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ウィンブルドン選手権

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ウィンブルドン選手権について

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ウィンブルドン選手権ウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon)は、テニスの四大国際大会の1つ。「全英ローンテニス選手権大会」の別名。毎年6月最終(もしくはその前の)月曜日から2週間の日程で行われる。開催地のウィンブルドン(イギリスロンドン南西部)に因み、この名がある。オープン大会であるため、日本語では「全英オープン」と呼ばれる場合もあるが、正式名は「The Championships」(単に「選手権」)であり、名称上は誤りである。会場は、この大会のためにしか使われない「センターコート」を持つ「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」で行われる。2008年は6月23日から7月6日の開催。

概要

グランドスラム4大会中最も古い歴史を持ち、唯一の芝生のコートで行われるこの大会は、120年以上の伝統と格式を持ち、「白いウェア」が義務づけられている。ここでは練習の際にも、白を基調としたウェアとシューズを義務づけている。これは会場ともなっているクラブの規定によるものである。 この大会では第1週と第2週の中間日となる日曜日(ミドル・サンデー)を休養日にする大会運営の伝統があった。しかし大会開催期間中は雨天で試合が中断・中止となるケースも多い。1991年に日程消化の問題でこの伝統が初めて破られ、ミドル・サンデーに試合が開催された。その後1997年2004年にもミドル・サンデーに試合が行われた。開催時期を雨天の影響が少ないとされる7月第1週〜第2週にずらすことも検討していたが、具体策に至っていない。そんな中で、2009年にはセンターコートの屋根の架設工事が3年越しで完成した。 2002年には1番コートの近くに、バックスクリーンで試合を観戦できる新スポットが設置され、当地の英雄ティム・ヘンマンにちなんで“ヘンマン・ヒル”という通称がつけられた。 通常、入場券は事前の前売り制で発売されるが、ミドル・サンデーの開催時には当日入場券が発売される。そのため、いつもは静かな会場が熱狂的なテニスファンでにぎわっているという。 開催国イギリスの優勝者は、現時点では1977年の女子シングルス優勝者バージニア・ウェードが最後に、男子シングルスでは1936年フレッド・ペリーを最後に地元選手の優勝はない(ウィンブルドン現象)。 雨天中断時および再開時のシート貼り/撤収作業、優勝決定後の表彰式の準備の手際の良さも見どころの一つである。

1990年以後のシングルス優勝者

年度 男子シングルス 女子シングルス 備考
1990 ステファン・エドベリ()マルチナ・ナブラチロワ()ナブラチロワは3年ぶり9度目の優勝を達成、宿願のウィンブルドン歴代1位を実現させる。これが彼女の最後の4大大会優勝になった。通算18勝で、ライバルのクリス・エバートと並ぶ(現在は女子4位タイの記録)
1991 ミヒャエル・シュティヒ()シュテフィ・グラフ()この年の男子シングルス決勝は、シュティヒとボリス・ベッカーとの「ドイツ対決」となる
1992 アンドレ・アガシ()シュテフィ・グラフ()
1993 ピート・サンプラス()シュテフィ・グラフ()
1994 ピート・サンプラス()コンチタ・マルチネス()この年に大会前年優勝者のグラフが1回戦で敗退、女子では初の珍事が起きた
1995 ピート・サンプラス()シュテフィ・グラフ()松岡修造日本人男子選手として、1933年佐藤次郎以来「62年ぶり」のベスト8進出。準々決勝でサンプラスに敗れる
1996 リカルド・クライチェク()シュテフィ・グラフ()クライチェクが準々決勝で3連覇中のサンプラスを破って、オランダ人初の4大大会優勝者になった。グラフは4大大会総計を「20勝」の大台に乗せ、マーガレット・コート夫人以来2人目の記録に届く。女子準決勝のグラフと伊達公子選手との日没順延試合が記憶に残る歴史的な大会であった。
1997 ピート・サンプラス()マルチナ・ヒンギス()ヒンギスは「16歳9ヶ月」での優勝、1968年のオープン化以後の最年少記録を樹立する。またスイス国籍選手として初の優勝。(ただし彼女はチェコスロバキア出身の“移住選手”)
1998 ピート・サンプラス()ヤナ・ノボトナ()
1999 ピート・サンプラス()リンゼイ・ダベンポート()女子の準優勝者シュテフィ・グラフはこの大会を最後の4大大会にすると宣言(8月13日に現役引退を表明)
2000 ピート・サンプラス()ヴィーナス・ウィリアムズ()サンプラスは4年連続7度目の優勝で、男子歴代1位になる。
2001 ゴラン・イワニセビッチ()ヴィーナス・ウィリアムズ()無冠の帝王と呼ばれていたイワニセビッチが、ワイルドカード(主催者推薦)から優勝。
2002 レイトン・ヒューイット()セリーナ・ウィリアムズ()
2003 ロジャー・フェデラー()セリーナ・ウィリアムズ()フェデラーはスイス出身のテニス選手として初の4大大会優勝者になる
2004 ロジャー・フェデラー()マリア・シャラポワ()
2005 ロジャー・フェデラー()ヴィーナス・ウィリアムズ()
2006 ロジャー・フェデラー()アメリ・モレスモ()
2007 ロジャー・フェデラー()ヴィーナス・ウィリアムズ()
2008 ラファエル・ナダル()ヴィーナス・ウィリアムズ()男子シングルス決勝戦としては、歴代最長の4時間48分。ナダルはボルグ以来の全仏、全英の連続優勝(同一年優勝)。

記録

記録名 時代1968年にオープン化制度が創設されて、プロ選手の出場が解禁されたため、多くの記録はこの年の前後で分けられる。 選手名 記録値 年代
男子(1877年 - )
男子シングルス最多優勝回数 1968年以前 ウィリアム・レンショー 7回 1881年 - 1886年、1889年
1968年以後 ピート・サンプラス 7回 1993年 - 1995年、1997年 - 2000年
男子シングルス最多連続優勝回数 1968年以前 ウィリアム・レンショーレンショーの時代には、ディフェンディング・チャンピオンは予選に参加せず、決勝戦のみ出場した。この規定は、1922年に廃止された。 6回 1881年 - 1886年
1968年以後 ビョルン・ボルグ 5回 1976年 - 1980年
ロジャー・フェデラー 2003年 - 2007年
男子ダブルス最多優勝回数 1968年以前 レジナルド・ドハティー及びローレンス・ドハティー 8回 1897年 - 1901年、1903年 - 1905年
1968年以後 トッド・ウッドブリッジ 9回 1993年 - 1997年、2000年(いずれもマーク・ウッドフォード組)、2002年 - 2004年(ヨナス・ビョークマン組)
男子ダブルス最多連続優勝回数 1968年以前 レジナルド・ドハティー及びローレンス・ドハティー 5回 1897年 - 1901年
1968年以後 トッド・ウッドブリッジ及びマーク・ウッドフォード 5回 1993年 - 1997年
混合ダブルス最多優勝回数(男子) 1968年以前 ケン・フレッチャー 4回 1963年、1965年 - 1966年、1968年(マーガレット・スミス・コート組)
ビック・セイシャス 1953年 - 1956年(ドリス・ハート組で3回、シャーリー・フライ組で1回)
1968年以後 オーウェン・デビッドソン 4回 1967年、1971年、1973年 - 1974年(いずれもビリー・ジーン・キング組)
最多優勝回数(シングルス、ダブルス、混合の合計) 1968年以前 ウィリアム・レンショー 14回 1880年 - 1889年(シングルス7回、ダブルス7回)
1968年以後 トッド・ウッドブリッジ 9回 1993年 - 2004年(ダブルス9回)
女子(1884年 - )
女子シングルス最多優勝回数 1968年以前 ヘレン・ウィルス・ムーディ 8回 1927年 - 1930年、1932年 - 1933年、1935年、1938年
1968年以後 / マルチナ・ナブラチロワ 9回 1978年 - 1979年、1982年 - 1987年、1990年
女子シングルス最多連続優勝回数 1968年以前 スザンヌ・ランラン 5回 1919年 - 1923年
1968年以後 / マルチナ・ナブラチロワ 6回 1982年 - 1987年
女子ダブルス最多優勝回数 1968年以前 エリザベス・ライアン 12回 1914年(アグネス・モートン組)、1919年 - 1923年、1925年(スザンヌ・ランラン組)、1926年(メアリー・ブラウン組)、1927年、1930年(ヘレン・ウィルス・ムーディ組)、1933年 - 1934年(シモーヌ・マチュー組)
ビリー・ジーン・キング 10回 1961年 - 1962年(カレン・サスマン組)、1965年(マリア・ブエノ組)、1967年 - 1968年、1970年 - 1971年、1973年(ロージー・カザルス組)、1972年(ベティ・ストーブ組)、1979年(マルチナ・ナブラチロワ組)
1968年以後 / マルチナ・ナブラチロワ 7回 1976年(クリス・エバート組)、1979年(ビリー・ジーン・キング組)、1981年 - 1984年、1986年(パム・シュライバー組)
女子ダブルス最多連続優勝回数 1968年以前 スザンヌ・ランラン及び エリザベス・ライアン 5回 1919年 - 1923年
1968年以後 / マルチナ・ナブラチロワ及び パム・シュライバー 4回 1981年 - 1984年
/ ナターシャ・ズベレワ 1991年(ラリサ・サブチェンコ・ネーランド)、1992年 - 1994年(ジジ・フェルナンデス
混合ダブルス最多優勝回数(女子) 1968年以前 エリザベス・ライアン 7回 1919年、1921年、1923年(ランドルフ・ライセット組)、1927年(フランシス・ハンター組)、1928年(パトリック・スペンス組)、 1930年(ジャック・クロフォード組)、1932年(エンリケ・マイヤー組)
1968年以後 / マルチナ・ナブラチロワ 4回 1985年(ポール・マクナミー)、1993年(マーク・ウッドフォード)、1995年(ジョナサン・スターク)、2003年(リアンダー・パエス
最多優勝回数(シングルス、ダブルス、混合の合計) 1968年以前 ビリー・ジーン・キング 20回 1961年 - 1979年(シングルス6回、ダブルス10回、混合4回)
エリザベス・ライアン 19回 1914年 - 1934年(ダブルス12回、混合7回)
1968年以後 / マルチナ・ナブラチロワ 20回 1976年 - 2003年(シングルス9回、ダブルス7回、混合4回)
その他の記録
最多試合数(男子) ジャン・ボロトラ 223戦
最多試合数(女子) / マルチナ・ナブラチロワ 326戦
シングルス最多準優勝回数(男子・女子) クリス・エバート
ブランチ・ビングリー
7回
優勝者の最低世界ランキング(男子・女子) ゴラン・イワニセビッチ 125位
唯一のワイルドカード(主催者推薦)からの優勝者(男子・女子) ゴラン・イワニセビッチ 2001年
優勝者の最低世界ランキング(女子) ビーナス・ウィリアムズ 31位(第23シード)
最年少優勝者(男子) ボリス・ベッカー 17歳 1985年
最年少優勝者(女子) マルチナ・ヒンギス 16歳 1997年
最長試合時間決勝戦(男子) ジョン・マッケンロー
ミヒャエル・シュティヒ
    対
ジム・グラブ
リッチー・レネバーグ
5時間1分 1992年、男子ダブルス
シングルス最長試合時間(男子) グレッグ・ホームズ    対 トッド・ウィッツケン 5時間28分 1989年、男子シングルス

テレビ放送

BBCが1937年からウィンブルドン選手権の放送を担当しており、2005年の実績では、全チャンネルで約900時間を放送した。また、法令により、決勝戦の模様は必ず生中継で最後まで放送しなければならない。 日本ではシングルスはテレビ朝日(?〜1990年代前半)→NHK(1990年代後半以降〜)、ダブルスはGAORAで長年放送されていた。シングルスはNHKデジタル衛星ハイビジョンで全日程生中継され、2003年まではNHK衛星第1テレビ(年によっては衛星第2テレビ)でも大半の試合を生中継していたが、年々NHKがウィンブルドン放送を担当する時間は大幅に減少していき、2008年からはNHKに替わってWOWOWがウインブルドンの衛星放送権を獲得している。NHKは地上波総合テレビのみでの放送となり、毎日24時台〜4時15分の日付起点時間までの終夜体制で送っている。

脚注

優勝賞金(男女シングルス)

年月日(大会最終日) 金額(男子) 金額(女子) 1英ポンド
|style=text-align:right|45万5000英ポンド40万9500英ポンド192.74円
|style=text-align:right|47万7500英ポンド43万0000英ポンド162.77円
|style=text-align:right|50万0000英ポンド46万2500英ポンド176.64円
|style=text-align:right|52万5000英ポンド48万6000英ポンド182.67円
|style=text-align:right|57万5000英ポンド53万5000英ポンド197.00円
|style=text-align:right|60万2500英ポンド56万0500英ポンド199.12円
|style=text-align:right|63万0000英ポンド60万0000英ポンド196.82円
|style=text-align:right|65万5000英ポンド62万5000英ポンド210.88円
|style=text-align:right|70万0000英ポンド70万0000英ポンド248.42円
|style=text-align:right|75万0000英ポンド75万0000英ポンド
為替レートは大会最終日翌日の対顧客相場仲値三菱東京UFJ銀行:発表)

関連項目

外部リンク

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