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英語は日本語である(昭和十八年)

2014/02/16 23:21



 英語は日本語である。わが大日本帝国の勢力圏内に於て通用する英語は、明らかに日本語の一方言なのである。随つて我等は今日以後、国語の一部として英語を当然学習すべきである。

     東京文理科大学講師 佐藤正治 「英語学習上の心得」(『学生』 昭和十八年十一月号掲載)



これは英語学習を正当化するためのレトリックなのかマジネタなのか?

佐藤先生の論理は、以下のように続く。



 然るに猶ほ「敵性語」なるが故を以て英語を排撃せんとする者が世上に跡を絶たないのは、国家のため憂ふべき現象と言はざるを得ない。



佐藤正治氏のこの文章は、本日購入したばかりの、早川タダノリ『神国日本のトンデモ決戦生活』(ちくま文庫 2014)に引用掲載されていたものだが、早川氏は紹介するに際し、



 英語排斥論者に対抗するためには、偏頗な言語国粋主義を超える・「大東亜共栄圏」にふさわしい帝国主義的グローバリズムの論理で対抗するほかなかったのであろう。



…と同情的な解釈を示している。いずれにしても、佐藤氏の文は次のように展開する。



 余の見る所を以てすれば、英語は本より、仏・独・伊・蘭・華・蘇・西・葡・泰・緬・印等々の諸国語は、悉くこれ日本語の方言であり、我ら日本人は当然これを学習すべき必要と義務を有するものであることをば、肝に銘じて夢々忘れてならないのである。



理路としては、確かに一貫性があるし、敵性語排撃論者に対する反論となっているのかも知れないが、しかし敵性語排撃論者なら、英・仏・独・伊・蘭・華・蘇・西・葡・泰・緬・印等々の連中にこそ正しい(「方言」ではない)日本語を学習する必要と義務があると主張することになるだけではあろう。









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