T.N-lawさんのマイページ

【書評】オルヴェウス・いじめ防止プログラム

2016/12/11 11:16

 以前目を通したものの,本体ブログに書く内容をまとめ切れず,書く機会を逃した書評をちょっと。
 ダン・オルヴェウスほか著「オルヴェウス・いじめ防止プログラム」現代人文社
http://218.42.146.84/genjin/search.cgi?mode=detail&bnum=60012

 大津のいじめ事件があった後に,インターネットか何かで目をとめて,購入し,読んでみた本です。
 「オルヴェウスいじめ防止プログラム」は,外国で導入されているいじめ防止プログラムのようです。
 たしか, 屬泙唆技佞いじめを絶対になくす」という宣言をする,△修譴鉾爾ぁせ劼匹癲な欷郤堙もいじめをなくすために,個々のいじめに対しどうしたらよいか,どういったルールを作ったらよいか等を話し合う「議会」のようなものを作り,教師の活動を支える…といったような内容で,【学校の役割を宣言するともに,親・生徒を「自分たちの所属するコミュニティ」である学校に再度結びつけよう】というような構想だったと思います(さすがに随分前に読んだので,不正確だったり間違っているかもしれません)。
 社会学的な見地に立った,理にかなったアプローチでしたが,【意識の高い地区で,一部の国公立の学校が導入する】のであればともかく,私立の学校や,「すべての国公立の学校」が導入するのは難しいかもしれない…それが読んだ直後にうけた率直な感触でした。

 このプログラムは,実施しようとする学校には,従来よりも大きなマンパワーを要求すると思いますし,その学校に生徒を通わせる保護者にも,従来と違う意識,より大きな協力を求める内容に思われます。そうした意味では,予算上教員の人数削減の話が出たり,PTA活動への違和感が表明されている世相からすると,それをそのまま実施することは困難だろうと思います。賛同した少数の保護者・教師等に負担が行ってしまう可能性は無いとは言えない気がします。
 もちろん,「負担を負ってもいい」という保護者ばかりが集まれば可能かもしれないと思いますので,それが向いた「ある特定の地区」での実施が困難かというと,わからないのですが…。

 いま,教育分野では「コミュニティスクール」ということが言われていますが,それも,このプログラムがよって立つのと同じ視点を一部取り入れたものなのかもしれない,と思ったりもします。教育分野の改革まで,勉強が進んでいないのですが…。

 「モッキンバード・ファミリー・モデル」でも考えさせられたことですが,外国だと,「とりあえず志を同じくする人でやってみよう」として始まる活動が,日本だと,「全体のシステムを変えなければ」という形になってしまいがちなのだな…という印象を受けます。
 それは,NPOなどでの「同じ志を…」という活動だと,参加者が限定され,結果として参加者が疲弊するなど,外国よりも日本の社会に浸透しにくいなどの事情も,もしかしたらあるのかもしれません。
 難しいですね…。


Tags: なし
Binder: 雑記帳(ブログ本体)(日記数:42/全体に公開)
このエントリーをはてなブックマークに追加

このブログにコメントをつけるには、ログインする必要があります。
マイページをお持ちでないひとは「マイページを作成する」ボタンを押してマイページを作成してください。
不適切なブログを見つけたら、こちらからご報告ください!

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


https://www.freeml.com/feed.php?u_id=10858377&f_code=1



Copyright(C)2017 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.