昨日来日したバラク・オバマ米大統領のことでニュースが飛び交っている。その中からいくつかピックアップさせてもらう。
オバマ米大統領:アジア政策演説(その1) 「地域の未来、共有」
◇ユーモア交え世界観
「私たちはこの地域の未来を共有している」。オバマ米大統領は14日、東京都内で行ったアジア政策演説で訴えた。高校までハワイやインドネシアで過ごした大統領は「太平洋は私の世界観に影響している」とアジアとの深い縁に触れ、ユーモアも交えながら「日米関係を強化したい」と呼び掛けた。「核なき世界」を訴えた歴史的なプラハ演説から7カ月。会場には政財界関係者や文化人のほか、被爆地や基地の町の首長や拉致被害者家族らも招待され、大統領の「東京演説」に聴き入った。【花岡洋二、真野森作、錦織祐一】
◇「拉致解決へ心強さ」−−横田さん
東京都港区のサントリーホール。招待された約1600人が主人公の登場を待った。午前10時10分ごろ、グレーのスーツに水色のネクタイ姿のオバマ大統領が右手を挙げて舞台に登場すると、会場は大きな拍手と歓声で迎えた。大統領は「ありがとう」と日本語で応え、笑顔を見せた。
演説は、6歳のころ母親に連れられ神奈川県鎌倉市を訪れたエピソードから始まった。子供心に抱いた日本への関心は「平和の象徴の大仏より、抹茶アイス」。ユーモアで日本への親しみを表現、招待客の心をつかんだ。
リラックスした表情で演説を進める。日本での歓迎、同じ名前の福井県小浜市の市民から応援されたことに感謝の言葉を述べると、会場は拍手と笑いに包まれた。大統領は、ハワイで生まれインドネシアで暮らしたことや、母が東南アジアの村で女性支援をしたことなど、太平洋地域との深い関係も強調した。
米国と日本やアジア地域との懸案に触れ始めると、大統領は拳を握り、口調は力強いものに変わった。「鳩山首相と私は『チェンジ』を訴えて選ばれた」と、日米の新たな協力関係の重要性を訴えた。
核なき世界について「日本と米国ほど核兵器の恐ろしさを知っている国はない」と核廃絶に向けた努力を強調。「核兵器を持たずに安全を守ってきた日本は、世界の手本」
◇「核のない世界」進む姿勢に感銘−−長崎市長
会場で演説を聞いた長崎市の田上富久市長は「感銘を受けた。核兵器を落とした国と落とされた国が恐怖を共有し、一緒に『核のない世界』という希望に向かって進む姿勢が表れていた」と評価した。
長崎市では、被爆者の土山秀夫・元長崎大学長(84)ら市民団体が6月から大統領訪問を求める7万6299人分もの署名を集め、田上市長が自ら米国大使館に届けた。今回は実現しなかったが、田上市長は「ぜひいつか大統領に長崎に来ていただきたい」と被爆者の願いを代弁した。
沖縄の米軍基地問題については「両国の合意に関し、ワーキンググループで迅速に対処しなければならない」としか触れなかった。
移設問題が懸案の米軍普天間飛行場がある沖縄県宜野湾(ぎのわん)市の伊波洋一市長は「アジア政策について大統領は、人権の尊重を話したが、ぜひ沖縄からスタートしてほしい。戦後、沖縄では県民の尊厳が守られておらず、すぐ来て実態を見てほしい」と要望した。
北朝鮮に対しては「拉致被害者について、すべてを説明することで、初めて隣国との国交が正常化する」と述べ、非核化とともに拉致問題の解決を求めた。
拉致被害者の横田めぐみさんの父滋さん(77)は「北朝鮮に『拉致問題を解決し、国際社会に歩み寄らなければいけない』という明確なメッセージを発してくれた」、母早紀江さん(73)も「心強いメッセージをうれしく思った」と話した。
拉致被害者家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(71)は「もう少しコメントがほしかったが、北朝鮮に強い態度で当たるとはっきり言ってくれた。日本政府がどうつなげていくかが重要になる」と期待を込めた。
「太平洋生まれの初の大統領として、アジア太平洋地域で米国のリーダーシップを強化していく」
そう締めくくり、大統領は30分余の演説を終えた。
(毎日新聞11/14付けより引用)
「オバマ氏が間近に」小浜市長が喜び
来日したオバマ米大統領の14日の演説会に招待された松崎晃治・小浜市長は13日会見し、「(間近に見られる)かすかな期待が現実になり、大変うれしい。一言一句、気を入れて聴き、市民にもその模様を伝えられるようにしたい」と語った。同日午後、演説会出席のため上京した。
松崎市長は「市民のオバマ氏への応援が認められ、粋な計らいと感じる」と喜んだ。仮に1分でも言葉を交わす機会があったらとの質問に対しては、「ノーベル平和賞受賞のお祝いと、ぜひ小浜にもおいで下さいと申し上げたい」と話した。贈り物として若狭塗(ぬり)の小箱を持参する。
今回の招待は10日に駐日米大使館から打診があり、11日に決まったという。
(朝日新聞11/14付けより引用)
拉致家族「心強いメッセージ」 大統領演説に高い評価
オバマ米大統領の14日の演説には、拉致被害者家族の横田滋さん(77)、早紀江さん(73)夫婦と家族会代表の飯塚繁雄さん(71)が米側の招待で出席した。希望した直接面会は実現しなかったが、早紀江さんは「心強いメッセージをうれしく思った」と演説を高く評価した。
大統領は演説で日本人拉致問題について、解決が北朝鮮との国交正常化の前提になると言及。滋さんは「国際社会に歩み寄っていかないといけない、問題解決が重要だと発言してくれた。北朝鮮に対し明確なメッセージになった」と話し、演説の“効果”に期待した。
滋さんはこの日が77歳の誕生日。長女めぐみさん=当時(13)=は32年前の15日に北朝鮮に拉致された。
早紀江さんは「拉致問題について触れてくれ、理念がはっきり打ち出されていい言葉だった。いい方向に行くのではないか」「オバマさんは人間愛を持っている方。日本政府は米国としっかり組んで、問題解決に進んでほしい」と話した。
(47NEWS11/14付けより引用)
このオバマ大統領来日に関して感じるのだが横田夫妻や長崎市長などはともかくとして小浜市長や市民、それに国民の大半やマスコミを見ていると単にお祭り騒ぎしているようにしか思えない。あの大統領就任式に言った『Yes,We can』という言葉に酔いしれているようだ。
そもそも、我が国に二日間滞在して中国に訪問した時点でアメリカが重視しているのが中国との関係だということに気づいていないのだろうか?私は国粋主義者ではないのでそのことを怒っているのではなく、むしろ外務省やマスコミがオバマ大統領の外交訪問の目的に気づいているかどうなのか甚だ疑問なのである。
それで思い出したのが大日本帝国憲法発布時の馬鹿騒ぎだ。時の明治政府は当時国民の間で沸き起こっていた自由民権運動の声に押されて国会を開設し憲法を制定した。だがこの憲法は国民の声を取り入れず、伊藤博文ら当時の政府高官達がドイツのプロイセン憲法を参考にして秘密裏に制定された。よって、憲法発布の日には国民は何も知らずにお祭り騒ぎし、中には「今日は憲法様のお祭りだ、絹布の法被をくれる日だ」と見当違いもいいところの台詞まで出る有様だった。この日のことは当時来日していたドイツの医者エルヴィン・フォン・ベルツが日記に皮肉を交えて書き残し、福澤諭吉ら一部の知識人は呆れたという。
(大日本帝国憲法発布の日の事に関してはWikipedia日本語版『大日本帝国憲法』と『エルヴィン・フォン・ベルツ』より一部引用)
我が親友が『何を切り捨てて何を残すか』というコラムで思いやり予算を削るべきであり、沖縄の普天間米空軍基地の返還の要求を声を大にして強く要求すべきだと書いた。だが当のオバマ大統領もそのことは演説で軽く触れただけだった。せっかく来日したのだから政府ももっと強く要求すべきだったのだ。演説だけ聞いていただけなら外務省も大幅に無駄な所を切り捨てて外交の精鋭を揃えなければ、永遠にアメリカの属国になり続けるだけだ。マスコミ(我が親友に言わせれば『マスゴミ』だが)も問題点を深く追求しないようでは本当に『ゴミ』同然である。

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