Wikipedia画像へのリンク(500m?ペットボトル)
ペットボトル (PET bottle) とは、
合成樹脂(プラスチック)の一種である
ポリエチレンテレフタレート (PET) を材料として作られている
容器。
約9割が
飲料用容器に利用されるほか、調味料・化粧品・医薬品他の容器にも用いられている。それまでガラス瓶や缶などに入れられていた物の一部がペットボトルに置き換えられた。ペットとも呼ばれる。ただし欧米諸国では plastic bottle であり、「ペットボトル」の言葉は日本しか通用しない
和製英語である(ペットボトルを構成する素材であるPETについては、そのままピー・イー・ティーと読む事が多い)。
正確にはペットボトルとはあくまで容器のみを指し、ペットボトル入りの飲料は
ペット飲料と呼ぶが、日常会話ではペット飲料を指してペットボトルと呼ぶことが多い。また、容器の形状が似ていても材質が違えばペットとは呼べないため「アルミ製のペットボトル」などという言い方は誤りである。
ペットボトルは日本では
1977年に
しょうゆの容器として初めて使用され、その後
1982年に飲料用に使用することが認められて以来、多くのメーカーで使われるようになった。
特徴
軽くて丈夫。
軽度の凹みであれば自ら元に戻る性質を持つ。大きく凹ませると元には戻らない。
酸素透過性があり、内容物の酸化劣化があるため多くの飲料で
酸化防止剤としてビタミンCが添加されている。
このため、長期保存には適さずワインなどには向かないと言われている。
色
基本的には無色透明。ペットボトル自体に赤や緑などの半透明色を持ったものもあるが、日本国内で生産されるボトルはリサイクルを考慮し全て無色透明化された。
無色透明なものに色を付けたように見せる手法として、中身の液体の色を利用する方法、色付きラベルをペットボトル周囲に貼り付ける方法がある。
形状
俗称ではあるが、大きく分けて以下のように分類することができる。
角型ペットボトル
直方体型のもの。
丸型ペットボトル
円柱型のもの。
特殊型ペットボトル
上記に分類されないもの。例として
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コカ・コーラから発売されたファンタは串団子状になっている。また、同社から発売された爽健美茶はダイヤモンドカット形になっている。
-
サントリーから発売された伊右衛門の店頭用500mlタイプは、くびれた竹筒の形をしている。
-
キリンビバレッジから発売されている生茶は「ペコロジーボトル」を採用(2lボトルのみ)しており、通常より潰しやすいものとなっている。
ペットボトルの形状によって、商品イメージや販売数に影響が出るようにもなってきており、特に飲料メーカーは各社しのぎを削っている。
容量
日本で流通している主要な
飲料用ペットボトルの容量は以下のとおり。(注:ペットボトル自体の容量ではなく、そこへ入れる内容量を主体として分類した。)多く見受けられるものは
太字で示した。
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190ml
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200ml
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250ml
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270ml
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275ml
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280ml - ホット(加温)対応飲料の多く(キャップがオレンジ色)
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290ml
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300ml
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310ml
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320ml
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330ml
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350ml - コールド(冷却)対応飲料の多く
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410ml
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425ml
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450ml
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470ml
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480ml
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490ml
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500ml - コールド(冷却)対応飲料の多く
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520ml
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555ml
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700ml
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777ml
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850ml
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900ml - アイスコーヒーの多く
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930ml
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1L (1000ml) - 主に醤油
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1.5L (1500ml) - 炭酸飲料の大容量版
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1.65L (1650ml)
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2L (2000ml) - 主に飲料水、お茶、ウーロン茶など非炭酸飲料の大容量版、炭酸飲料では一部地域でコカ・コーラが存在する。
-
2.7L (2700ml) - 一部焼酎、ウイスキー
-
4L (4000ml) - 一部焼酎、ウイスキー
重量
用途や容量にもよるが、20〜50g程度が多い。小型の物でも20〜30g程度で、350mLアルミニウム缶の16g程度に比べると重い。
透過性
わずかな
気体透過性がある。そのため、長期間保存した場合、内容物の
酸化、炭酸飲料の場合は
炭酸圧の低下、
臭気のある環境では臭気の混入などが起こる。
酸化を防ぐため、ペット飲料には
酸化防止剤として
ビタミンCなどが
添加されることが多い。
透過防止のために内面を
コーティングしたボトルも多い。リサイクルへの影響を減らすため、
DLC (Diamond like Carbon) などの特殊なコーティング材が使われる。
耐薬品性
耐
有機溶剤性は低い。
アルコール濃度は20%が限度であり、それ以上だと
エステル交換反応が起こる。
耐
酸性、耐
塩基性は非常に低い。ただし
食酢程度なら問題にならない。
耐熱・耐寒性
耐熱性は非常に低い。PET自体の耐熱性は50℃程度であり、
自動車内に放置した程度でも変形することがある。通常の
加熱殺菌には適さないため、
限界濾過で無菌化または
高温短時間殺菌し、
常温充填(アセプチック充填)される。耐熱ボトルでも耐熱性は85℃程度であるが、加熱殺菌状態での充填がかろうじて可能である。
耐寒性は、瓶や缶に比べれば低いが、材料としての耐寒性は飲料ではほとんど問題にならない。内容物の凍結による膨張が問題になる。
保存温度帯(販売温度帯)では、ペットボトルは次のように分けられる。
標準温度帯用
常温や
冷蔵時に利用される、ごく一般的なペットボトル。キャップの色は基本が白だが、特に制約はなく様々な色が存在している(ボルヴィックなど海外製品で特に)。
高温度帯用
ホットウォーマーなどで、ペットボトル容器ごと温めることを想定して作られたペットボトル。高温度でも内容物に変化が出にくいように改良されている。PET樹脂自体は酸素透過性があり、高温になると更に透過性が増大し内容物の酸化劣化をもたらすが、高温度帯用の製品では容器の厚みを増やしたり、酸素遮断層をサンドイッチや内面にDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティング処理することにより加温時の酸化劣化を防いでいる。缶に比べて熱くなりすぎず、そのまま手で持っても火傷をすることが少ない。
1999年に
サンガリアが「あったかいお茶」で商品化に成功、以後は急速に普及し始めた。電子レンジなどで加熱するまでの温度帯になると、形状が変形する物もある。標準温度帯での保存も可能。キャップの色はオレンジ色。
冷凍温度帯用
ペットボトル飲料を凍らせて持ち歩くことが流行りはじめたため、
冷凍庫などで、ペットボトル容器ごと冷却することを想定して作られたペットボトル。冷凍による内容飲料の膨張に耐えられるよう、外装からラベル・キャップ、
雑菌などへの改良・対策がされており、
サンガリアの
氷晶シリーズがはじめての商品化。冷凍させると中身の膨張による変形はするが破損はしない。
2003年に登場した。標準温度帯での保存も可能。キャップの色は水色。
耐圧性
耐圧性は低く、
炭酸飲料では問題になる。
炭酸飲料用ボトルは、炭酸ガス圧力に耐えるために厚肉ボトルを使用し、底に凸凹を設けて、炭酸ガスの圧力を分散させ内部圧力に耐えられるよう補強されている。この底の形状をペタロイド形状という。以前は底が凸半球で、立たせるためにベースカップで覆われていた。
炭酸飲料用ボトルでも耐圧性は6気圧程度であり、これは一般的な炭酸飲料では30℃時の内圧に相当する。そのため、炭酸飲料は30℃以下での保存が要求されている。
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