講演 『性犯罪被害にあうということ』 2、警察
2、警察
その後、元彼(小林さんがそう表現していましたので、「元彼」と表現します)と
小林さんは警察に向かいました。
(1)写真撮影
警察署でまず行われたことは、写真撮影です。
撮影は男性警官によって行われました。
証拠保存、という目的があり
血まみれで胸の開いたシャツのまま
横からの写真
正面からの写真
を撮られたと言います。
(2)調書
次は、調書がとられました。
ここでは女性警官も付き添い、調書が取られたのですが
男性警官から
「何を入れられたんですか」
と質問され、小林さんは答えに窮してしまったと言います。
「答えられない・・・」
そうとしか言えない小林さんに警官は
「これ?」
と直接に聞いてきたそうです。
小林さんは
「ちがう」
としか答えられなかったそうです。
小林さんが「何を入れられたのか」という質問に明確に答えることができなかったためか、警察の調書には、「強姦未遂」と書かれたそうです。
(3)現場検証
調書が終ると小林さんは帰宅となったのですが
調書のあたりから帰宅するまでの間のことを、思い出せないそうです。
気が付いたら警察の車で家まで送られていたということです。
その後、小林さんは警察の現場検証に立ち会うことになります。
そこではかなり厳密な検証が行われましたが
おぞましい出来事に遭った場所へ再び足を運ぶことは
小林さんにとって負担が大きいものでした。
警察は
「公園の端から何CMのところに止めてあった?」
とメジャーを取り出し、CM単位で厳密に位置を聞いてくるのですが
ショックな出来事があった上にそこまでハッキリと記憶していることもなく
答えに窮してしまったそうです。
そんな警察とのやりとりのなかで、1つだけ嬉しかったことがあったと
小林さんはあることを語ってくれました。
現場検証のさい、現場にやってきた警官の1人が、
まず小林さんに警察手帳を見せたのですが
その写真には柴田恭平(もしくは館ひろし)の写真が貼ってあり
その警官は、役者の名前で自己紹介をしたそうです。
後に婦警さんから聞くには
その警官は小林さんがつらい思いをしているだろうと考え
なんとか笑わせてあげようと、前夜からずっとネタを考えていたそうです。
そうやって自分を思ってくれる人がいたということが分かった時
小林さんは嬉しい気持ちになったと言います。
ちなみに、その婦警さんから聞くには
警察手帳をそのように使うことは本来違法だそうです。(笑)
(講演会場でも小林さんを始めフロアまで笑いが漏れました)
次へ(3、その後の日常)
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