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治安維持できるのは、米軍か」イラク人か

投稿者:act63…さん  2004/06/16 17:55  MLNo.535   [メール表示]

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イラク情勢ニュース  2004年6月16日 水曜日  

[飛耳長目録]
 ☆国民に根ざして尊敬され、米軍に従って嫌われる
       ニュー・スタンダード 6月15日 英字報道から訳
 ・その他: 米軍撤退で安全になる/有事法読み解く絵本

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☆★Americans, Iraqis Vie for Control of Security Forces
  治安部隊の統制をめぐって、米軍とイラク人が競う
ニュー・スタンダード 6月15日 by Dahr Jamail
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http://newstandardnews.net/content/?action=show_item&itemid=542

 バグダッド、14日発: まさにアメリカの占領当局がイラク人部隊と
共有している重要な治安確保の責任を移譲しようとするときに、戦争
で疲弊した国内各地のイラク警察と準軍事組織(治安部隊)の広報
官は、任務を遂行するうえで必要な装備と正統性が不足していると
述べた。アメリカの任命した政体への公式の主権移譲を2週間後に
控えて、イラク民間防衛隊(ICDC)とイラク警察の当局者は、アメリカ
によって人員不足、装備の不足、そして弱体化に直面させられてい
ると不満を訴えた。

 (ファルージャのように)米軍の統制が地元の治安部隊に譲られて
しまったところでは、地域住民による部隊が権威を持ち始めている。

 内務省のイラク警察報道官バッシム・マフムード・ハミドは、米軍か
らの自律性が少ないために、イラク警察は占領軍と緊密に結びつけ
られた不安定な立場に立たされ、ごく普通のイラク国民には不人気
なうえに、レジスタンス攻撃の標的にされていると指摘した。 ハミド
は合同軍の会見場でおこなわれたインタビューで、「この2ヶ月の間
に、われわれは200人以上の警官をバグダッドで失い、10人の高
級幹部が暗殺された」と話した。

 ハミドは、警察としての彼の権威を奪っているのが合同軍だと気づ
いて、失望させられたと訴えた。「われわれは犯罪者を逮捕している
が、米軍がやって来て、その相当数を釈放せよと強要するし、このこ
とが多くの問題を引き起こしてきた」とハミドは指摘した。「6月30日
以後(主権移譲後)は、アメリカ人に妨害されずに訓練された仕事を
することが認められることを期待している」と。

 米軍はアブグレイブその他の米軍収容施設から拘束者を釈放する
のに大わらわで、イラク警察がイラク社会に実質的な危険になると指
摘する者まで釈放していることにハミドは注意を促した。

 イラク警察とイラク民間防衛隊の多くのメンバーは−−彼ら全員が
アメリカ軍もしくはその代理人たる民間契約者から訓練を受けて採
用されたのだが−−、まさに彼らの乏しい給料を支払っている当の
米国機関への批判を公然とおこなっている。

 「アメリカ人は善良な人々ではない」と一人の警官がファルージャで
解説した。

 ファルージャ民間防衛隊のアブドゥル・ラハマン大尉もまた、率直
に、「われわれはアメリカ人にわれわれの国から出ていってもらいた
い」と訴えた。

 ◇◆ファルージャ係数
 ファルージャでは、米軍はイラク警察と民間防衛隊を統制するうえ
で重大な困難を抱えている。

 反旗をひるがえした街ファルージャのイラク警察と民間防衛隊が、
米軍の後押しから独立して任務をおこなっているという、明確な兆候
がある。その一方で、彼らが地元のレジスタンス部隊から切り離され
ているようには見えない。

 ICDC(イラク民間防衛隊)がイラク人からムジャヒディンと認知され
ている地元レジスタンス勢力と協力していることは、広く知れわたって
いる。正規のイラク軍は部分的にムジャヒディンによって統制されて
いるという者もいる。

 『アーミー・タイムズ』の報道によると、米軍の抱える問題は、4月に
展開された米海兵隊と膨大な地元ムジャヒディンの間の激しい戦闘
以前から既に発生していた。

 4月の対決以前、ファルージャの治安確保で米軍に協力する予定
になっていたイラク軍について書かれたタイムズの5月24日付の記
事は、「イラク警察と治安部隊は、武装した男たちによって掌握され
た市内の大通りから実質的に姿を消していた」と報道した。

 AP通信の報道に引用された第1海兵連隊指揮官ジョン・トゥーラン
大佐の証言は、「(ファルージャで)戦闘が始まったとき、イラク軍の
大隊と連絡をとることは困難だった、実際にすべての者が離れてし
まっていた」というものだった。

 ファルージャ警察の指揮官サバル・ファハディル大佐は、最近のイ
ンタビューにおいて、4月に彼の街で起こったできごとに対する怒りを
公然と表明した。彼はきっぱりと、「私はアメリカ軍との停戦交渉をお
こなっていたが、米軍は何度も休戦合意を破った」と言い切った。

 地元住民が先月、米海兵隊に対するファルージャ武装レジスタンス
の勝利を確認したあと、イラク警察と民間防衛隊はまさしく米軍が壊
滅すべく戦っていたそのムジャヒディン戦士と腕を組んで公然と祝い
あっていた(※)。 祝賀が始まる前、米海兵隊はまだその地域にい
たが、イラク警察のアハマド・サアドゥーン・ジャッシンは人々の耳元
でほほえみかけた。 「この喜びの瞬間は言い表せない」と彼は言っ
た。「これはイスラムの勝利だ」と。

 ※註; 祝賀の映像と詳細は以下のURL
http://newstandardnews.net/content/?action=show_item&itemid=323

 イラク民間防衛隊のダハシン・ジャッシム・ハマディ少佐は、米軍と
の関係は最小限度のもので変化したと説明した。「4月中はアメリカ
軍がわれわれの拠点を爆撃し、3人を殺害した」と彼は怒りを込めて
話した。「しかし今は、われわれは市長の管理下で働いており、警察
との合同パトロールも指揮している」。

 彼は大きくほほえんで、「われわれはアメリカ軍からの独立を要求
した」とつけ加えた。 「そして独立を勝ちとったんだ」。

 イラクの治安部隊と警察の全員が、現在は、米軍が市から立ち去
ったことで、彼らはファルージャ市民からいっそう大きな尊敬を集め
ていると主張した。28歳の民間防衛隊員アミンは、一般犯罪もファ
ルージャの重要な問題だと認めたが、「米軍がいなくなって街は明ら
かによくなったし、もちろん市民はわれわれをさらに尊敬してくれる」
と話した。

 産業地区で働いている整備士は、5月、匿名を条件に話すことに同
意し、「情勢は安定していない」と説明した。「ムジャヒディンが街のも
のごとを管理しているかぎりは、多くの問題はないだろう」。

 ◇◆劣悪な装備と弱体化
 バグダッドに目を転じると、イラク治安部隊のメンバーは米軍が彼
らの仕事を妨害すると不満をつのらせている。

 何人かの警察幹部が、彼らは自分たちの警察署内において、米軍
によって完全に弱体化されることが時々あると話した。バグダッド市
内アダミヤ地区の警官アブドル・アリは、米軍がその地区で作戦を指
揮するとき、彼らの警察署は戦術的な処置として米軍に占拠されると
指摘した。

 「米軍がわれわれの警察署を占拠すると、彼らはわれわれを引き
回し、もう何もしなくていいと告げる」−−彼は苛立って手をあげなが
ら、こう話した。

 バグダッドの警察幹部は、市内の「治安」を確保するうえでイラク人
とアメリカ人がとる手段の対照的な違いを説明するため、一つの秘
話を持ち出した。

 匿名を条件に話したその警官によると、アメリカ兵は警察署を占拠
して、通行する車をめがけて署の屋根から銃撃する。そのあとには、
数人のイラク人が車内の負傷者を引き出そうとすると、今度は、その
素人の救援者たちをめがけて米軍が銃撃する。

 「これが米軍の普通の方針だ」と警官は説明した。「彼らはいつで
も、まず最初に撃つ。というのも、彼らが間違ったからといって懲罰を
受ける者はいないからだ」。さらに状況を複雑にしていることは、イラ
クと一部アメリカの高官が米軍の失敗と認めているイラク側代理人へ
の適切な装備をめぐる問題である。

 3月には、イラク警察と民間防衛隊に武器を提供しなかったことで、
チャールズ・スワンナック少将が米軍高級将校として初めて米軍を批
判した。同少将は他の高官とともに、占領が11ヶ月に及ぶなかで、
イラク軍の兵士はアメリカのカウンターパートに与える最も基本的な
防護措置さえ不足していることを認めた。

 ジャンマン・アハメド・アル・アワニーは、ファルージャを含むバグダ
ッドの西方地域アンバル州のイラク警察指揮官である。1万850人
の警官を配下におさめるアワニーは、部族長や宗教指導者が米軍
パトロールにはこれまで出来なかったラマディの激化しやすい情勢を
鎮める静めるのを手伝ったと話した。

 彼は事務所で公然と話をし、「ここでは最近の2、3ヶ月、イラク警
察への攻撃が少なかった。その理由は、警察官の多くがこの地域の
出身だったからだ」と語った。

 イラク警察の報道官は、自律性が大きいほどイラクの警察はイラク
国民からいっそう多くの尊敬を獲得するだろう、と確信している。「大
部分のイラク国民はイラク警察に協力し励ましている」と彼はつけ加
えた。

 ハミドは、何ヶ月にも及んだ完全な無秩序に近いような社会を安定
させるうえで、イラク警察の潜在能力に信頼を寄せていると表明し
た。「われわれは治安の維持を引き継ぐ準備ができている。なぜなら
ば、そのための方法をわれわれは知っているからだ」。

 彼は、「もし米軍の司令官たちが安全な状況の確保をイラク人にま
かせなかったら、彼らは人生における最大の失敗に手を染めること
になるだろう」と指摘した。

 それでも、多くのイラク人は警察を信用していないと言う。カラダ地
区のアッバスという名のタクシー運転手は、警察をギャングになぞら
えて、彼らは運転手に特にひどく対応すると話した。

 バグダッド市内のアダミヤ地区に住む経営者は、「私のインターネ
ット・カフェは地元のイラク警察から2度も略奪を受けた」と話した。
「彼らの多くは、彼ら自身が犯罪者なんだ」と彼は結論づけた。

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  ☆★その他: 米軍撤退で安全になる/有事法読み解く絵本
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◆55%が米軍撤退で安全に イラク世論調査
共同通信 [6月16日11時14分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040616-00000043-kyodo-int
 【ワシントン15日共同】15日のAP通信によると、連合国暫定当局
(CPA)の委託によりイラク国内で先月実施された世論調査で、イラ
ク人の92%が米軍を「占領軍」とみており、55%が米軍が即時撤退
した方が安全になると回答した。 即時撤退で安全との回答は1月の
28%から急増、治安悪化の原因が米軍駐留にあるとの見方が強
まっていることを裏付けている。・・・ 米軍と激しい戦闘を繰り返した
イスラム教シーア派の指導者サドル師については、81%が3カ月前
に比べて印象が良くなったと答え、64%が米軍との衝突が国民の結
束につながったと評価した。

●『有事関連7法』読み解く絵本 市民らネットで警鐘 
東京新聞 6月16日朝刊  <特報>
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040616/mng_____tokuho__000.shtml
 国民保護法など有事関連七法があっさり成立した。だが、法案を
審議した国会議員ですら内容すべてをきちんと把握している人は少
ないともいう。成立後も、あきらめずに法律を理解し、チェックしてい
こうという動きがある。そんな一つが、市民らが最近つくった絵本「戦
争のつくりかた」だ。ネットを通じてじわりと各地に広がる。絵本で見
る日本の姿は−。 (以下「中見出し」のみ) ■「戦争することに」あ
とで言う  ■「へんだな?」でも聞けません ■軍の論理少しずつ

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  • MLNo.554   act63…さん  (1) 2004/07/04 12:49  [メール表示する]
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    イラク情勢ニュース  2004年7月4日 日曜日

    [飛耳長目録]
     ☆虐待:女性の元収容者が証言/主権移譲後も5000人拘束
     ☆数千人を拘束する米・秘密監獄、拷問と虐待は必然
              アルジャジーラ 6月18日 英字報道から訳
     ☆イラクの石油収入「どこに消えた」 英野党など指摘

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    ●イラク人虐待: 女性の元収容者 尋問の非道さと悔しさ証言
      毎日新聞 7月4日
    --------------------------------------------------------
    http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040704k0000m030094000c.html
     【バグダッド小倉孝保】バグダッドのアブグレイブ刑務所などに3カ
    月間、拘留されていたイラク人女性のミサール・カードムさん(55)が
    3日、毎日新聞に対し、拘留中は米軍医に衣類の一部をはさみで切
    られたり、足でけられるなど、虐待、拷問されたと証言した。無実と分
    かり釈放されたが、「人間としての尊厳を傷つけられた悔しさは消え
    ない」と語った。女性の元収容者が外国メディアに証言したのは極め
    て珍しい。 ・・・ (詳細は上記URLへ)

    ●米軍のイラク人拘束続く 主権移譲後も5000人
    共同通信 [7月3日22時55分更新]
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040703-00000165-kyodo-int
     【バグダッド3日共同】イラク暫定政府が6月28日に主権を移譲され
    た後も、約5000人のイラク人が米軍に訴追されないまま、旧アブグ
    レイブ刑務所などで拘束されている。 米軍は、収容者が外国人テロ
    リストや旧政権の残存武装勢力の活動家など、治安に脅威を与える
    人物だと主張。しかし、実際には反米活動と無関係の住民も多いとさ
    れ、家族からは強い不満の声が上がっている。 ・・・

    --------------------------------------------------------
    ☆★US holding thousands in secret jails
      アメリカは秘密監獄に数千人を拘束
    アルジャジーラ 6月18日(金)16:26 Makka Time, 13:26 GMT
    --------------------------------------------------------
    http://english.aljazeera.net/NR/exeres/EF07FE60-A288-4814-8179-EC4716D740F2.htm

     アメリカのある主要人権グループによると、アメリカ合衆国は二十
    カ所以上の監獄(その半分は秘密運営)に数千人を監禁している。
    この思いがけない事実は、CIAの契約者がアフガンの拘束者に暴行
    し、そのケガが原因で死亡したため告発されたために発覚した。

     ニューヨークに本部を置いているヒューマン・ライツ・ファーストは、
    17日に発表した報告書で、これらの監獄の秘密性は「不適切な投
    獄と虐待を偶発的なものではなく必然的なもの」にしていると指摘し
    た。人権グループは、監獄がイラク、キューバ、アフガニスタン、パキ
    スタン、ヨルダンと米軍の2隻の艦船に設けられていると述べた。

     『秘密の投獄を終わらせる』と題する報告書は、それらの監獄が収
    容者の処遇に関する国内法と国際法の定める義務に適合していな
    いと指摘した。

     この報告書が発表されたのは、ラムズフェルド国防長官が占領当
    局はイラクで収容者を秘密にし、拘束者を赤十字国際委員会(ICR
    C)に知らせなかったと認めたのと同じ日である。

     ラムズフェルドは、機密事項だとして、秘密にした理由を明らかに
    するのを拒否した。しかし彼は国際監視員が容疑者に接見すること
    を防ぐために措置されたことを否定した。

     この報告書の発表は、バグダッド郊外にあるアブグレイブ監獄で
    占領軍兵士がイラク人収容者を性的に虐待し辱めた写真の公表
    と、キューバにあるグアンタナモ米軍基地での虐待報告に続くもの
    だ。

     ヒューマン・ライツ・ファーストの米国法および安全保障プログラム
    を束ねるデボラ・パールスタインは、「グアンタナモとアブグレイブで
    の虐待は、偶発的におこったものとは言えない」と指摘した。「アメリ
    カ政府は、適切な監督と責任、法律の及ばないところで、秘密の監
    獄システムのなかに拘束者を収容している」。

     ◆秘密の監禁センター
     米国政府は明かしてないが「複数の情報源」から明らかにされた
    強制収容所のなかには、コハト(パキスタンのアフガン国境近く)、ア
    ル・ジャフル(ヨルダンにある米CIAの尋問施設)、インド洋上のデイ
    エゴ・ガルシア島にある施設が含まれている。アメリカの艦船である
    バターンとペリリューもまた拘束施設の疑いがある、と、人権団体の
    報告書は指摘している。

     報告書に名前があがった監禁センターの大部分は、アブグレイブ
    を含めてイラクにある。バグダッド国際空港近くのキャンプ・クロッパ
    ー、バスラ市近郊のキャンプ・ブッカ、そして米軍の師団または旅団
    が管理している9カ所のセンターである。

     この報告書は、疑わしい施設はアフガニスタンにもあると指摘した
    が、そのなかにはカブールとバグラム空軍基地にあるCIAの尋問施
    設が含まれている。他にも知られている施設として、バグラムの収容
    センター、カンダハルの施設、グアンタナモ基地、南カリフォルニア
    のチャールストンにある米軍の旅団司令部があげられている。

     ヒューマン・ライツ・ファーストはアメリカ政府に対して、秘密監獄に
    おける拘束を終わらせ、収容者の家族に知らせ、虐待を調査し、防
    止する措置を講じ、監禁施設の所在を公表し、ただちに赤十字が全
    収容者と面会できるようにせよ、と申し入れた。

     赤十字は一部の抑留者と面会したが、特に注目されたのはサダ
    ム・フセイン大統領だった。

     ◆告発される質問者
     関連した展開のなかで、尋問をおこなうためにCIAに雇われた元レ
    ンジャー部隊兵士がアフガンの収容者に暴行した件で告発された。
    その収容者は殴られた2日後に死亡した。この初めての民間人の
    告発はイラクとアフガニスタンにおける収容者への虐待を調査する
    なかでもたらされた。

     大陪審への起訴は6月17日、デイビッド・パサロ(38歳)に対して
    のもので、米国ノースカロライナ州で提出された。2003年6月21日
    にアブダル・ワリを殺害した容疑である。

     パサロはなぜ拷問あるいは他の重大な罪で嫌疑をかけられなかっ
    たのかという質問に、アシュクロフト司法長官は、起訴は有効な証拠
    にもとづいておこなわれたと弁明した。

    --------------------------------------------------------
    ☆★イラクの石油収入「どこに消えた」 英野党など指摘
       朝日新聞 7月3日 00:34
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    http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200407020388.html
     イラクの石油輸出収入数十億ドルの行方が英国で論議の的になっ
    ている。英国第3位の政党である自由民主党や非政府組織(NGO)
    が独自の試算で本来あるべき収入より「足りない」と主張して、これま
    で石油収入を管理していた米英の暫定占領当局(CPA)を批判。英メ
    ディアも問題を伝え始めている。 ・・・ 英NGOのクリスチャン・エイド
    も最新のリポートで、基金の収入(5月末段階)は本来より最大30%
    少ない可能性がある、と指摘。「CPAは石油収入をどう使っているの
    か、石油収入をどういう仕組みで得ているのか説明しておらず、不透
    明だ」と非難した。

    ◆関連 Charity Finds Billions Missing In Iraqi Oil Revenues
    http://www.ipsnews.net/interna.asp?idnews=24406
     クリスチャン・エイドの報告を報道した記事 (英字)

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    イラク情勢ニュース  2004年7月6日 火曜日

    [飛耳長目録]
     ・駐留米軍がファルージャ空爆 民間人多数が死傷
     ・対米テロ長期化、誤算だった サンチェス前司令官
     ☆尋問と処遇の監督権限はワシントン・・・
              アルジャジーラ 7月6日 英字報道から訳

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    ●駐留米軍がファルージャ空爆 民間人多数が死傷
    毎日新聞 7月6日 09:56
    http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040706k0000e030017000c.html
     【バグダッド小倉孝保】イラク駐留米軍は5日、中部ファルージャを
    空爆した。AP通信は、病院関係者の話として、少なくとも10人が死
    亡したと伝えた。米軍は同日、イラク暫定政府との共同作戦で国際
    テロ組織アルカイダの幹部とされるアブムサブ・ザルカウィ氏率いる
    組織の隠れ家を攻撃したと発表したが、民間人に多くの死傷者が出
    ている模様で市民は強く反発している。・・・(以下、略)

    ●イラク暫定政府、米の空爆に情報提供
    朝日新聞 7月6日 13:32
    http://www.asahi.com/international/update/0706/006.html
     ・・・イラク暫定政府のアラウィ首相は「多国籍軍との協議の後、ザ
    ルカウィの隠れ家を正確に空爆するため、イラク側は情報を提供し
    た」との声明を出した。暫定政府はこれまでもファルージャへの空爆
    を容認する姿勢を示していたが、今回は情報提供という間接的な役
    割ながら、多国籍軍との合同作戦であることを初めて認めたものと
    いえ、今後、国内で論議を呼ぶ可能性がある。 ・・・

    ●対米テロ長期化、誤算だった サンチェス前司令官
    毎日新聞 2004年7月5日 20時12分
    http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040706k0000m030079000c.html
     【パリ福島良典】イラク駐留米軍のサンチェス前司令官は離任にあ
    たり5日付仏フィガロ紙との会見で、昨春の旧フセイン政権崩壊から
    1年余に及ぶイラク占領統治を振り返り、「1年後も我々の兵士が
    戦っているとは考えもしなかった」と述べ、対米テロ・攻撃の長期化
    の誤算を認めた。・・・ 米兵によるイラク人収容者虐待については
    「意思疎通の戦略で失敗した。まったく受け入れられない事故」と認
    めたが、「米軍司令官として私は責任者だったが、この件で私個人
    の名誉が汚されたとは思わない」と強弁した。

    --------------------------------------------------------
    ☆★Ex-Abu Ghraib chief blames Rumsfeld
      アブグレイブ: 元所長がラムズフェルドを非難
    アルジャジーラ 7月6日 火曜 2:50 Makka Time, 23:50 GMT
    --------------------------------------------------------
    http://english.aljazeera.net/NR/exeres/626E87CE-1BEE-415B-875F-DECA7EDFE61B.htm

     バグダッドにあるアブグレイブ監獄の元所長が、カリフォルニアの
    新聞に、グアンタナモ式の尋問戦術を採用したのは米国防長官の直
    接権限だった、と話した。

     ジャニス・カーピンスキー准将は月曜(5日)、サンタ・クラリタの新
    聞『シグナル』に、より厳しい尋問手法が米国防長官ドナルド・ラムズ
    フェルドによって承認されたことは国防総省の文書が明らかにする
    だろう、と語った。

     カーピンスキーは、収容者への虐待問題が調べられている間、イラ
    ク人拘束者への尋問と処遇に関する監督権限は「ワシントンから命
    令を受けたもっと階級の高い当局者によって自分の手から奪われて
    いた」という主張を続けている。

     しかしながら、タグバ少将による4時間にわたる聴取において、彼
    女は同刑務所での指導性を失っていたと厳しく叱責された。

     ◆これまでの説明
     5月にカーピンスキーによって軍の調査担当者になされた詳しい説
    明では、命令決定の中心にいたと思われる2人の別の将校が名前
    をあげられた。

     彼女は、死に至らしめることも許した決定をふくめて、アブグレイブ
    で起こったことに最終的な責任があるのは、イラク地上部隊の司令
    官サンチェス中将と、新しい米軍の監獄責任者ミラー少将の2人だと
    主張した。

     カーピンスキーの説明は、収容者虐待に関する米陸軍の調査に付
    された機密扱いの付属文書にあり、彼女の弁護士によっても確認さ
    れた。

     虐待スキャンダルで公式に戒告を受けた彼女は、アブグレイブの
    管理を「軍の諜報将校」に委ねるという決定が2003年9月のミラー
    との会談でもたらされたと強調した。ミラーは当時悪名高いグアンタ
    ナモ監獄の責任者だった。

     ◆批判への反論
     カーピンスキー准将は現在『シグナル』紙に、「軍用犬の使用、食
    事の剥奪、睡眠の剥奪」を含めて彼女が申し出た手法はラムズフェ
    ルドによって承認された、と述べている。

     しかし米国防総省の報道官は、次のように反論した。「ラムズフェ
    ルド氏はイラクにおけるいかなる尋問手順も承認してない」、「国防長
    官は尋問手順を承認する手続きのなかにいなかった。それは中央
    軍司令部の権限内のものであり、アビザイド大将が指揮していること
    だ」−−報道官はロンドン(英国)の『テレグラフ』に語った。

     さらに5月には、諜報関係を担当するカンボーン国防次官が、ラム
    ズフェルドはイラクでもグアンタナモ方式の尋問を承認したという訴え
    を公式に否定した。

     ◆みずからの目標は?
     しかし政府がみずからの無実を証明するためにとった措置は、問
    題をかえって複雑にしたのかもしれない。

     先月、ホワイトハウスはグアンタナモでの尋問手続きに関する議論
    と何百もの内部文書を通常ではない方法で公開した。そこで明らか
    にされた米軍基地における極端な尋問技法は、現在、明確にラムズ
    フェルドの承認を必要とするものである。

     しかしながら、ブッシュ政府はグアンタナモでの悪名高い収容者虐
    待が一握りの悪質な兵士による逸脱だったと主張している。

     ペンタゴンの報道官は、イラクでの尋問技法に関するすべての関
    連文書が公開されるだろうが、時期は言うことができないと述べた。

     ◆停職
     一方、バグダッドの監獄における収容者虐待について進行中の調
    査が終わるまで、カーピンスキーは任務の停止を言い渡された。

     最近のBBC(英国)とのインタビューのなかで、彼女はスキャンダ
    ルでのスケープゴート(身代わりの犠牲)にされていることに不満を述
    べ、監獄の管理権限は彼女の手から離れていたと論じている。

     収容者がアメリカ兵から虐待された時期、イラクの全監獄を警備す
    る憲兵隊の責任者だったカーピンスキーは、彼女がバグダッドの尋
    問センターでイスラエル人専門家をおぼしき人物と会ったことをBBC
    に話した。

     「彼は明らかに中東出身者であり、彼は次のように言っていた。『そ
    う、私はここで尋問の一部をおこなっているし、もちろんアラビア語も
    話すが、しかし私はアラブ人ではない。イスラエルから来た』と」

     「私の最初の反応は笑うことだった。なぜって、私は彼が冗談を言
    っていると思ったんでしょうね。そして私は彼がまじめだと認識した」
    −−アブグレイブでの失敗を理由に任務を停止されていたカーピン
    スキーはこう言ったが、いかなる罪行の嫌疑もかけられてはいない。

     イスラエル政府は、いかなる治安機関の人間もイラクで活動した事
    実はないと否認した。

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  • MLNo.556   act63…さん  (1) 2004/07/07 14:52  [メール表示する]
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    イラク情勢ニュース  2004年7月7日 水曜日

    [飛耳長目録]
     ☆米軍兵士、結婚式を控えたイラク人を殺害
           アルジャジーラ 7月6日 英字報道から訳
     ☆米海兵隊員は解放か/軍に戻らないと約束し
          ワシントン・ポスト 7月6日 英字報道から訳

    --------------------------------------------------------
    ☆★US troops kill Iraqi preparing wedding feast
      米軍兵士、結婚式を控えたイラク人を殺害
    アルジャジーラ 7月6日 火曜 22:47 Makka Time, 19:47 GMT
    --------------------------------------------------------
    http://english.aljazeera.net/NR/exeres/8EA14D15-F0B0-4E57-A2FE-9DE99AE1559F.htm

     バグダッドで車を運転していたイラク人が至近距離からアメリカ兵
    に射殺され、目撃者によると、そのとき現場はいかなるコメントもなく
    放置された。

     警官と親戚の話では、運転していた男性は、二日後に控えた自分
    の結婚式のため、最後の準備をしようとホテルに向かっている途上
    で、アメリカ軍の車列に追いついたという。

     ホテルの警備員は、車に客を乗せた知らない人物がホテルに入ろ
    うと向きを変えようとしたところ、米軍の多用途車ハンビーから壁際
    に追いやられたと話した。

     「彼ら(米兵)はぶつかって彼の車がコントロールできないようにし、
    壁に衝突させて、その後アメリカ兵が至近距離から三度発砲した」と
    彼は話した。

     手に血を流していた生存者は、彼らは木曜日に友人の結婚式を準
    備するため、予約しようとホテルにいくところだったと話した。

     血だらけの布で顔をおおわれ、路上に横たえられた遺体の傍に立
    って、死んだ男性の兄弟が自分の頭をたたきながら米軍をののしっ
    た。「イラク警察には誠実な人間はいないのか! アメリカ軍に同じ
    ことをやり返す。これからは街頭に出ている警察官も私の敵だ。お前
    (警官)たちはわれわれを擁護しなかったんだから」と彼は叫んだ。
    「お前たちは皆イカサマ野郎だ」。

     ◆呪い(のろい)
     殺された男の父親は言った。−−「息子は花婿だった。結婚式を
    あげるところだったんだ。なぜ彼らは息子を殺した。彼は一介のエン
    ジニアにすぎないのに」。

     父親はイラクにいるアメリカ占領軍に反対するレジスタンスに参加
    すると誓った。「神よアメリカ兵を呪いたまえ! アメリカ軍を呪いた
    まえ!」−−彼は叫んだ。

     現場にいた警察官は、米軍兵士は明らかにニッサン車に乗った二
    人のイラク人が自分たちを攻撃しようとしたと思いこんだ、と話した。
    しかし武器はなにも発見されなかった。

     事件に関係した2台のハンビーに乗っていたアメリカ兵は路上に立
    ち、銃を握りしめ、神経質になって何をするか判らない状態だった。

     彼らは何も言わずに現場から立ち去ったと目撃者が言った。

    --------------------------------------------------------
    ☆★U.S. Marine Reportedly Released
     伝えられるところでは、米海兵隊員は解放された
     米軍当局者はハッスン伍長の所在情報を持たず
    --------------------------------------------------------
    ワシントン・ポスト 7月6日 By William Branigin ポスト記者
    http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A30546-2004Jul6.html

     イラクで拉致された米海兵隊員は今日(米東部時間6日、記事掲
    載は4:38 PM)、拉致グループによって解放されたと伝えられたが、
    彼の所在情報も彼が斬首を免れたという確認もない。

     レバノン生まれのイスラム教徒ワセフ・アリ・ハッスン(24歳)は6月
    19日以来行方不明になっていたが、今日になって、ハッスンが「生
    きて」おり、「解放」されたとレバノンで発表された。

     彼の兄弟であるサミ・ハッスンは、ある「合図」が家族に届けられた
    ので、このことが判ったと話した。

     彼はどんな「合図」があり、誰がそれを届けたのか説明することを
    拒否したが、彼の兄弟だけが知る情報の一部であり、それは家族に
    ハッスンの生存を保証した、と明かした。

     サミはトリポリ(レバノン)からCNNに、「兄弟は生きて解放された、
    神に感謝している」と伝えた。「合図が私たちのもとに届き、私たちは
    それで確信した」。

     バグダッドでは地位の高い米当局者がハッスンについて、「(拉致)
    グループが彼を解放したと理解している」と述べた。

     しかし彼は、解放されたと伝えられて以後も、アメリカ軍はハッスン
    となんら接触がなく、彼もこの海兵隊員の所在について何の情報も
    持っていないと語った。

     サミ・ハッスンが兄弟は解放されたと発表して数時間後、レバノン
    政府高官は、ハッスンが米軍に戻らないと誓約したあと、拉致したグ
    ループがハッスンを解放したと話した−−AP通信が報道した。

     ハッスンは行方不明になったとき、ファルージャ近くに基地をかまえ
    る第1海兵遠征軍の通訳として働いていた。

     イラクにおける米軍の広報責任者であるキミット准将は先週、ハッ
    スンが姿を消した時点で「未許可の不在」となっていると語った。

     レバノンとユタ州(米国)にいるハッスンの親戚は、同じイスラム教
    徒として拉致グループに彼の助命を嘆願した。

     彼の父親でレバノン北部トリポリに住むアリ・ハッスンと彼の兄弟
    は、彼の解放に奔走しているイラクとレバノンのイスラム教徒の団体
    に連絡した。

     みずからをイスラムミック・レスポンスと名乗るグループが、先週、
    もしアメリカ軍が全拘束者を解放しないなら、ハッスンの首を斬ると
    脅してきた。アラビア語TVネットであるアルジャジーラによって放映さ
    れた6月27日のビデオは、拉致グループの一人が彼の首に突きつ
    けた剣のもとで目隠しをされているハッスンの姿を映していた。

     土曜日(7月3日)には、アンサール・アッ・スンナ軍と名乗るグルー
    プが、二つのウェブサイト上でハッスンを「殺害」したと主張し、それを
    証明するビデオを公開すると宣言した。グループは、ハッスンはアラ
    ブ女性とのロマンティックな関係を通じて監禁へとおびき寄せられた
    と発表した。

     しかし日曜日には、スンナ軍はハッスンの殺害を自供した先日の
    声明を出しtたことを否認した。いかなる声明の信憑性も即座に確か
    めることはできないし、ハッスンの運命は不確実なままである。

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    イラク情勢ニュース  2004年7月9日 金曜日

    [飛耳長目録]
     ☆クルド人虐殺のガス兵器はイラン軍が使用したもの
        インター・プレス・サービス 7月2日 英字報道から抄訳
     ・大量破壊兵器問題はCIAの「失態」=米上院特別委
     ・米大統領選: ケリー氏、8ポイント差で優位に 

    --------------------------------------------------------
    ☆★IRAQ:Saddam Could Call CIA in His Defence
      イラク: サダムはCIAに弁護要請できるか
      インター・プレス・サービス  by Sanjay Suri
    --------------------------------------------------------
    http://ipsnews.net/interna.asp?idnews=24474

     ロンドン、7月2日発:
     CIA首脳から提供された証拠は、木曜日(7月1日)にバグダッドで
    始まった裁判での、「ハラブジャの虐殺」については新聞で知らされ
    たというサダムの証言を確認可能にした。

     イラクとイランの8年戦争の終わり頃、1988年3月にイラク北部の
    ハラブジャで、イラクのクルド人が何千人もガス兵器で殺された、と
    伝えられている。このクルド人へのガス兵器使用は、長いあいだ、米
    欧では、その関連から「ケミカル・アリ」と渾名(あだな)されたアリ・ハ
    ッサン・アル・マジドによる行為だと考えられてきた。サダム・フセイン
    がアリに化学兵器の使用を命令したと広く言われている。 

     ハラブジャの虐殺は、現在も、バグダッドの法廷でサダムに対して
    読みあげられた告訴のなかで突出したものとなっている。訴状が読
    みあげられたとき、サダムはその虐殺については新聞で読んだと返
    答した。サダムはこれまでそのような申し立て(ハラブジャでのクルド
    人に対する化学兵器使用)を否定してきた。

     だが今や裁判が始まって、彼はその告発を吹き飛ばす可能性をも
    つ弁護側の証人を要請し、アメリカがかつて経験したなかでもっとも
    大きな外交上の災難をもたらすことが可能になった。

     CIA首脳によって用意された報告は、その問題を扱っているが、サ
    ダム・フセインはその虐殺に責任がないとし、それ(ガス兵器による
    虐殺)はイラン軍の仕業だったことを示している。

     さらに、イギリス政府の役割について調べたスコットは、その虐殺
    のあと、イランの化学兵器に対抗するために、実はアメリカがサダム
    ・フセインを化学兵器で武装させたという証拠を集めている。

     CIAの人間がサダム・フセインの弁護でバグダッドの法廷に出廷す
    ると考える者はほとんどいない。だが、この事件では、CIA長官は証
    拠書類を公開し、この証拠は1年以上も公開扱いになってきた。

     CIA幹部のスティーブン・ペレティアは、イラン・イラク戦争の期間、
    CIAでイラク問題を担当する上席政治分析官だった。1988年から
    2000年まで米陸軍大学の教授だった彼は、ワシントンがペルシャ
    湾岸地域と関わってきた時期の多数の機密資料に関与していた。

     それに加えて、彼はイラク軍がアメリカとの戦争をどのように戦った
    かを調べる1991年の米陸軍調査団を率いていたとし、そのときの
    機密扱いの報告書はハラブジャの事件についてもひじょうに詳細に
    調べたという。

     ペレティアは昨年1月31日付の『戦争犯罪か戦争行為か?』と題
    する記事で、ニューヨーク・タイムズに劣らない彼の情報を公開した。

     その記事はブッシュ米大統領が次にように言って戦争に訴えること
    に異議を唱えるものだった。ブッシュ曰く、「世界で最も危険な兵器を
    開発した独裁者は、既にそれを全村で使用し、自国民を何千人も殺
    し、目を見えなくさせ、傷つけた」。

     ペレティアは指摘する−−米国防総省の諜報機関はハラブジャの
    ガス兵器使用後の調査をし、秘密報告書を作成した。それは必要に
    応じて諜報関係者のあいだで回覧された。「その研究は、クルド人を
    殺害したのはイラン側のガス兵器であり、イラク軍のガス兵器ではな
    い、と断言した」とニューヨーク・タイムズに彼は書いた。

     「死亡したクルド人の遺体の状態は、シアン化合物によって殺され
    たことを物語っており、イラン軍はその使用法を知っていた」、「戦場
    ではマスタード・ガスを使っていたと思われるイラク軍は、当時、その
    使用法を知ってなかった」。

     ペレティアは、こうした事実は「長期に公開された資料のなかにあっ
    たが、しかし、ハラブジャの事件がしばしば触れられるほどには、言
    及されることが滅多になかった」と記事に書いた。

     彼は、サダム・フセインは人権蹂躙では多くの回答をしなけれなば
    らないと言う。「しかし、ハラブジャにおいて彼が自国民にガス兵器を
    使用したという非難は、事実として正しいものではない」。

     ペレティアは自分の姿勢を変えていない。サダムが今、法廷でしな
    ければならないのは、たとえ法廷がペレティアを証人に呼ばなくとも、
    ニューヨーク・タイムズの記事を挙げることだ。

     この記事によって提起された問題は、サダムに対する告発−−昨
    年イラク侵略を正当化するために持ち出された口実−−について重
    大な疑問をなげかけるのに十分である。

     ハラブジャの殺害事件は、ブッシュによってではなく、アメリカのイラ
    ク侵略につき従うことを正当化するためにイギリスのブレア首相によ
    って持ち出された。

     イギリス政府の関係書類はイラク戦争を正当化するために、「サダ
    ムは化学兵器を敵国に対してだけでなく、自国民に対しても使用し
    た」と書いていた。

     だが、1988年に毒ガス兵器が使用されたあとで、アメリカとイギリ
    スがサダム・フセインにさらなる化学兵器の供給を開始した。

     スコットの調査は1992年に提起された。調査は、ハラブジャの殺
    害事件のあと、サダムにさらに兵器関連設備を提供するというイギリ
    ス政府の秘密決定の詳細を明らかにした。

    --------------------------------------------------------
    ●米上院特別委、CIAの「失態」批判 大量破壊兵器問題
    朝日新聞 7月9日 11:34
    --------------------------------------------------------
    http://www.asahi.com/international/update/0709/004.html
     イラク戦争前の米政府の情報活動について調べていた米議会上
    院の情報特別委員会が、開戦の理由とされた旧フセイン政権の大
    量破壊兵器の保有に関連し、米中央情報局(CIA)の「失態と怠慢」
    を厳しく指摘する報告書をまとめたことが8日、わかった。委員のレ
    ビン議員(民主党)が記者会見して明らかにした。・・・ その一例とし
    て、レビン議員は、01年9月の同時多発テロの実行犯のリーダー格
    だったモハメド・アタ容疑者が、同年4月にチェコのプラハでイラク政
    府の諜報(ちょうほう)部員と密会していたとされる情報について、
    CIAが同特別委の調べに対し、「まったく信頼できない情報だった」
    と認めていたことを明らかにした。この密会情報は、同時多発テロ
    に対する旧フセイン政権の関与を示す有力な証拠だと米政府が主
    張していたものだ。 ・・・  また、AP通信によると、報告書の作成に
    かかわった民主党の議会スタッフは、タカ派が大勢を占めるブッシュ
    政権の雰囲気がCIAに対する圧力となり、その分析に影響を与えた
    との見方を複数の議員がしていると指摘した。

    --------------------------------------------------------
    ●ケリー氏、8ポイント差で優位に エドワーズ効果か
    共同通信 [7月8日10時19分更新]
    --------------------------------------------------------
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000045-kyodo-int
     【ワシントン7日共同】7日の米NBCテレビによると、米大統領選の
    民主党候補ケリー上院議員がエドワーズ上院議員を副大統領候補
    に決めた6日に行われた世論調査で「誰に投票するか」の質問に対
    し、ケリー氏が49%とブッシュ大統領の41%を8ポイント引き離した。
    消費者問題活動家のネーダー氏は4%だった。 ・・・

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    イラク情勢ニュース  2004年7月10日 土曜日

    [飛耳長目録]
     ・フィリピン: 軍・警察部隊計51人をイラクから撤退へ
     ・多国籍軍死者千人超す イラク民間人の犠牲10倍以上か
     ・イラク: 国内の武装勢力は2万人か
     ・米イラク戦争報告書: 大統領の責任に一切踏み込まず

    --------------------------------------------------------
    ●フィリピン: 軍・警察部隊計51人をイラクから撤退へ
    毎日新聞 2004年7月10日 20時28分
    http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040711k0000m030061000c.html
     【マニラ大澤文護】フィリピン政府は10日、イラクの人道支援のた
    めに派遣している軍・警察部隊計51人を任期が終了する8月20日
    に撤退させると明らかにした。大統領府報道官は、今回の決定が、
    フィリピン人労働者を人質にとった武装グループの脅迫とは無関係
    と強調した。 ・・・ しかし一部の現地メディアは、政府内で派遣部隊
    の任期延長についての論議もあったことから、撤退発表は武装グル
    ープの要求を意識したものとの見方も出ている。


    --------------------------------------------------------
    ●多国籍軍死者千人超す イラク民間人の犠牲10倍以上か
    朝日新聞 7月10日 01:10
    http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200407090411.html
     米CNN(電子版)は9日、昨年3月のイラク戦争開戦以来、米英軍
    など多国籍軍の死者が計1000人を超えたと報じた。バグダッドなど
    で8日までの2日間に米兵ら3人が死亡し、戦闘・事故すべてを含む
    同日までの死者は計1002人になったという。同報道によると、うち
    米兵の死者は881人にのぼる。  一方、英米の研究者らでつくる非
    政府組織(NGO)「イラク・ボディーカウント」も9日、多国籍軍の死者
    が1000人になったと発表。この間のイラクの民間人の死者数につ
    いては、報道を基に1万1000〜1万3000人と推計している。 

    ※米・CNNの報道 (英字)
    Death toll for U.S.-led coalition in Iraq tops 1,000
    米軍主導の合同軍犠牲者が1000人を超える
    http://www.cnn.com/2004/WORLD/meast/07/09/iraq.main/index.html


    --------------------------------------------------------
    ●イラク: 国内の武装勢力は2万人か
    毎日新聞 2004年7月10日 18時42分 (バグダッド共同)
    http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040711k0000m030026000c.html
     AP通信によると、イラク駐留米軍当局者は9日、米兵らへの攻撃
    を続けているイラク国内の武装勢力は2万人程度と推定されると語
    った。 これまでの推定を大きく上回っており、米軍が同国内で殺害
    した武装勢力の人数が4月だけで4000人に上ったことを根拠にし
    ている。 当局者によると、武装勢力のほとんどはイラク人で、米軍
    の駐留に反対する勢力の支援を受けている。組織の中には指導者
    のほかに暗殺部隊、爆弾製造部隊など役割が極めて専門化されて
    いるものもあるという。

    ※ABCニュースの報道 (AP特ダネ/英字)
    Iraq Insurgency Far Larger Than Thought
    イラクの反乱勢力は思ったよりも大規模
    http://abcnews.go.com/wire/World/ap20040708_2490.html


    --------------------------------------------------------
    ●米イラク戦争報告書: 大統領の責任に一切踏み込まず
    毎日新聞 2004年7月10日 14時28分
    http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040710k0000e030080000c.html
     【ワシントン河野俊史】米上院情報特別委員会が9日公表したイラ
    ク戦争に関する報告書は、この戦争が大量破壊兵器開発やテロ組
    織との関連をめぐる「誤った情報」に基づくものだったことを初めて公
    式に認定した。しかし、米中央情報局(CIA)の「失態」を指摘するだ
    けで、情報を受け取った政権中枢の対応には一切踏み込んでいな
    い。ブッシュ大統領は「有益な報告書だ」として、さっそく情報機関の
    改革の必要性を強調したが、「脅威を誇張したブッシュ大統領らの責
    任」の解明を求める民主党側には不満の声が強い。大統領選を控
    え、事前情報問題がくすぶり続けるのは必至だ。

    ※ワシントン・ポストの報道 (英字)
    Senate Report Blasts Intelligence Agencies' Flaws
    上院報告書は諜報機関の欠陥を非難
    http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A38459-2004Jul9.html?referrer=email

    ※米・CNNの報道 (英字)
    Report slams CIA for Iraq intelligence failures
    報告書は諜報活動の失敗でCIAを非難
    http://www.cnn.com/2004/ALLPOLITICS/07/09/senate.intelligence/index.html


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    イラク情勢ニュース  2004年7月11日 日曜日

    [飛耳長目録]
     ☆米軍幹部: イラク、アフガニスタンのため兵員不足
                 AFP通信 7月7日 英字報道から訳   
     ☆米陸軍、予備役編入組から5000人が現役復帰
             ワシントン・ポスト 7月1日 英字報道から訳

    --------------------------------------------------------
    ☆★Iraq, Afghanistan leave US forces stretched thin: general
      米軍大将: イラク、アフガニスタンが兵員不足を招いた
    AFP通信 7月7日 水曜 5:44 PM ET
    --------------------------------------------------------
    http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/afp/us_iraq_force_military&cid=1521&ncid=1478

     ワシントン発、AFP:
     イラクおよびアフガニスタンでの軍事作戦によって、アメリカ軍はひ
    どく逼迫させられている−−ペンタゴン米国防総省の首脳は議会の
    委員会審議で証言した。

     リチャード・コーディ大将は下院軍事委員会の公聴会で、最近の軍
    の展開は、どこに派遣するのであれ、イラクおよびアフガニスタンで
    の米軍の関与に参加する部隊を交替させるのにさえ、ムリを生じさ
    せていると証言した。

     コーディは公聴会で議員を前に、米軍の交替配備に関して、「われ
    われは今まさに、現役と予備役の部隊が逼迫し手薄になっているで
    はないか」と証言した。

     「われわれはちょうど今、第2次世界大戦以来の大規模な軍隊の
    派遣をおこなった。皆さんは部隊を逼迫させることなしには、8個半
    の師団と24万人の兵員を動かすことができない」と彼は述べ、軍幹
    部は「そのことを心配している」と補足した。

     ペンタゴンは師団の数を増やし、独立して迅速展開が可能な戦闘
    旅団を増やすことによって、イラクその他における増派要請に応じ
    ようとしている。

     軍当局者は移行期間に一時的に3万人規模の増員をおこなってお
    り、コーディが指摘した動きは地球規模でテロとの戦いを展開するの
    に不可欠であった。

     「これは今までと違う戦争だ。それが誰にも理解されるほど重要な
    理由であり、3万人の増員を要請する理由である」とコーディ大将は
    言った。「われわれは早期に3万人を補充する必要があり、そうして
    軍のバランスをとることができる。われわれは新たな陸軍部隊を編
    成しているところであり、それで地球規模の対テロ戦争を支える」。

     統合参謀本部の作戦部長であるシュワルツ中将は、現在、米軍に
    よって育成中である3万5000人強のイラク軍にゆとりができるまで
    には、数年を要するだろうと証言した。

     「これを徐々に増やしていくというのが最低限のことであり、それが
    イラク全土に配置されることで、政権移譲は可能になり、イラク人治
    安部隊が成功する」とシュワルツは言った。

     イラク軍の準備が整うには、「アフガニスタンを指標にするなら、数
    年がかりのことになる」と彼は言い、現在もアフガニスタンには1万7
    900人の米兵が駐留していると証言した。

     国防総省の兵士・育成担当次官デイビッド・チューは、米軍が逼迫
    してもペンタゴンは兵士を強制的に復職させることはしないというブッ
    シュ政府の主張を繰り返した。

     「愛国心と役立ちたいという気持ちの証(あかし)として入隊に署名
    した志願者を返すのは分別のないことだと思う」とチューをは言った。
    「(徴兵制によって)そのような素晴らしい志願者を、志願する気のな
    い人と入れ替えることに、メリットがあるとは考えられない」。

     危機に瀕しているという兆候の一つは、陸軍が最近発表した計画
    である。それは現在の軍を補強するために、既にイラクに従軍して
    退役した約5600人の兵士を再呼集するというものだ。

     もう一つ別の兆候としては、ペンタゴンが州兵と予備役兵への期待
    を強くしていることがあげられる。当局者は、イラクに派遣される新し
    い部隊の43%を予備役兵が占めるようになると話した。

     ミズーリ選出の議員アイク・スケルトンは、米国内と海外に勤務する
    両方の軍人から、兵員不足によって引き起こされている国民の消耗
    に関する不満を聞かされていると話した。

     「国民を消耗させていると思う。それに今日、われわれは国防総省
    がイラクとアフガニスタンに次の部隊を派遣するのに思いきった措置
    をとるのを確認した」と民主党の委員であるスケルトンは言った。「わ
    れわれは州兵と予備役のパート・タイムの兵士に、パンク寸前の負
    担を課しているのだと考えている」。

     そうした見解はオクラホマ選出の共和党議員トム・コールからも聞
    かれた。「私がオフレコで話したすべての将校が、軍はあまりに兵員
    が不足していると訴えてきた」と彼は言った。「私が話をしたあらゆる
    退役将校は、軍は伸びきった状態だと訴えていた」。

    --------------------------------------------------------
    ☆★Army Will Recall More Than 5,000 Veterans From 48 States
      陸軍、48州から退役軍人五千人以上を呼び戻す
    ワシントン・ポスト 7月1日 By Josh White ポスト記者
    --------------------------------------------------------
    http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A19028-2004Jun30.html

     米陸軍の兵員不足を穴埋めするために、5000人以上の退役軍
    人が48の州から、現役勤務に呼びだされる通知を受けるだろう。陸
    軍の高官は昨日、さらに何千人かがイラクおよびアフガニスタンへの
    派遣を命令されることになると発表した。

     陸軍の昨日の発表では、彼らは現役勤務を終えた兵士で予備役
    に編入されている者だが、契約上は、もし要請があれば勤務に復帰
    する義務がある。その措置を陸軍が執るという報道は火曜日(6月
    29日)夜から流れ始めた。

     セントルイスにある陸軍の兵員補充司令部は7100人のその種の
    兵士を審査している。通知を受ける兵士として5600人が必要とされ
    ている。

     軍高官は、彼らは特に海外への派遣を予定されている現役部隊を
    補充するもので、4402人が必要であり、その大部分が整備や兵站
    部門、民政部門のような戦闘支援任務にたずさわるものだ。

     この予備役補充者が兵員不足の穴埋めに廻されるのはペルシャ
    湾岸戦争以来では初めてのことで、米議会の一部議員は昨日、陸
    軍は逼迫してあまりに手薄になっていることを漏らした。

     一般の予備役および州兵部隊からも、追加派兵の穴を埋めるため
    に約4000人ばかりが呼集されるだろう。軍高官は、来年のイラクお
    よびアフガニスタンへの配置交替では、どれほどの規模の兵士が必
    要になるか判らないが、数千人規模にはなると話した。

     イラクとアフガニスタンの作戦立案がお粗末だった」と軍事委員会
    に所属する民主党上院議員カール・レビンが指摘した。

     「軍服を着た軍人は勇敢に戦って任務を遂行してきた。これがどれ
    ほど深刻な軍事作戦になるのかを認識するうえで、職務上の失敗し
    たのは政府要員と大統領の側だった」。

     アメリカ軍の司令官たちは、今まで、ブッシュ大統領が主要な戦闘
    作戦は終了したと宣言して以後の1年余り、イラク派遣部隊の要員
    が縮小されることを期待してきた。だがそうならずに、反乱勢力との
    衝突が増えたことから、陸軍は部隊規模を14万1000人に増大さ
    せた。   (以下、略)

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    イラク情勢ニュース  2004年7月12日 月曜日

    [飛耳長目録]
     ・日経社説 首相は厳しい民意を謙虚に受け止めよ
     ・参院選関連: 自民の落ち込み深刻/「平和」を選択した県民
     ☆<イラク戦争後の世界を読む> ブッシュ裏の戦略と日本
     ☆新刊 『攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争』

    --------------------------------------------------------
    ●日経新聞 社説 首相は厳しい民意を謙虚に受け止めよ
     (7/12)
    --------------------------------------------------------
    http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20040711MS3M1101A11072004.html
     ・・・自衛隊の多国籍軍参加問題も自民党には逆風になった。国際
    的に見ると米国のイラク戦争を支持し、イラクに軍隊を派遣した国の
    政権の多くは苦境に立たされている。日本も例外ではなかったという
    ことだろう。特に、小泉首相が多国籍軍参加の意向を国会で議論す
    る前にブッシュ米大統領に伝えたことは有権者の不興を買った。 年
    金問題と多国籍軍参加問題に共通するのは、中身もさることながら
    決定のプロセスが不透明で、民主的手続きや有権者への説明が不
    十分だったということである。こうした手続きや説明こそ有権者が重
    視し、敏感になっていることを与党は肝に銘じるべきである。・・・


    --------------------------------------------------------
    ●参院選 自民敗北――裁かれた首相のおごり
     朝日新聞 社説 7月12日付
    --------------------------------------------------------
    ・・・それにしても、自民党の力の落ち込みは深刻である。  1人区
    で相次ぎ民主党に敗れた。東京、神奈川、愛知などの大都市部では
    自民党は1議席しか取れず、2議席を確保した民主党に対抗するど
    ころではない。  企業や業界団体を動員する相変わらずの組織選
    挙はもう通用しなくなった。だからと、創価学会の固い組織票を持つ
    公明党に協力を求めたが、それでも間に合わなかった。その公明党
    も、東京や大阪で予想以上の苦戦を強いられた。  さらに深刻なの
    は、自民党が今の低落傾向を挽回(ばんかい)する手掛かりを持っ
    ていないことだ。3年前の小泉氏の登場は、確かに自民党を一時的
    に復活させた。だが、小泉氏の後に「第2の小泉」はいない。 ・・・

    --------------------------------------------------------
    ●沖縄選挙区で糸数氏初当選/「平和」を選択した県民
     沖縄タイムス 社説 7月12日
    --------------------------------------------------------
    http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20040712.html#no_1
     ・・・「革新共闘」を誇った野党だったが、近年は知事選や国政選挙
    で分裂し、敗北が続いた。 今回、糸数氏が社大、社民、共産、民
    主、みどりの会議の推薦、自由連合支持で勝利したことは、「沖縄革
    新」の底力が発揮されたといえよう。 一方、翁長氏の予想以上の惨
    敗は、稲嶺県政を支える中央直結型の自公体制に見直しを迫ったと
    もいえる。 糸数氏は「平和の一議席」確保を訴えた。 憲法の平和
    主義を掲げ、普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対し、自衛隊
    のイラク即時撤退を主張した。 ・・・代替施設建設が本格化するな
    かで、県民が再び「基地ノー」を選択した意味は大きい。 ・・・


    --------------------------------------------------------
    ■ブッシュ裏の戦略と日本  (by 田村秀男)
     NETアイ5 プロの視点  <イラク戦争後の世界を読む>
    --------------------------------------------------------
    http://www.nikkei.co.jp/neteye5/tamura/index.html
     6月28日付 「国際貢献」 について、早川氏の他にも読者の方々か
    ら様々な角度から示唆に富んだご意見をいただいた。力強いのは、
    日本は戦後築き上げてきた平和経済路線で正々堂々と国際貢献で
    きるとする若者の声が寄せられたことだ。この日本の健全な常識は
    世界世論の新トレンドに合致する。イラク問題ひとつとっても「裏の戦
    略」を得意とするブッシュ路線に対し、アメリカ世論自体が大きな疑
    問を抱いていることは、最近全米で封切りになったマイケル・ムーア
    監督のブッシュ批判ドキュメンタリー映画「華氏911」が連日満員の
    観客を集め、共和党員までもが終演後称賛の拍手を送るという事実
    からも明らかである。  (以下、略/全文を上記URLでどうぞ)


    --------------------------------------------------------
    ■Amazon.co.jp ブックストアからのご案内■
      『攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争』
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    全米85万部突破! ウッドワード最新作
    発売予定日は 2004/07/15 です。

    ボブ・ウッドワード (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
    価格: ¥2,310 (税込)

    米国がイラク戦争を決断・遂行した過程を、機密情報を交えて克明
    に描く『攻撃計画』。ブッシュ大統領本人への正式取材を含む 、緻密
    な調査と取材。第1級のスパイ小説のようなおもしろさで、ボブ・ウッド
    ワードが、イラク戦争という 歴史的事件を読者に突きつける。

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    イラク情勢ニュース  2004年7月13日 火曜日

    [飛耳長目録]
     ☆フィリピン政府: できるだけ速やかな軍撤退を約束
             アルジャジーラ 7月13日 英字報道から訳
      ・米国防総省のずさんな管理、会計検査院の報告書で明るみに
     ☆参考: もっと赤裸に、「復興」のペテン

    --------------------------------------------------------
    ☆★Manila: Troop withdrawal as soon as possible
     フィリピン政府: できるだけ速やかに軍を撤退
    --------------------------------------------------------
    アルジャジーラ 7月13日 火曜 1:20 Makka Time, 22:20 GMT
    http://english.aljazeera.net/NR/exeres/C4F04B73-3787-4523-97C7-79E8BE890B56.htm

     フィリピン政府は方針を急転回させ、イラクから「人道派遣部隊」を
    撤退させるとアルジャジーラに告げた。

     フィリピンのトラック運転手アンジェロ・デ・ラ・クルスの処刑を思いと
    どまらせることを期待し、そして明らかにクリス氏を拘束する者の要
    求の主要部分に応じたものとして、フィリピン政府はイラクから自国
    軍隊を撤退させることを約束した。

     フィリピン外務副大臣外相ラファエル・セキスが、拘束者に宛てたア
    ルジャジーラへの声明を読み上げた。「われわれは諸君の要請に応
    じて、可能なかぎり速やかに、イラクに派遣しているわが国の人道派
    遣部隊を撤収する」とセキスは言った。

     それより先、ハリド・イブン・アル・ワリド旅団を名乗るイラク人グル
    ープは、マニラ(=フィリピン政府)が7月20日までに全部隊を撤退さ
    せるという彼らの要求を受け入れなければ、火曜日までにクルスの
    首を斬ると脅していた。

     日曜日には、フィリピン大統領アロヨが彼らの脅しに屈することをぶ
    っきらぼうに拒否した。「わが政府の立場は、国際社会に提供された
    われわれの委任を変えることはありえないというもので、変更はない」
    とバグダッドにいるフィリピン外交官が語った。


    --------------------------------------------------------
    ☆★国防総省のずさんな管理、会計検査院の報告書で明るみに
      ワイアード・ニュース Noah Shachtman
    --------------------------------------------------------
    http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20040713208.html

    2004年7月8日 2:00am PT
     彼らはもう10年以上の間、努力を続けている。その任務を果たすた
    めに、2000以上のデータベースまで構築した。しかも、毎年190億ドル
    近くの予算を費やしている。しかし、米国議会に提出された最新の報
    告書によると、これほどの努力を重ねたというのに、米国防総省は、
    省内の備品、財務、人員を把握し管理する方法の確立には至ってい
    ないという。 ・・・ (略)


    ---------------------------------------------------------
    ☆★もっと赤裸に、「イラク復興」のペテン
      バグダッド・バーニングから  (抜粋して紹介)
    ---------------------------------------------------------
    http://www.geocities.jp/riverbendblog/riverbendblog8.html
    2003年8月28日 木曜日

    約束と脅し

     ・・・・ (略)
    きのう、900億ドルもイラク復興にどのように使うのかについて読ん
    だ。ブレマーは、建物と橋と電気などを元に戻すのにどれだけかかる
    か、数字を吐き出している。

     この話を聞いて。いとこの一人は、バグダードのある有名土木会社
    で働いている。会社の名前をHとしよう。この会社は、イラク中の橋を
    設計・建設していてよく知られている。いとこは、構造技術者だが、橋
    オタクである。聞いてくれる人がありさえすれば、橋梁やトラスや鉄骨
    構造について何時間でもしゃべっている。

     5月が終わろうとする頃、彼は上司から、CPAの誰かがバグダード
    東南端の新ディアール橋の再建費用の見積もりを要求してきたと、聞
    いた。いとこは、部下を集め、その橋の破壊状況を調査し、被害はそ
    れほど大規模ではないものの費用がかかると結論を出した。いとこた
    ちは、必要なテストと分析を行い(土壌構造と水深、伸縮継ぎ目と桁と
    いったことがら)、金額を算出して、概算見積として提出した___
    30万ドルだった。これには、企画設計費用、原材料(イラクでは実に
    安い)、人件費、下請け費用、旅費などが含まれていた。

     こんなふうに仮に考えてみて___いとこは無能。17年以上も橋
    建設に関わってはこなかった。第一次湾岸戦争で破壊された133の
    橋のうち20の再建なんてしなかった。彼の概算はまちがっていて、橋
    再建費用は、その4倍だった。ほんとは、120万ドルかかるのだ。ち
    ょっと想像力を働かせてみて!

     1週間後、新ディアール橋の契約は、あるアメリカの会社にいった。
    よく聞いて!この当の会社は、橋再建費用を約5千万ドル(!!)と
    見積もったのである。

     イラクについて知ってほしいこと。イラクには、13万人の土木技術
    者がいる。半数以上は、構造工学技術者と建築家である。多くは、イ
    ラク以外の国々、ドイツ、日本、アメリカ、イギリスなどで教育を受け
    た。そうでない者も、イラクにさまざまな橋、ビル、高速道路を作った
    外国企業で働いた。大多数はひじょうに熟練しており、ひじょうに優秀
    なものもいる。

     イラクの土木技術者たちは、1991年の第一次湾岸戦争___こ
    のとき'Coalition of the Willing'は30カ国以上、これらの国々が原形を
    とどめぬほどバグダードを爆撃しつくした___後、イラクを復興しな
    ければならなかった。彼らは、もとは外国企業が作った橋やビルの再
    建に取り組まねばならなかった。もとは輸入していた原材料の不足を
    なんとかしなければならなかった。戦争後に残ったインフラは何であ
    れ破壊する目的で設置された悪意の封鎖区域を避けて働かなけれ
    ばならなかった____彼らは、根底からイラクを復興しなければな
    らなかったのである。さらに、すべて頑丈に作られねばならなかった。
    なぜなら、そう、常に攻撃の脅威にさらされていたからである。

     133の橋のうち100以上が再建された。多くのビルと工場が復旧し
    た。通信塔が再建され、新しい橋もできた。電線も復旧した___日
    常が回りはじめた。

    すべて完全というわけではなかったが___私たちは、努力してい
    た。

     でもイラク人を満足させるのは簡単じゃない。ビルはただビルであ
    ればいいのではない。芸術的に仕上げられなければならないのだ_
    __彫刻された柱、込み入ったデザインのドーム、なにかユニークな
    もの、高尚だったり先端的でなくてもいいが、月並みでないもの。バグ
    ダード中で見ることができる___上質の板ガラス窓の瀟洒な住宅、
    ほとんど歴史的建造物たる”バグダード人”のビル、洒落たカフェのと
    なりの絢爛たるレストラン___ファベルジュのイースターの卵細工
    とみまがう色彩豊かで凝ったつくりのドームのモスクの数々___す
    べてイラク人の手になる。

     わたしの好きな再建プロジェクトは、チグリス川にかかるMu'alaq橋
    だった。これは、イギリスの会社が設計・建築した吊り橋である。19
    91年に、爆撃され、誰もが再び渡ることはできまいとほとんどあきら
    めていた。1994年、橋は、再びかつてそのままの姿を現した。イギ
    リスの会社の手によらず、イラクの技術だけで。ある美術大学は、世
    界でもっとも洗練された橋とはいわないまでも、華やかな橋となるだろ
    うと評価を下した。落成の日、橋も橋の台脚も橋の上の歩道もすべ
    て、派手々々しい色で描かれた花々で埋めつくされていた。人々は、
    バグダード中からやってきて、ただ橋の上にたたずみ、チグリス川を
    見おろしたのだった。

     だから、何十億ドルをも要求する外国企業を導入せずに、イラクの
    土木技術者、電気技師、労働者を利用してもいいではないか。仕事
    がない多くの人々は、イラク復興にたずさわれることを喜ぶだろう。だ
    が、誰にもドアは開かれていない。

     イラク復興は、わたしたちの頭の上に吊るされた”約束と脅し”のよ
    うである。イラクの人々は、不信と不審の目で”復興”を見ている。な
    ぜなら、老獪なイラク人は、このようなうさんくさい復興プロジェクトは、
    国を、唯一アメリカの国債に比肩するような国家債務の罠に陥れるこ
    とを知っているからだ。少数のすでに巨大な建設業者がますます肥え
    太る。イラク人労働者は、おこぼれを与えられ、イラクの失業大衆は、
    控えの位置に待機させられ、外国企業によって華やかなビルが建設
    されるのをただ見つめるのみである。

     この戦争が、石油をめぐるものであると、わたしはしょっちゅう言っ
    てきた。そのとおりだ。しかしまた、この戦争は、戦争が破壊したもの
    を再建することで巨万の金を儲けようとしている巨大企業の話でもあ
    る。ハリバートンって知ってる? (ところで、このハリバートンは、破
    壊された石油産業の基幹施設再建の契約をいの一番に手に入れ、と
    っくの4月に’石油熱’を消した)。

     そう、イラク復興には巨額の金がかかる。そのとおりよ、ミスタ・ブレ
    マー。契約がぜんぶ外国企業に与えられるならば。アフマド・アル・チ
    ャラビ(Ahmad Al-Chalabi)が帳簿担当だから、こんなすごい数字が
    出たのかもね__なんといったって彼は数学者なんだから。

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    イラク情勢ニュース  2004年7月14日 水曜日

    [飛耳長目録]
      ・フィリピン部隊が撤退を開始 人質事件で要求受け入れ
     ☆米イラク帰還兵のPTSD、陸軍と海兵隊の15〜16%
               NBCニュース 7月12日 英字報道から訳
      ・イラク拠点空港で襲撃情報 空自機、急きょ運航中止
      ・国連の活動なお限定的 イラク代表就任大幅遅れ

    --------------------------------------------------------
    ●フィリピン部隊が撤退を開始 人質事件で要求受け入れ
    2004.07.14 Web posted at: 11:47 JST - CNN
    --------------------------------------------------------
    http://www.cnn.co.jp/world/CNN200407140004.html
     マニラ(CNN) イラクで自国民が人質に取られ、犯行グループから
    部隊の撤退を求められているフィリピン政府は14日、要求を受け入
    れるかたちで撤退を始めた。人質事件で自国部隊の撤退に踏み切
    った初のケースとなる。   フィリピン外務省によると、イラクに駐留し
    人道支援に当たっているフィリピン兵51人のうち8人がすでに現地を
    去った。同国部隊は当初、8月20日に撤退の予定だったが、犯行グ
    ループが今月20日までの撤退を要求。実現しない場合は人質を殺
    害するとしている。 ・・・


    --------------------------------------------------------
    ☆★Many troops returning home from Iraq with mental health
       disorders
      多くの兵士が精神障害を患ってイラクから帰還
    --------------------------------------------------------
    NBCニュース 7月12日 By Don Teague
    http://www.msnbc.msn.com/id/5425543

     ティム・ワイザーは海兵隊の軍曹として弱さを許容しない男だった。
    強者(つわもの)ある彼は戦闘では部下を率いる任務を担っていた。
    そしてナシリヤの先頭において、彼は多くのことに出くわした。

     「迫撃弾が近くで爆発し、俺たちは顔に泥と土砂を浴びてしまった」
    と彼は話した。

     ワイザーと彼の部下は生き残ったが、弱々しくなった自分を許せな
    い軍曹はダメになった男としてイラクから帰還した。

     「俺は泣き出していた。汗と一緒に涙をしたたらせて」と話した。

     ワイザーは今、復員軍人庁でカウンセリングを受けているイラク戦
    争復員者8000人のなかの1人である。

     イラクから戻ったあと、彼はフィアンセも自分の人生のコントロール
    も失っていた−−強くありたいと努力したことの高い代償だった。

     ワイザーは意気消沈し、引きこもりがちになり、眠るのが恐くて、心
    的外傷後ストレス障害(PTSD)になっていた。陸軍によると、アフガ
    ニスタンで軍務についた者より、イラクからの帰還兵の方に2倍の高
    さでその状態が見られるという。

     ウォルター・リード病院の精神科部長で医学博士でもあるチャール
    ズ・ホッジ陸軍大佐は、「陸軍と海兵隊の兵士は約15〜16%がそ
    の症状に悩まされている」と言う。

     ◆もっと多くの兵士が激戦を経験する
     なぜ、それほど多くのイラク帰還兵がPTSDに苦しむのか? その
    理由は、最近の戦闘ではもっと多くの兵士が激しい戦闘を体験したと
    いうことだ−−どうしてPTSDに苦しむようになるかについて専門家
    たちは指摘している。

     しかし同じ陸軍の研究では、戦闘が継続している期間に実施された
    ものだが、多くの兵士が軍人としての経歴に傷がつくのを恐れて、適
    切な治療を受けることを拒否したという。

     米国防総省の精神医療政策部長をトーマス・バーク大佐は、「精神
    的な病気治療を受ける求めるのは、精神的な治療を必要とする問題
    を抱えているのだとして、治療は不名誉とされている」と説明する。

     陸軍1等兵ジェシカ・リッチ(原文:Army Private Jessica Rich )は、
    イラクでの1年、しばしば迫撃砲の攻撃にさらされた。今、彼女は家
    にいるが、人が変わったように感じている。「真夜中に目が覚めて、ド
    アを閉める・・・何度も何度も。なかなか眠れないの」とリッチは話す。

     彼女は陸軍のカウンセリングを受けて良くなってきているが、助け
    を求めても何ヶ月も待たされたと言う。

     カウンセリングにあたっている復員軍人リンウッド・ブラッドリーは、
    よくある間違いだと言う。「ここで重要なことは、回復治療を早く始め
    ることだ」。


    --------------------------------------------------------
    ●イラク拠点空港で襲撃情報 空自機、急きょ運航中止
    共同通信 [7月13日2時36分更新]
    --------------------------------------------------------
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040713-00000011-kyodo-soci
     イラクへの人道支援物資などを空輸している航空自衛隊が拠点と
    するイラク南部のタリル空港周辺で、地対空ミサイルなどによる航空
    機への襲撃情報があり、空自がC130輸送機の運航を中止していた
    ことが12日、政府関係者の話で分かった。  空自は当時、陸上自
    衛隊部隊のうち業務支援隊の交代要員約60人を一度にクウェート
    からタリル空港へ運ぶ予定だったが、運航中止のため、予定より数
    日遅れて約30人の隊員が日本時間12日夕、陸路で南部サマワの
    陸自宿営地に入った。  タリル空港には米軍や空自のC130が乗
    り入れている。同空港の安全が確保できないとの理由で、空自が運
    航を取りやめるのは異例。 ・・・

    --------------------------------------------------------
    ●国連の活動なお限定的 イラク代表就任大幅遅れ
    共同通信 [7月13日16時36分更新]
    --------------------------------------------------------
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040713-00000146-kyodo-int
     【ニューヨーク13日共同】イラクでの国連の最高責任者となる事務
    総長特別代表にパキスタンのアシュラフ・カジ駐米大使(62)の就任
    が12日決まり、国連は本格的な復興支援に一歩踏み出した。だが、
    イラクの治安が一向に改善しないため国連の活動は依然として限定
    的なものにとどまらざるを得ないのが実情だ。  特別代表の人選
    は、アナン事務総長の打診を受けた人々の多くが安全上の不安を理
    由に断ったため大幅に遅れた。 ・・・

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  • MLNo.574   act63…さん  (1) 2004/07/21 23:12  [メール表示する]
    ※ 転送歓迎
    □□□□□ □■  □□□□□ □■  □□□□□ □■ □
    イラク情勢ニュース  2004年7月21日 水曜日

    [飛耳長目録]
     ☆ロバート・フィスクのイラク現地ルポ (後半)
               アラブニュース 7月20日付から訳
     ・イラン、対米同時テロ関与説は「でっちあげの空想」
     ・イラク開戦以来の米兵死者9百人に イラク人は1万人超

    -------------------------------------------------------
    ☆★A Nation Whose Govt Rules Only Its Capital
      首都以外には政府・米軍の統治およばず
      アラブニュース  by Robert Fisk(インディペンデント)
    -------------------------------------------------------
    http://www.arabnews.com/?page=7§ion=0&article=48646&d=20&m=7&y=2004&pix=
    opinion.jpg&category=Opinion

     2004年7月20日 ナジャフ発:  (前回から続く)

     レジスタンス勢力(muqawama)がバグダッド周辺の広大な領域を
    統治しているということは、それほど驚くべきことではない。アメリカ
    が任命した新イラク政府は国土を掌握しなおすだけの警察も兵士
    も持っていないのだ。

     彼らは戒厳令と電話の盗聴、デモの禁止、諜報機関の新設を通
    告したが、彼らには人材も能力もないので、こうした制度は安全を
    求める外国人ジャーナリストと国民にとっては夢のプロパガンダ以
    上のなにものでもない。

     アメリカ軍と「マフディ軍」(サドル派民兵)のあいだに合意された
    停戦協定でさえ、そのゆるやかさは驚くべきものだ。スマイシン師
    によれば、停戦合意は警察官に市外の検問所および「マフディ軍」
    兵士が明け渡す公共機関のビルに戻ることを認めた。

     私は警察がクーファの警察署の管理を復活させたことを目撃し
    た。その壁には米軍の戦車砲弾であいた大きな穴があり、最近の
    戦闘を思い起こさせるものとなっている。

     合意の第3項は、誰も逮捕ないし拘束されることはないと述べ、
    第4項は公然と武器を携帯してはならないと述べている。「マフディ
    軍」は確かに昨日はこの条項を守っているようにみえた。

     第5項と6項は、「占領軍」(アメリカ軍)が防衛のために小規模の
    パトロールをおこなうのを除いて米軍基地に戻り、基地内に残らな
    ければならないと述べている。

     驚くべきことに、最後の項目は、米軍が6月28日にイラク政府に
    主権「移譲」をおこなった時点で、まだ協議中であった。それは昨年
    のホエイ暗殺に関するサドルへの法的な告発のすべてを取り下げ
    ることを求めたものだ。

     それらが作成後6ヶ月以上たって占領当局によって公表されると
    きには、告発の結果として米軍はサドルを「殺害するか逮捕してい
    る」だろうとイラク駐留米軍のナンバー2が指摘した。

     しかし、昨日、ナジャフの検問所で礼儀正しく私に挨拶し、イマー
    ム・アリ廟にいるスマイシン師と話すよう私を連れていってくれたの
    は、サドルの支持者だった。彼は米軍が停戦協定をなんども破っ
    たと不平を言った。

     「2週間前、米軍のハンビー2台がサドル師の自宅周囲にやって
    来て、搭乗していた米兵が市民に尋問を始めた。われわれはわが
    方の民兵に発砲するなと告げ、彼らに不満を述べたところ、米軍兵
    士は立ち去った」。

     サドルの民兵は、おそらくアメリカ軍の攻撃を受けて100人以上
    の犠牲者をだした。アメリカ側は400人を殺したと言っている。スマ
    イシンはそのような統計にあてる時間的ゆとりをほとんど持たなか
    った。

     「われわれが占領に見てとっているのは、イギリスの頭脳をもった
    アメリカの軍隊である」と彼は言う。

     「これはちょうど、イギリスによる1914年のバスラ、1917年のバ
    グダッド占領と同じだ。われわれの運動は敗北することはない。な
    ぜなら、イラクのスンニ派地域において占領に反対している勢力と
    同じように、われわれは愛国的でイスラム的だからである。西洋人
    は派閥主義的な政府を創設したがっているが、われわれはそれを
    受け入れない。今では南はファオから北はキルクークまで反乱が
    起こっている。シーア派もスンニ派も一緒だ。いかなる政府も自由
    で公正な選挙によって選ばれたのではない−−そう、そこに問題
    があるのだ」。

     アメリカの支配を長期に拒絶したスンニ派の諸都市を通って、寺
    院とその周囲の広い一帯を支配する独自の民兵を持つシーア派の
    聖都まで旅をした。この昨日の取材旅行は、アラウィが国をもたない
    首都を統治しているだけだという証拠を示すものになった。

     この旅行を準備するのに2週間をかけ、私の車にはイスラムの聖
    職者に同乗してもらった。彼はいたずらっ子がスポンジを買ってもら
    おうと運転手に群がってくると、きまってアラビア語の新聞を読んで
    いるよう私に言った。

     彼らは車の窓越しにスポンジを出し、私が思うには、外国人を捜し
    て車内をじっと見つめた。彼らは見張りの助手だった。そして彼らは
    私に気づかなかった。

     しかし私が発見したものは、もっと、はるかに心を乱すものだった。
    政府が首都だけしか統治してない国、その国について、われわれは
    危険を冒して空想している。

    --------------------------------------------------------
    ☆★イラン、対米同時テロ関与説は「でっちあげの空想」
      ロイター [7月21日10時34分更新]
    --------------------------------------------------------
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040721-00000076-reu-int
     [テヘラン 20日 ロイター] イランは20日、2001年の対米同
    時多発テロに同国が関与していたとする米国の見方について、「で
    っちあげの空想」と一蹴した。  ブッシュ米大統領は19日、イラン
    が同時テロで役割を果たしたかについて「突っ込んだ事実検証を行
    っている」と述べている。  イラン外務省の報道官は国営イラン通
    信に対し、「イランが直接または間接に対米同時テロに関与したとす
    る主張は、でっちあげの空想だ」と語った。  同報道官は、「国境を
    越えて違法に入国する者がいてもおかしくはない。おかしいのは、そ
    うした人々にビザを発給し、居住許可をし、飛行訓練などを施した国
    がこうした主張をしていることだ」と指摘した。


    --------------------------------------------------------
    ☆★イラク開戦以来の米兵死者9百人に イラク人は1万人超
      朝日新聞 7月21日 18:56
    --------------------------------------------------------
    http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200407210338.html
     イラク駐留米軍によると、バグダッドの北方約70キロで21日未
    明、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、パトロール中の米兵1人
    が死亡、6人が負傷した。AP通信によると、これで昨年3月のイラク
    戦争開戦以来、死亡した米兵は900人に達した。  イラクでの死者
    数を調査している英米の非政府組織「イラク・ボディーカウント」によ
    ると、6月28日の主権移譲後も、日に2人を超えるペースで米英な
    どの多国籍軍兵士が死亡している。また、開戦後のイラク人の死者
    数は最少で1万1235人、最大で1万3196人としている。

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