    Mr.Dark
    Mr.Darkさん
     2009/01/22 23:51
    「Luftwaffe Sturmgruppen」をご存知でしょうか。

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