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「従来の行掛りを捨てて」(捨てられぬ「行き掛り」)

2013/10/23 21:56

「従来の行き掛りを捨てて」とは、昭和18年19月21日、神宮での「学徒出陣壮行会」の場での東條英機の演説中の言葉である。




 一億同胞が悉く、戦闘配置につき、従来の行掛りを捨てて、身を挺して、各々その全力を尽くし、以て国難を克服突破すべき、総力決戦の時期が、まさに到来をしたのであります。御国の若人たる諸君が、勇躍学窓より征途に就き、祖先の遺風を昂揚し、仇なす敵を撃滅をして皇運を扶翼し奉るの日は、今日来たのであります。大東亜十億の民を、道義に基いて、その本然の姿に復帰せしむる為に壮途に、上る日は今日来たのであります。
 私は衷心より、諸君のこの門出を、御祝い申し上げる次第であります。固より、敵米英におきましても、諸君と同じく、幾多の若い学徒が戦場に立って居るのであります。諸君は彼等と戦場に相対し、気魄に於ても、戦闘力に於ても、必ずや彼等を圧倒すべきことを私は深く信じて疑はぬのであります。
     『学徒出陣』 文部省映画 昭和18年 → http://www.youtube.com/watch?v=mzsU3SnUk8E



この「従来の行掛りを捨てて」という言葉は、戦中の指導者層の演説中で、何かというと耳にする(というか読むことになる)言葉との印象がある。

もちろん、それを事あるごとに強調しなければならない(つまり繰り返し強調しなければならなかった)状況とは、当時の日本人がなかなか「従来の行き掛りを捨てる」ことが出来ずにいたという歴史的事実そのものである。

開戦前から「終戦」まで続いた陸海軍の対立にとどまらず、社会の様々な局面で、人々は「従来の行き掛り」にとらわれ、「総力決戦の時期」を非効率的に過ごしていたのである。










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最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2013/10/23 22:21
    当時の流行フレーズという印象さえあるので、
    当時の記録からコレクションしようというプロジェクトの第一弾。

  • Comment : 2
    河童
    河童さん
     2013/10/24 20:17
    >「従来の行掛りを捨てて」(捨てられぬ「行き掛り」
    ま,それはカッパとUmasica パッパラパ~の間にも
    ある???わけで。
    当時の人たちに いきがかり がない わけがない。とおもうんだがね〜

  • Comment : 3
    umasica :桜里
     2013/10/24 20:23
    >当時の人たちに いきがかり がない わけがない。とおもうんだがね〜

    いやぁ、それが戦争の全期に亘り強調されなきゃならないところが注目点。

    「挙国一致」の「実」を問題にしてるわけ。

    ま、当時の記録をロクに読まないカッパ先生にはわからんのかも知れんが。

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