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9年目を迎えたイラク戦争

投稿者:山本史郎さん  2011/03/20 23:52  MLNo.2103   [メール表示]

URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・転載歓迎)
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2011/03/20 (日)

  [飛耳長目録 today''s news list]

☆9年目を迎えるイラク戦争

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☆★イラクでの犯罪的戦争が9年目に−−新しい夜明け作戦という名の占領
Criminal war in Iraq enters 9th year
- Occupation continues as Operation New Dawn
戦争と人種差別に反対する現役兵ならびに退役兵士 2011年3月17日
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http://www.answercoalition.org/march-forward/statements/criminal-war-in-iraq-enters.html

March 17, 2011

 2003年3月19日、豊かな産油国に帝国主義のルールを押しつけようと、アメリカ主導の軍隊がイラクを侵略した。「自国防衛のため」と、「民主主義の確立」というのは、この戦争の本当の狙いを隠す、すなわち「イラクの石油の非国有化」という狙いを隠すための、見え透いたウソであった。8年が過ぎて、イラク人100万人以上が殺され、何百万人もが難民化し、生活水準はバグダッドが世界で最も住みにくい都市にランクされるまでに悪化した。

 侵略戦争は2003年に始まったが、イラクは1991年からずっとアメリカの侵略目標とされていた。その間に、「湾岸戦争」で幾万もの市民が殺された。湾岸戦争のあとには、5歳以下の子ども50万人を含む、150万人を殺した大量虐殺ともいえる経済制裁が続いた。

 しかしながら、それほどの残忍性をもってしても、イラク国民をアメリカの前に屈服させることはできなかった。2002年に誕生したブッシュ政府は、人種主義を開始し、あからさまな侵略を支持する大々的なキャンペーンを張った。イラクはテロリストを輸出しているとか、大量破壊兵器を開発しているといった主張は明らかなウソであったが、それにもかかわらず、共和党も民主党も政治家は戦争を承認する投票を行った。

 バグダッドは開戦から数週間で陥落したけれども、国民に支持されたレジスタンスは、占領軍を泥沼に引きずり込み、アメリカが後ろ盾となった政権に戦いを挑んだ。戦闘はエスカレートし、2007年にはブッシュ政府が「増派作戦」を発表した。その作戦には、兵力の増強と同時に、占領に反対している覚醒会議を買収することが含まれていた。武力をともなうテロは減ったが、イラク国民は決して外国の支配を受け入れてはなかった。

 戦争が今日も続いているというのは、10年間近い占領によって経済的および社会的混乱がもたらされ、米軍も駐留しているという意味である。戦闘作戦こそ公式統計では減ったけれども、5万人の米軍はイラクに居座ったままである。

 今年2011年末までにイラク撤退が完了すると思われているが、ゲーツ米国防長官は、期限などどうにでもなる、と強く示唆した。上院軍事委員会の幹部である共和党のアダム・スミスは、今年末時点でのイラク駐留米軍の兵力数を「おそらく2万人」と言った。米軍の恒久基地と集結地は残るようになっている。

◆占領は死と苦悩をもたらした

 イラク戦争は驚異的な数の死者を生んだ。イギリスに本拠を置くオピニオン・リサーチ・ビジネスによる2008年の調査結果によると、戦争の結果として、103万3000人が死亡した。この数字は、世界で最も古く最も尊敬されている科学雑誌の一つ、ランセットによる調査結果ともつじつまがあう。

 しかし、侵略と占領によって引き起こされた人類史的な厄災(やくさい)は、この数字をもってしても本当の大きさを伝えるとは言えない。国連難民高級委員会によると、イラク人の全人口の15%に当たる470万人が自分の家から避難せざるを得なくなり、270万人は国内難民となり、200万人は国外に出た。イラクの子どもは500万人が孤児となっている。

 合法性のないイラク政府では、あらゆるレベルに汚職が蔓延(まんえん)している。イラク公共道徳委員会が発表した2009年の文書は、前年の汚職に関して5031件の苦情申し立てを報告している。3000件以上が裁判所に取り上げられたが、有罪判決となったのは、そのうちの3%にも満たないわずか97件だった。2010年に世界で最も汚職のはびった国のなかで、イラクは第4位にランクされた。

 バグダッドを除くと、イラクの人口の30%が飲料水を得られない。バグダッドでは、その数字はわずかに低い25%だが、農村部よりずっと高い。イラクの電力供給能力は、電力需要の半分を少し超える程度で、ほとんどのイラク人は基本的に電気の恩恵に浴していない。

 失業率は15%に達しているが、不完全雇用を含めるなら、それは43%に昇る。若者は特に失業者が多く、1日平均2.2ドル以下の水準にある者は23%になる。

 イラクは今、劣化ウランと化学兵器の残留物で汚染されている。出生異常とガン、そして乳幼児の死亡率は、イラクが「広島よりもヒドイ」状況になっていることを示しており、史上最悪の惨状よりもなおヒドイ。

 アメリカの干渉がフセイン政権の統治よりも良い生活をイラクにもたらす、と空想した人々は、中東で最悪の人道危機と、一般市民の大量虐殺を目の前に突きつけられている。

◆人々は反撃する

 どうすることもできない犠牲には及ぶべくもないが、イラク人民の粘り強いレジスタンスは、傲慢な政治家と米国防総省の応援団の手に負えなくなった。ラムズフェルド前国防長官は、イラク戦争は「6日、いや6週間、ひょっとした6ヶ月」続くかもしれない、という有名な予言を遺した。

 戦争をすぐに決着させ、安定した傀儡(かいらい)政権を樹立するという彼らの希望は、みずからの独立を守ろうとするイラク人民の決意によって粉砕された。教師、医師、農民、学生といったあらゆる職業のイラク人が、侵略してきた超大国に対して武器をとって蜂起した。

 5000人近いアメリカ兵が、棺桶に入って帰国した。数万人の兵士が深刻な重傷を負い、数十万人が精神的トラウマにさいなまれ、米軍によって不当に無視されるなかで、現在の自殺率の高さに至っている。イラクとアフガニスタンの戦闘で戦死する兵士よりも、もっと多くの兵士が今も自殺している。みずからの命を絶つ兵士たちは、何度も繰り返し戦場に送られ、鎮静剤と抗うつ剤のカクテルで薬漬けになっていた。

 最近の何年かは、武力闘争は沈静化したものの、戦闘はまだ日常的に発生している。米軍支援されたイラク軍とイラク人民とのあいだで、毎日のように戦闘があり、米軍は要塞化した基地に退却することができるとはいえ、毎日、米軍への攻撃が何十件も発生している。今も米兵は殺され、負傷しているのである。

 アラブ世界における民衆蜂起の波の一環として、大きなデモが最近のイラクにも波及した。2月16日には、クート市で数千人の民衆が政府ビルに押し寄せ、その幾つかを焼き払った。デモは北部のクルド地方にも及び、当局の弾圧を受けて死者が出た。

 2月25日には、イラク中の主要都市では、それぞれ数千人規模のデモが「怒りの日」として、街頭デモを行った。幾つかの州の知事が辞任した。イラクの新しい「民主主義」のもとで、警察と傭兵(ようへい)が平和的にデモをおこなっていた市民29人以上を殺害した。ジャーナリストは逮捕され、拷問を受けている。デモを呼びかけた団体の事務所は、政府によって閉鎖され、リーダーが逮捕された。

 アメリカ国民も、アメリカ政府の行為をこぞって支持するどころか、イラク人民に連帯して大規模な街頭行動に参加した。2003年2月15日、世界中で何百万人もが街頭に出て、史上最大の反戦デモに参加した。戦争がイラク人を荒廃させただけでなく、米国内の労働者階級をも荒廃させるなかで、アメリカ全土で何十万人もが参加するようになった。

 何年にもなるなか、米軍内の数千人とイラク戦争の体験者が、反戦運動に参加してきた。彼らは命令を拒否して、みずからの体験を話し、戦争反対の大衆行動を組織しつつある。

 
 帝国主義に反対する運動は、今日も続いている。3月19日、イラク戦争と凶暴化するばかりのアフガン戦争の終結を要求して、十幾つもの都市で、数万人が抗議のデモに参加した。果敢な抗議行動を通して、人々は帝国主義者の占領に終止符を打ち、イラクの完全な主権を回復させることを要求した。




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