チーズケーキについて
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
Wikipedia画像へのリンク(ポーランド風チーズケーキ「
セルニック」。
ポーランド・
ポドハレ地方の郷土のお菓子。セルニックはパイ生地を下に敷き、さらに上にパイ生地を網目状に載せて飾っている。)
Wikipedia画像へのリンク(ホワイトチョコレート・チーズケーキ)
チーズケーキ(cheese cake)は、
チーズを使った
ケーキ。温製の
ベイクトと湯煎焼きの
スフレ、冷製の
レアに大別される。
変わったものには山羊チーズで作る
トゥルト・フロマージュと言う表面を真っ黒に焦がしたものがある。
ベイクト・チーズケーキ
オーブンできつね色になるまで焼いたものは
ベイクト・チーズケーキと呼ばれ、パイ皿に敷いたサブレ生地の上に、
クリームチーズや
カッテージチーズ、
マスカルポーネ、
リコッタチーズなどのやわらかく塩分の少ないチーズと
砂糖、卵黄、
コーンスターチなどを混ぜて泡立てたものを流しいれ、オーブンで焼いたもの。これを特に
ニューヨークチーズケーキと呼ぶこともある。あるいはチーズ・卵・牛乳などを混ぜて焼き型に入れ、焼いたものもある。焼いて作るため普通の焼き菓子同様に常温で保存が利くと思われがちであるが、実は低温保存が原則で、常温に放置すると生地が融けてプリンのようになる。一部ではこの性質を生かした商品も売られている。
スフレ・チーズケーキ
ベイクド・チーズケーキの材料を生クリームから牛乳に変え、更に湯煎焼きにする事でふわっとしっとりした生地のチーズケーキに仕上がる。これを
スフレ・チーズケーキと呼ぶ。通常の
スフレとは作り方が違い、放置してもしぼむ事はないものの、出来上がりや食感はスフレ同様ふっくらとしたものになる。
レア・チーズケーキ
火を通さず、クリームチーズなどに生クリームを混ぜ合わせたものを冷やし固めたものであり、
クッキーを砕いて作ったクラスト生地を下に敷くこともある。あるいはフィリングだけを
ババロアや
ムースのようにグラスに盛る「グラス・チーズケーキ」もある。近年は
ガーゼで包んで販売するものが登場している。
バニラ、
チョコレート、
ヨーグルトなど風味などさまざまな味付けがされることがあり、
フルーツ、特に
イチゴや
ブルーベリーのトッピングが乗ることが多い。
ゼラチンで凝固させることが多いが、
寒天を使ったり、あるいはクリームチーズ自体やホイップクリームの固さだけで仕上げる場合もある。口どけを最大限に高めるため
レモンの酸によってチーズのタンパク質を凝固させる方法もある。この場合はレモンのさわやかな風味が加味されて風味が増す。
歴史
チーズケーキの起源は古代
ギリシャまでさかのぼり、
紀元前776年の第一回
古代オリンピックの期間中、アスリートたちに振る舞われていた。ギリシャのチーズケーキをヨーロッパ中に普及させたのはローマ人であるが、現在のチーズケーキとは味も見た目も異なっていたようである。
現在のような
ベークトチーズケーキの起源は、中世前期
ポーランドの
ポドハレ地方にあるといわれる。
トゥファルクという名の、生乳を軽く発酵して酸味のある真っ白なフレッシュチーズをふんだんに使用したチーズケーキ
セルニックは、ここの住民で
ゴラール(
ポーランド語でグラル)と呼ばれる
スラヴ系の山の民(グラルは文字通り「山の民」の意味)の郷土食であり、ポドハレ地方では現在でも各家庭のお茶菓子として日に数回も食べられている。トゥファルクを使うと酸味があるため、一般に知られるチーズケーキのようにレモン果汁などを加える必要がなく、実際にレモン果汁を加えないのが本来のレシピである。
数世紀のちに、チーズケーキは、ポーランドからの移民(とくに
ポドハレ地方の近くの大都市
クラクフからの
ユダヤ人)が持ち込んだレシピを元に、
アメリカに出現する。1872年には、
フランスの
チーズ、ヌーシャテルを再現しようとしていた牛乳屋が、
クリームチーズを新たに開発した。
チーズケーキという言い方は現在、チーズケーキ風味の他のデザートを表す時にも使用される。チーズケーキ
ヨーグルト、チーズケーキ
アイスクリーム、チーズケーキ
ブラウニー、チーズケーキ
クッキーなどがその一例である。
また、チーズケーキは英語において、
セックスシンボルである女性を表す時にも用いられる。グラビアに写っている女性にまつわる話題であれば、特にその用例が見られる。
チーズケーキについて