umasica :桜里さんのマイページ

モダニズムとオカルト

2014/06/04 23:40

本日は仕事が休めたので、午後には武蔵野美術大学の美術館に出かけ、「オオハラ コンテンポラリー アット・ムサビ」というタイトルの展覧会を、まず楽しむ。

倉敷の大原美術館のコレクションの出張展示ということになるが、すべてが21世紀になってからの作品という趣向。評価の定まらない作品を美術館のコレクションとすることには勇気が必要なはずだが、大原美術館はそれを実行し、結果的にクオリティーの高いコレクションとして実現させていることに、あらためて敬意を持つ。



その後は、映像文化史家の松本夏樹氏の案内で、ワタリウム美術館で開催中の「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」を観に行こうという企画に同行(の予定が、タイミング悪くすれ違ったりしながらも、最終的に現地で合流)。

典型的近代人である私と神秘主義者シュタイナーには相性の悪いところがあって、その溝を松本氏の解説で埋めようという魂胆である。

参加者の多くはムサビの学生だったが、ムサビもまたモダニズムに貫かれたような場であるらしく、シュタイナーの神秘主義的思想とは相性の悪そうな学生ばかりであるような印象を受けたのであった。バウハウス・デザインに相性のよさを感じるタイプの学生には、シュタイナーは異質な存在となるのだろう。

世界を物理学的に理解する習慣の中で生きる人間には、神秘主義的に記述される世界像は、理解の可能性の外部にあるように思われる。

そんなことを再認識させられながら、一行と会場をめぐったのだが、ナチスだって神秘主義との親和性は高かったし、しかし同時に近代科学主義者でもあったことなどを思ったりもした。

シュタイナーと社会主義との関係の深さを聞くと、逆に本来の社会主義思想の持っていた幅の広さというか可能性について気付かされたりもする。社会主義がマルクス・レーニン主義に一元化され、スターリン主義者に占有されるのはスペイン内戦以降の出来事であり、それ以前の世界では、社会主義=マルクス・レーニン主義ではなかったのである。

また、シュタイナーの思想にしても、その実践にしても、伝統主義的ではまったくなく、当時の「新しい思想、新しい思想による実践」であったわけで、その意味においては「モダン」なのである。


…と、いろいろと刺激的な一夜となったのであった。









Tags: なし
Binder: 桜里の休日(日記数:321/全体に公開)
このエントリーをはてなブックマークに追加
最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2014/06/05 00:22
    以上、お出かけメモ記事。

このブログにコメントをつけるには、ログインする必要があります。
マイページをお持ちでないひとは「マイページを作成する」ボタンを押してマイページを作成してください。
不適切なブログを見つけたら、こちらからご報告ください!

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


https://www.freeml.com/feed.php?u_id=316274&f_code=1



Copyright(C)2019 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.