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「MPR」は科学法則、「種社会ソフトウェア」は科学仮説です!

投稿者:mizuhataさん  2006/03/01 12:20  MLNo.7383   [メール表示]

野元さん、皆様

 返答遅れてすみません。ここは<シリーズ生物学的意識定義>に進むために大事な
討論なので、しっかりやっておきましょう。野元さん、私は即答を求めてはおりませ
ん。以下文章を十分ご検討の上、また返答いただければ幸いです。


(1)茂木「クオリア論」の立場にないのでは?

▼即座のレス、野元さんの真剣さと気迫を感じます。ただ今回のレスで、野元さんも
赤沼さんの立場と“近い”印象を受けました。つまり、野元さんも、<「意識」を
「(科学的に)説明されるべき事実」へ昇格させるべき>という、茂木「クオリア論」
の立場にはまだない・・・ということではないでしょうか?

▼少なくとも野元さんは、茂木「クオリア論」の立場を積極的に評価して、こ
のqualiaMLに参加されたのではないのでしょう。それが“いけない”と述べている
わけではありませんが、私との人文・科学用語をめぐる議論のズレはそこから生じて
いると思います。

▼投稿予定の<シリーズ生物学的「意識」定義>は、茂木「クオリア論」の立場に立
脚していない方には、ほとんど意味がありません。なにしろ、茂木「クオリア論」の
立場を最初から前提において書いているのですから。

▼とはいえ野元さんは、<議論はまだ始まったばかりですので、今後このような議論
を通して、水幡さんの論述がさらに科学的(私の言い方では「厳密」)になることを
期待します>とも書いてみえます。その点では赤沼さんの<(qualiaについての)考
え方が違うのでこれ以上触れません>とも異なります。

▼ということで、野元さんとの議論のズレを何とか埋めるべく、私としても出来る限
り努力するつもりです。何とか野元さんにも<「意識」を「(科学的に)説明される
べき事実」へ昇格させるべき>積極的立場になっていただきたい。そう強く願うから
です。

▼このような茂木「クオリア論」の立場と、大前提(「意識世界」とはクオリアの塊
である=“茂木クオリア基本テーゼ”)を、まずはquolia諸氏に共有していただきた
い。それさえ、この前段の議論で十分深まれば、<シリーズ生物学的「意識」定義>
は、必ず成功するでしょう。


 (2)メンデルの「遺伝因子」は「人文用語」ですか?

<「意識」や「クオリア」あるいは「我」(私)なる現象が科学的に解明されていな
い以上、科学的な定義なり、科学的説明は原理的に不可能であること。したがって、
これらの現象が、科学的な用語の範囲を逃れてしまっている以上は他の用語で説明せ
ざるを得ないと思われること。>(野元さん)

▼おかしいですね。これは前に赤沼さんにも説明して、すでに了解いただいたことだ
と思います<No.7355 科学学説がとるべき手順まで否定される理由は?>。野元さん
には理解いただけていないようなので、もう少し丁寧に説明します。

▼c19世紀後半“メンデルの時代”には、「生命個体(ハードウェア)」や「タンパ
ク質」なる現象は科学的に解明されていませんでした。にもかかわらずメンデルは
「遺伝因子」(後の遺伝子)を科学的に定義し、「メンデルの法則」を説明しました。
何で科学的定義なり、科学的説明が原理的に不可能なのでしょうか?

▼当時(c1865年)の学者たちが「メンデルの法則」を見落として、ド・フリースら
に再発見されるのに35年かかったことは有名な話しです。その後c1910年にモルガン
が「遺伝子説」を発表し、c1953年にワトソン・クリックによる<DNA二重螺旋モデ
ル>となりました。

▼野元さんは“メンデルの時代”<DNA二重螺旋モデル>が解明されていない以上、
<科学的な定義なり、科学的説明は原理的に不可能>とでも主張されるつもりでしょ
うか?つまりメンデルが遺伝現象を説明しようとして立てた「遺伝因子」は、野元さ
んの考えでは「人文用語」なのでしょうか?

▼野元さんは私の用語を「人文用語」と断定したいが余り、仮説をたてて検証すると
いう“科学学説の当然の手順”さえも否定している。そう言わざるを得ません。自然
観察に基づく法則を説明するために、仮説は必要であり、それを「科学的仮説」と呼
ぶ意味がお分かりになりませんか?

▼メンデルの「遺伝因子」という仮説がなければ、<DNA二重螺旋モデル>が実証さ
れることもありえません。この件に関して赤沼さんは了解しましたが、野元さんはこ
れさえ了解できませんか?

▼厳しい問いかけのようですが、「人文用語」「科学用語」区分の大前提に関わる問
題です。あいまいにしておいては発展的討論はできませんので、よろしくお答え下さ
い。



(3)「MPR」は科学法則、「種社会ソフトウェア」は科学仮説です!

<実際に、水幡さんの定義なるものは、科学用語による定義とは言えず、他の用語、
つまり、ここでは人文(的)用語になってしまっているのではないかということ。>
(野元さん)

▼ダーウィンの自然選択なる仮説は、自然観察に基づかない、社会思想の思い込みか
ら立てられています。雌雄ある動物において、個体間のランダムな「生存競争」など、
観察されたこともなければ、論理的にもありえません。

▼自然界で実際にやられているのは、雌たちを前にした雄どうしの形質や能力をめぐ
る競争(「交配競演」)です。こんなことは、言われてみれば誰でも分かる自然界の
常識であり、自然選択説はこんな常識をも無視して立論されています。

▼自然選択説は、ホッブスやアダムスミス、マルサスといった社会思想から立てられ
た非科学的「人文理論」です。だからその用語は「人文用語」だと私は主張していま
す。

▼これに対して新今西説の種社会選択(MPR理論)は、「交配競演」という動物
「種社会」に明確に観察される事実に基づいて立論されています。

▼したがって、それを説明するために立てられた「種社会ソフトウェア」は、「科学
的仮説」であることが明白です。これはメンデルが遺伝法則を説明するために立てた
「遺伝因子」という科学的仮説と何ら変わりません。それゆえ新今西説は「実証進化
学」を名乗っているわけです。

▼もっとも、野元さんは「MPR」(交配優先権則)が“科学法則”と言われても何
のことだか分からないかもしれません。これについては、ヤフー掲示板の討論(<新
今西進化論物語>)ですでにやっていますので、まずはそちらを一読下さい。

▼次頁<「MPR3モード説」及び「交配競演」の科学的定義>へ 続 く ▼

水幡正蔵<実証進化学としての新今西進化論>
http://www016.upp.so-net.ne.jp/neo-imanishi/pages/Frameset.html


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