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東名高速道路御殿場IC第一入口。中央のレーンがETC対応。)
ETC(
Electronic
Toll
Collection System、エレクトロニック・トール・コレクション・システム)は、
国土交通省が推進する
高度道路交通システムの一種、ノンストップ自動料金収受システム。「ノンストップ自動料金
支払いシステム」と呼ばれることもある。
日本では一般に
イーティーシーと呼ばれ、定着している。国土交通省は
イーテックという愛称をつけているが
[2001年に行なわれた国土交通省主催のETC愛称コンテスト(「ETC愛称コンテスト」の開催について、ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)の全国展開について)]、ほとんど浸透していない。
有料道路を利用する際に
料金所で停止することなく通過できるシステムで、
無線通信を利用して車両と料金所の
システムが必要な情報を交換し、料金の収受を行う。
日本以外の諸国(
#日本国外のETC)でも同様の料金収受システムが構築されているが、本稿では日本のETCについてを記す。「ETC」およびETCロゴは財団法人
道路システム高度化推進機構の
登録商標である。
2009年4月7日現在、累計2900万台以上の車両にETC車載機が取り付けられている
。2009年2月時点における利用率は全国平均で76%、首都高速道路では週平均で83%。
※説明文中、NEXCO東日本は東日本高速道路株式会社を、NEXCO中日本は中日本高速道路株式会社を、NEXCO西日本は西日本高速道路株式会社を示す。またNEXCO各社はこれら三社を示す。本項目で六会社とした場合、NEXCO各社に加えて、首都高速・阪神高速・本四高速の各高速道路会社を含め指す。
概要
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ETC車載器(車載機とも書く。以下、車載器)を導入した
自動車が料金所のETCレーンに進入すると、無線通信により車載器と料金所の間で料金精算に必要な情報が交換される。車両の情報、
ETCカードの番号、入口料金所、出口料金所、通行料金などである。通信が正しく行われ、情報に問題がなければ、ETCレーンに設置された開閉バー(発進制御棒)が開き、車両は停止せずにそのままレーンを通過出来る。ETCレーンを通過する際はETCカードをあらかじめ車載器に挿入し、車載器によるカードの認証を終えている必要がある。車載器がカードの認証を終えていない場合、または通信中に何らかの異常があった場合や情報が正しくない場合などには開閉バーが開かず、料金所を通過出来ない。なお、無線通行をしない場合は「一般」または「ETC/一般」の表示があるレーンを利用する。この場合、対応している有料道路であればETCカードを料金精算に利用できる(
ETCレーンがない場合を参照)。
車載器には、あらかじめ設置する車両の情報を登録しなければならない。これを
セットアップといい、車載器がセットアップされていない場合、無線通行は利用出来ない。車両の入れ替え、車載器の譲渡などで車載器を別の車に移す場合には再セットアップを行う必要がある
[レーン通行時にナンバープレートを認識しており、車載器の情報と一致しなければレーンを通過させない運用が可能。ただし、2007年現在運用されていない。]。セットアップが行ってあればどのETCカードでも利用可能であり、料金は利用時に挿入されているETCカードの契約者が支払う。なお、セットアップ・再セットアップは有料である。
通信に利用している周波数は5.8GHz帯で、
ISMバンド、
アマチュア無線と共用している。通信速度は1,024kbps。
ASKを使った通信方式
DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)が使われている。料金所のETCレーンでは80km/h、高速道路本線上または都市高速の出口などに設置されている「フリーフローETC」は180km/hの速度で通過しても通信が可能である。
ただし、ETCカードの挿し忘れや通信エラーなどで、開閉バーが開かなくても衝突せずに確実に停止可能な速度で料金所のレーンを通過しなければ危険である。各事業者は、ETCシステム利用規程などで定め、20km/h以下の低速で料金所を通過するよう、周知活動を行った。しかし、速度超過でのレーン進入と、ETCのブースや開閉バーを破壊する事例が相次いだため、NEXCO中日本では2008年11月25日から、NEXCO西日本でも2008年12月から、NEXCO東日本でも2009年3月16日から、開閉バーの開くタイミングを遅くし、過剰な速度での通行ができなくする対策が順次実施している。
一旦停止を必要とする「
スマートインターチェンジ」も実用化に向けて各地で実験が進められ、その一部は2006年10月1日から恒久化されている。現在、スマートインターチェンジより入りそのまま出てしまうと、エラーとなってゲートが開かない不具合が報告されている。
種類
ETCの車載器をハードウェアの形式で分類すると、無線通信を行うアンテナ部を別ユニットで持ち、ETCカードと併せて3つのパーツから成り立つ
3ピースと、アンテナ部を内蔵した
2ピースの二つのタイプがある。
ソフトウェアの機能で分類すると、カードの入れ忘れ等をブザーで知らせるタイプと、音声で料金などまで案内してくれるタイプの二つがある。
利用履歴を、連動した
カーナビゲーションで管理できるものもある。
歴史
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1997年、小田原厚木道路小田原料金所で業務用車輛を対象に試験を開始。
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1997年12月、東京湾アクアラインで路線バスを対象に試験を開始。
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1999年10月、道路システム高度化推進機構が車載器と路上アンテナの相互接続試験を開始し、デンソー製車載器が初合格。
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2000年4月24日、東関東自動車道での試験開始。
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2001年3月30日、千葉、沖縄地区において一般利用開始。
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2001年7月23日、三大都市圏の一部区間において一般利用開始。
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2001年11月30日、全国の高速道路において一般利用開始。
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2001年11月30日、ETC期間限定特別割引開始(申込:2002年6月30日まで。利用:2004年6月30日まで)。
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2002年7月19日、ETC前払割引サービス開始。
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2002年11月、ETCノンストップ走行時の障害者割引の適用開始(要申込)。
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2003年7月19日、高速道路の長距離割引社会実験開始(2004年3月18日終了)。
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* 現行のETC深夜割引とは異なる、300km以上の利用に対する割引率の上乗せという内容であった。
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2004年3月、高速道路網を形成する路線のほぼ全ての料金所に整備を完了。
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2004年11月1日、ETC深夜割引開始。
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2005年1月11日、ETC通勤割引およびETC早朝夜間割引開始。
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2005年4月1日、別納割引を廃止し、大口・多頻度割引に変更。
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* 利用者への周知不徹底により、開閉バーと車が接触するトラブルが2,000件以上発生。
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2005年4月1日、ETCマイレージサービス開始。
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2005年10月12日、ETC利用率が50%を突破(国土交通省発表)。
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2005年11月11日、二輪車によるETCの一般モニターによる試験利用開始。
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2005年11月29日、ETCパーソナルカード申込受付開始。
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2005年12月20日、ETC前払割引サービスの内、前払金の支払(積み増し)の受付など一部サービスを終了。
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2005年12月25日、ETC車載器のセットアップ累計台数が1,000万台を突破。
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2006年9月、首都高速道路の月間ETC利用率が70%を突破。
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2006年11月1日、全国の高速道路において二輪車によるETCの一般利用開始。
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2007年11月、ETC車載器のセットアップ累計台数が2,000万台を突破。
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2008年4月、首都高速道路の月間ETC利用率が80%を突破。
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2008年10月、ETC車載器のセットアップ累計台数が2,500万台を突破。
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2008年12月、全国でのETC利用率が75%を突破
[、毎週発表]
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2009年3月、経済対策の一貫としてETCで高速道路が1,000円乗り放題を2年間限定で開始。
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*割引内容が複雑との批判も多いが、携帯電話の割引内容や航空運賃の複雑さと同様であるとの意見もある。割引内容の周知のために、高速道路会社は問い合わせ体制を強化している。
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2009年5月、ETC車載器のセットアップ累計台数が3,000万台を突破
。
現況
一般利用開始後も車載器や利用登録の工事費で15,000円ほどの負担がある上、ETCカードの発行申し込みが必要になるなど手続きが煩雑であるため普及が鈍かったが、額面が3万円や5万円の高額な
ハイウェイカードの偽造問題による廃止や以前の法人向け割引である別納割引に代わりETCの利用が条件の
大口・多頻度割引に移行したこと、これを含め後述の
ETC割引制度が拡充されたこと、更には車載器の価格低下等があり、主に深夜に長時間走行する長距離トラック、それに高速バスや観光バスを中心に急速に普及した。
2006年4月1日以降ハイウェイカードの利用が全面的に停止されたため、普及が更に加速され、2008年4月現在の利用率は73%に達している。また、2009年度以降から
首都高速道路と
阪神高速道路の通行料金制度が、均一料金制から距離別料金制へ移行し、ETC非搭載車の首都高速・阪神高速の通行料金が事実上値上げとなるため、ETC車の更なる増加が予想される。詳しい通行料金制度などは
首都高速道路#距離別料金または
阪神高速道路#距離料金を参照のこと。
ただ、高速道路の利用頻度が少ないドライバーやクレジットカードを持つことができないドライバーは車載器を所有しづらい。普及にも限界があり、利用率95%程度が上限であろうと考えられている。
利用率の推移(統計)
ETCの普及の推移
年・月 | 1日あたり利用台数 | 利用率 |
| 2002年4月 |
約11万台 | 2.0% |
| 2003年4月 |
約36万台 | 5.6% |
| 2004年4月 |
約124万台 | 17.1% |
| 2005年4月 |
約282万台 | 37.9% |
| 2006年4月 |
約438万台 | 58.7% |
| 2007年4月 |
約509万台 | 66.8% |
| 2008年4月 |
約553万台 | 73.1% |
| 2008年10月 |
約567万台 | 74.5% |
| 2009年4月 |
約590万台 | 79.5% |
ETCレーン走行時の事故と対策
開閉バーは通信不良や車載器・路側機の故障・装着ミスなどで開かないことがある。また、環状のルートを経由しUターンしたような状態で、最初に入ったICから出るか、進行方向が限定されるICにおいて車両の走行ルートとの整合がとれない場合も開閉バーは開かないことがある。車両が電波を乱反射させることによって起こる
マルチパス、利用の周波数が
ISM機器や
アマチュア無線と共用のために起こりやすい
混信によって通信不良があり、常に確実な通信ができることは保証されていない。さらに、ETCカードの入れ忘れや有効期限切れなどでバーが開かず、後続車に追突される事故もある。
利用者は入口を通過出来たことにより、出口は間違いなく通過できるという思いこみに注意が必要。また、入口通過時の車両判定や出口到達時間等により出口ではバーが開かず急ブレーキをかけてしまい、後続車が追突するケースもある。中には車載器の通信が正常に出来ていてもETCカードへの書き込みエラーなどのケースもあり、車載器の年数経過により今後増えていくと予想される。このような事象を考えれば、仮に入口を通過できたとしても出口も高速で通過出来る保障は無い。料金所を通過する際には、停車することを常に想定することがドライバー側の事故対策の一つとなるだろう。
利用規程には、開かない場合に衝突しないように通行するよう定められており、開閉バーが開かずに衝突などの事故が発生した場合、開かない原因が運転者に無い場合でも事故の責任は一般に運転者が負う。例えば開閉バーを折損した場合、標準的な物で1本あたり65,000円を請求されることがある
[「【街中の疑問】ETCのバーを折ってしまったら、いくら請求されるのか?」 日刊ゲンダイ、2006年4月22日。]。なお「ETCゲート車両損傷お見舞金制度」のあるETCカードもある
。
また、
安全速度の20km/hを越えた危険な速度で通過しようとしてバーが開かないために
急ブレーキをした場合、違反行為となる。これによって後続車が追突した場合、
交通事故の
刑事、
民事、
行政責任を問われる。また、追突した側も責任を問われる。安全な速度でETCレーンに進入することの他に進入前に何らかの方法で車載器がカードを認識しているか確認する必要がある
[車載器がカーナビゲーションシステムに接続されている場合は画面表示の視認、独立型の車載器ではLED表示の視認による確認など。]。また、一部区間では、ICの直前にカード未挿入を知らせるためのアンテナが設置されている場合もある。また、NEXCO3社では安全対策として、ETCレーンのバーの開閉速度を0.5 - 1秒遅くし、過剰な速度での通行ができなくする対策を2009年3月下旬から順次開始した。
料金所の構造によっては、収受員の交代など、人がレーンを横切る場合がある。その際通過する車両に接触、衝突される事故が2001年のETCシステム稼動(導入)以来2006年までに27件発生し、この中には死亡事故も含まれている。このような事故を防止するため、ETCレーンを利用する運転者は前方の車両の動きはもちろん、レーン上に人がいるか、動きがないか注意して通過することが必要となっている
[中央自動車道八王子IC出口料金所では2006年に同様の事故が発生した。]。2009年現在、対策として、収受員専用の歩道橋やトンネルを料金所に設置する等の料金所安全対策工事を高速道路会社は進めている。
ETCカード
ETCカードは
キャッシュカードの国際規格と同等サイズのプラスチックカードにICチップと車載器との接続のための端子を埋め込んだ物である。
ICチップにはあらかじめカード固有の情報が書き込まれている。また、ETC利用時に必要な情報について、車載器がICチップの情報を読み書きする。料金の履歴を保存することができ、この履歴は車載器の操作で合成音声で読み上げたり、専用のプリンタを用いて明細を印字することができる。
ETCカードには以下の種類がある。
ETCクレジットカード
クレジットカードの発行会社が、ETC利用者に貸与するETCカード。次項のETCパーソナルカードが登場するまで、個人の利用者はETCクレジットカードを利用するしかなかった。
-
ETCクレジットカードの申し込みは、クレジットカードと同時に新規に申し込む場合を除いて、あらかじめETCカードの発行に対応するクレジットカードを所持する必要がある。カードショッピング機能がないカード「JAF ETC会員証」もあるが、通常のクレジットカードと同様、契約には審査が必要である。
-
ETCクレジットカードは通常、主契約のクレジットカードとは別にETC専用のものが発行され、クレジットカードが親、ETCカードが子の関係となる。後述の通り、ETCカード支払いも親カードの利用残高に合算される。
-
* カード会社によっては、通常のクレジットカード上にETC専用またはICクレジットと共用の接触ICチップを搭載した一体型を発行している。一体型のカードについては、カード、または車両とカードが同時に盗難に遭った場合の危険性や再発行までの不便さが親子分離型と比べて増大する。
-
上記のETCカードを車内に置いた状態で車両ごと盗難に遭った場合の不正利用については、通常のクレジットカード同様の盗難補償が適用される場合と、会員の過失としてカード利用を停止するまでの実損額を会員負担とするカード会社がある。あらかじめ規約で確認することが望ましい。
-
通行料金は、ETCカード申込み時に指定したクレジットカードのショッピング一括払いの利用として取り扱われ、他のクレジットカード利用分と合わせて金融機関の口座から引き落とされる。リボルビング払い専用カードでは、ETC利用分もリボルビング払いとなるものが多い。
-
ETC利用分がカードショッピング利用となるカード会社では、通行料金が親カードのポイントサービス付加対象となるのがほとんどである。なお、NEXCO東日本が三菱UFJニコスと提携して発行する「E-NEXCO pass」や、NEXCO中日本が同じく三菱UFJニコスと提携して発行する「プレミアムドライバーズカード」ではポイントを高速道路料金の支払いに還元することができる。
-
ETCクレジットカードにかかる年会費は、主契約のクレジットカードの年会費とは別に、税込525円程度で徴収されたが、その後、無料にするカード会社が多く出現している。
-
ETCクレジットカード申込み時に、カード会社が斡旋して、車載器本体とセットアップを合わせて10,000円以下で提供するサービスが有る。
-
ETCマイレージサービスが利用できる。
-
ETCカードも参照のこと。
ETCパーソナルカード
六会社が共同で発行、ETC利用者に貸与するETCカード。通常クレジットカードの発行に必要な「審査」に代わり、
デポジット(預託金)を預託することで発行されることが、最大の特徴である。これにより、クレジットカードの契約ができない、あるいは契約を望まない利用者についてもETCの利用が可能となった。
-
ETCパーソナルカードの契約には六会社を代表する、ETCカード事務局に利用申込書を提出する。このとき、月平均利用の見込み額、年間の最高利用月見込み額を申告する。ETCカード事務局は、内容を審査の上、申込者にデポジットの金額を通知する
[月平均利用見込み額の4倍の額、年間の最高利用月見込み額を2万円単位で切り上げた額のいずれか高い額となる。ただし、最低額は4万円。]。申込者は通知された金額を郵便振替又はコンビニエンスストアで払い込み、これをETCカード事務局が確認した後、申込者にETCパーソナルカードが貸与される。
-
デポジットは前払金ではなく、支払いには充当されない。解約の場合には、未払金の支払いの後、デポジットが返還される。
-
通行料金は毎月末日を締め日として一ヶ月ごとに集計され、翌月27日に、申し込み時に指定した銀行口座又は郵便貯金の普通口座から引き落とされる。特に指定する場合を除いてNEXCO中日本が六会社を代表して収納事務を行う。
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年会費1,200円が必要で、運営費用の一部に充当される。ただし、2009年3月1日から2011年3月31日までの新規入会者は、初年度の年会費が無料である
。
-
利用額の実績が申告より多い場合、デポジットの追加払込を要求されることがある。追加払込を拒否したり、月初からの累計がデポジット額の80%を超えた時点でサービスは停止する。したがって、デポジット額を少なく抑えるために過少申告すると、月の途中でETCを使えなくなって利用者自身が不便をこうむることになる。
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ETCパーソナルカードの契約には、クレジットカードの契約を必要としない。また加入審査においても信用供与では無く預託金による物的保証であり、信用情報機関の利用や登録は行われない。
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ETCマイレージサービスが利用できる。
ETCコーポレートカード
NEXCO各社が発行し、
大口・多頻度割引の利用者に貸与するETCカード。
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NEXCO各社に申込書を提出し、信用保証または預託金の納付などの必要な手続きの後、ETCコーポレートカードの貸与を受ける。
-
法人だけでなく、個人でも利用が可能。
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1台の車両に対して1枚のETCコーポレートカードが貸与される。カードと車両の組み合わせは貸与の時点で決まっており、再発行手続き中などで発行会社が特に他車での利用を承認している場合を除いて、カードに表示された車両で利用しなければならない。異なる車両で利用した場合に不通過の措置はないが、割引の不適用などのペナルティがある。また、違反を繰り返した場合は割引制度の利用停止の措置を受けることがある。
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通行料金は毎月末日を締め日として1ヶ月ごとにカードを発行した道路会社から請求され、翌月末までに支払う。
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ETCマイレージサービスは利用できない。
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事業者によっては、ETCコーポレートカード専用の割引制度がある。
ETCレーン
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吉田IC料金所。(左から数えて)第2・第3ブースがETCレーンになっており、第2ブースは
ETC専用、第3ブースは
ETC / 一般となっている。)
ETCの設備を備えたレーン(ETCレーン)は以下の形態で運用される。単にETCレーンという場合、
ETC専用、
ETC / 一般で運用されているレーンを指す。
登場初期は
ETCと表示されていた。
-
ETC専用
-
* ETCによる無線通行専用のレーン。この状態の場合、ETC未搭載車(一般車)の誤進入を防ぐため、レーンの開閉状態を表す信号灯が消灯している(ETCレーンの表示が出ていれば信号灯が点灯していなくても通行できるが、都市高速では一部で点灯していることがある)。都心部や交通量が多い料金所では混雑時にETC / 一般レーンに切り替わることがある。なお、収受員のブースがない純粋なETC専用レーンが設置されることがある(既設のブースが撤去される場合もある。その他にも当初は交通量の増加に備えて確保してあった空ブースをETC専用レーンとしたところも多い)。
-
ETC / 一般
-
* ETC搭載車と一般車の両方に対応するレーン。混在レーン(車線)ともいう。ETC専用レーンと同様に開閉バーが備えられており、一般車の場合は通行券を受け取るか係員に料金を支払うと開閉バーが開く。なお、このレーンではETC搭載車と一般車が混在するため、一般車が利用する場合は一般レーンと同様に一時停止するのでETC搭載車のドライバーは細心の注意を払って通過することが必要である。
-
一般
-
* ETCの無線通行の運用をしないレーン。通行方法はETCレーンがない場合を参照。ETCに対応する有料道路でETCの設備がないレーンもこの表示がされている。
ほとんどの料金所にはETCレーンの方向予告標識と車両を誘導する舗装がある。誘導舗装の多くは薄青色のバックに白色の「
^」型標示である。また一部のインターチェンジの入口ランプウェイ・出口付近や
SA・
PAの出口付近にはETCカードの未挿入を警告する予告アンテナが設置されている。さらに一部の本線料金所にはレーンの運用を予告する表示器が前述の方向予告標識の上部に設置されている。
ETCレーンがない場合
ETCに対応している有料道路において料金所にETCレーンがない場合、またはあっても利用できない場合、もしくはやむを得ず
一般レーンを利用する場合は、以下の手順で通行すればETCカードで料金の精算が出来る。
-
距離別料金制の場合
-
* 入口料金所にETCレーンがない場合
-
** 入口料金所で通行券を受け取り、出口料金所では収受員のいるレーンに進入し、収受員に通行券とETCカードを渡す。
-
* 出口料金所にETCレーンがない場合
-
** 収受員のいるレーンに進入し、収受員に通行券とETCカードを渡す。入口を無線通行していた場合、通行券は不要。
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均一料金制の場合
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* 収受員にETCカードを渡す。
ETCレーンが閉鎖されている場合
ETCに対応している有料道路において、下記のような理由においてETCレーンが閉鎖(赤信号が点灯し、
(黒幕)の表示や「」もしくは「
試験中」と表示される。また、一部の都市高速では「×」印表示の色違い点滅になる)される場合や「
進入禁止」と表示される場合がある。
# ETCカードの未挿入による通信トラブル、ETC未搭載及びカード有効期限切れ車両の誤進入
# 車両接触等による事故
# 路側機器の故障・点検
# 路側機器の機能改修工事
# 路側機器の経年劣化による故障未然防止処置
1のケースによる場合が最も多い。首都高では、ETCカードの未挿入によるものが54%、ETC未搭載車両の誤進入が32%、ETCカードの有効期限切れが8%を占めており、この3原因で94%にのぼっている
。また、3 - 5の理由による場合はNEXCO各社または地方道路公社各社の公式サイトでブース閉鎖情報がリリースされる。
ETCが利用できない道路
六会社ではETC整備を推進しており、殆どの料金所でETC無線通行またはETCカードでの支払いが可能となっているが、それ以外の地方道路公社などが管理する有料道路ではETCカードすら利用できないところが多い。以下にETCが利用できない主な道路、料金所を挙げるが、これらは一例であり、この他各高速道路会社以外の管理による一般有料道路の多くでは利用できない。
ETCカードが利用できない主な道路・料金所
料金所にETCレーン及びカードリーダー機器が未整備の為、ETCの利用ができない。
以下は、2009年6月現在の状況。
その他の有料道路
ETCカード手渡し処理のみの主な道路・料金所
ETCレーンが未整備の為、料金所内で一旦停止・料金所係員への手渡し(あるいは
自動収受機併設のカードリーダーにカードを挿入し精算)での処理のみとなり、ノンストップでの通行はできない。このうち、道東、中央、京都縦貫の各自動車道、東京湾アクアライン・八木山バイパス・椎田道路のETCレーン未整備の料金所では、ETCカードでの支払いで各種時間帯割引の対象となる。
以下は、2009年6月現在の状況。
高速道路
その他の有料道路
二輪車用ETC
2009年現在、二輪車用車載器は
日本無線が開発し、販売している
。ETC車載器を販売しているバイクメーカー等は同社から
OEM供給を受けている。
発売開始から2008年までは、アンテナと本体が分離型の一機種のみであったが、本体とアンテナが一体型の機種が2008年10月に発表された
。
車載器の取り付けは、車載器取扱店で行う必要があり、利用者が取り付けることは認められていない。そのため、四輪車のようにセットアップが済んだ車載器を購入して個人で取り付けることはできない。また、ETCカードの発行・車載器の取り付け・セットアップが1ヶ所で完了するETCワンストップサービスも行われていない。
現在、
道路システム高度化推進機構(ORSE)及び各道路会社により、期間限定で車載器導入の助成措置が行われているが、導入コストが高く、四輪車車載器で時折見られるような0円キャンペーンも行われていない。
ETC導入時のコストや再セットアップ時のサービスは四輪車よりも悪い。そのため、2007年にNMCA日本二輪車協会が行った二輪車の利用環境向上に関するアンケートでは「二輪車ETCを利用していますか?」と言う問いに対して「利用している」と答えたのはわずか8.3%であった
。
四輪車のETCと同じシステムを使用しているため、基本的にはETCに対応している道路は四輪車と同様に通行することができるが、
スマートインターチェンジでは二輪車に対応していないところもある。二輪車ETC用のレーンを設置している料金所もあり、事故回避のためにも、二輪、四輪車兼用レーンでは左側を使用、専用レーンがあればそこを通行するのが好ましい。何らかの理由で通信エラーなどが起きた場合は、後続車からの追突が重大事故につながる危険性が高いため、そのままバーを避けて通過し、安全な場所に停車してから料金の支払いを行うことが推奨されている。
導入までの経緯
2001年に四輪車のETC一般運用が開始されてからも、二輪車におけるETCの運用は目処が立っていなかった。ダッシュボード等に通行券や現金を用意できる四輪車と異なり、二輪車での料金支払いはETCカードの手渡しによる支払いになり、面倒であるため、二輪車への導入を求める声は大きかった。
ETC利用の料金優遇が、
ETC車載器による無線通行のみに限定され、ETCカードの手渡しでの支払いは対象外になった結果、時間帯によっては割引が適用された
大型車よりも、車載器が存在しない二輪車の通行料金の方が高額となっていた。特例措置として2007年11月30日まで、二輪車の利用者は一部のETC割引を車載器なしで受けることができた。新規のETCマイレージ割引登録は2006年11月30日までで終了している。
二輪車用車載器は、小型化が要求され、
防水性・
耐振動性を備える必要があるため、技術的課題が多い。コストがかさむうえ、ユーザー数が四輪車よりも少なく市場規模が小さい。開発に積極的に取り組んだメーカーは少なく、二輪車用ETCを発売したのは1社のみだった。
ETCレーンで開閉バーが開かなかった場合などに、バーと接触して転倒する危険性がある。バーを短くしエラー時に通り抜けられるようにする、二輪車専用レーンの設置等、レーンの改良や運用の検討も必要だった。
その後、衝突・転倒防止のために開閉バーの短縮や誘導標示などのレーン改修が行われ、四輪車の一般運用開始から3年以上あとの2005年4月28日から、
バイク便などのプロライダーが参加した試験運用が行われ
、11月1日からは
道路新産業開発機構(HIDO)が実施した、首都圏・名古屋圏・近畿圏の
三大都市圏で5,000台の一般モニターによる試行運用を経て、翌年の2006年11月1日に一般運用が始まった
。
不正通行の増加
不正通行は以下のように3分類される。うち、強行突破が9割程度を占める。
-
車種格下げ強要:車検証に基づく料金車種区分で、普通車から中型車のように、車載器を載せ替え前より料金の高い車種区分の車に載せ換えたにも関わらず、車載器の再セットアップを行わず不正に通行する
-
不払い宣言による通行
-
強行突破
ETCがあまり普及していなかった2001年度の不正通行車は、以下いずれも延べ数で、日本道路公団で99,276台、首都高速66,160台、阪神高速117,146台、本四連絡橋813台で、合計283,395台だった。ETC通行車両全体に占める不正通行車の率(不正通行率)は0.1%程度であり、鉄道におけるキセル乗車率に比べると相当小さいものである
。国交省によれば、高速道路の不正通行件数は2001年に約28万3000件、2003年度に約47万1000件、2004年に約69万件、2005年に94万8000件と急増。2006年にはETC利用率が2001年度の利用の60%を超え、約96万1000件となった。これはETC専用ゲートの設置により心理的に料金所の突破がし易くなったためではないかと言われている。
以上のような不正通行により、
道路整備特別措置法違反や
電子計算機使用詐欺で検挙・
書類送検・
起訴される事例が発生している
。
ETC割引制度
NEXCO各社管轄の
高速自動車国道や
首都高速等の
高速道路をETC搭載車が、ある特定の条件で利用すると通行料が割引になる。
ETC車載器リース制度など
国土交通省が創設し、2005年4月28日から施行されているETC車載器購入者を対象とした助成金制度。「四輪車ETCらくらく導入キャンペーン」と銘打って行われており、平成20年(2008年)度は7月31日まで、先着20万台限定でETC車載器1台当たり5,250円の助成金を給付することとされたが、同年6月5日に20万台に達したため、このキャンペーンは終了した
。2008年10月現在、このリース制度は復活されていない。
実際の運用としてはETC車載器リース制度取扱い店が購入者に代わって助成金を受け、その分購入者に割引して販売しているケースが多い。
なお、リース制度という名称となっているが、実質は割賦・分割販売がほとんどであり、助成金給付の条件としては「2年以上、2回以上の支払い」となっている。
同様の制度は二輪車でも行われている。2006年11月1日 - 2007年1月31日の期間限定で、限定数はなく、ETC車載器1台あたり15,750円の助成金を給付された。「二輪車ETCらくらく導入キャンペーン」と銘打って行われており、2008年度は2009年1月30日まで、先着2万台限定でETC車載器1台あたり15,750円の助成金を給付する。当初は1万台限定だったものが、好評だったために、六会社からの協力を得て1万台を追加したもの。この二輪車対象の助成制度も、2008年10月14日に終了した
。
そして、新たなETC車載器購入助成として、2009年3月12日より高速道路交流推進財団による助成制度が開始している
。助成額は四輪車5,250円、二輪車15,750円。四輪車に対する助成は115万台に達したので、2009年4月28日に終了した。二輪車に対する助成はなお継続中である。
ETC機器製造者
車載器
デンソーとパナソニックの上位2社でシェア6割を占める
。
他
路側機
他
車両検知器
他
日本国外のETC
ETC導入国の一覧(
:en:List of electronic toll collection systems)
脚注
関連項目
外部リンク
ETCについて