umasica :桜里さんのマイページ

日の丸の正しい使用法

2014/02/20 22:29




 一、 国旗は必ずこれを正用すべく、濫用してはならぬ。

 二、 国旗は国家的な公の意義をもつ場合以外に、これを私に用ひてはならぬ。

 三、 国旗は装飾として用ひてはならぬ。

 四、 国旗は卓子掛・窓掛・壁掛・天井覆ひ・風呂敷などに用ひてはならぬ。

 五、 国旗を服章・徽章などに私に用ひてはならぬ。

 六、 国旗を手拭・風呂敷・椅子蒲団などの模様に染めだしたり縫ひつけたり、紙拭片などに印刷してはならぬ。

 七、 国旗を広告その他営利の目的に用ひてはならぬ。

 八、 国旗に文字や画をかき入れてはならぬ。絵画にした国旗でも、その中に文字や画をかき入れてはならぬ。

     亘理章三郎 『日の丸の国旗』 実業之日本社 昭和19年



これも、早川タダノリ氏の『神国日本のトンデモ決戦生活』で紹介されているものだが、昭和19年の愛国的言説の実際がどのようなものであったのかを知る上で、興味深い一冊だと思う(古書店で見つけたら、私も買っているに違いない)。


亘理章三郎先生によれば、



 国号日本の中には、日の神の御国といふ意味も当然ふくまれる……肇国の皇祖神として、日の神の御光を永遠に仰ぎまつるのが、われら日本の国民である。したがつて日本の標章である国旗日の丸の中にも、私共は常に必ず天照大御神の霊光を拝し奉るわけである。


 日の丸を仰げば仰ぐほど尊い神々しい感じがするのも、決して偶然でないことがわかるであろう。ことに私共が心に天照大御神を念じ奉るときには、日の丸は何ともいへず神々しくなるのである。



…ということになるらしい。当時の愛国言説としては、突出したものではないし、現在でもその筋では歓迎され尊重されそうな言説に思われる。


しかし、ここで興味深いのは、現在の愛国筋による日の丸の取り扱い方の多くは、亘理章三郎氏の主張に従うと、誤ったものだということになってしまう点であろうか?

日の丸ステッカーや日の丸バッジは、亘理章三郎氏に従えば、「用ひてはならぬ」ものなのであるし、新大久保あたりでのデモ行進の場でも日の丸の旗は「用ひてはならぬ」ものなのである。


それどころではない。昭和19年当時の日本においても、日章旗に寄せ書きをして出征兵士に贈る習慣があったが、亘理先生によれば、「国旗に文字や画をかき入れてはならぬ」ということなのであって、そのように日の丸を「用ひてはならぬ」のである。










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最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2014/02/20 23:17
    亘理先生は、自分の気持ちの問題でしかないものを、
    そのまま一般化して説教を垂れているんでしょうけれどね。

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