umasica :桜里さんのマイページ

夜の夢こそまこと

2014/07/06 22:39

娘とお出かけ。行先は大崎と新宿。


大崎のオー美術館の「夢のイストワール展 Part3」のイベントとして、松本夏樹氏の講演があるというので、まずは参加。


展覧会チラシにある当人の言葉に、あらためて興味をひかれたのである。



  「夜の夢こそまこと」

 古い映写機やフィルム、幻燈やそのガラススライドを探しては上映したり、また錬金術の寓意画を調べたり、その再現実験をしたりしています。よく「好きなことができて羨ましい」と言われますが、とんでもない誤解です。
 物心がついた頃から、この世は自分にとって生き辛いと感じていました。そこで少しでも生き易い場を求めて、現実のものごとを自分らしく息ができるように改変していった結果、こうせざるを得なかったのです。つまり好き嫌いどころか、今やっていることは死活問題なのです。
 この世の価値観で違和感なく生きて行ける人にとっては、江戸川乱歩の「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」という言葉は、現実逃避にしか聞こえないでしょうが、この世が生き辛い者にはそれこそリアリティなのです。
 今は消えてしまった幻燈や活動写真の映像、科学以前の迷信として葬り去られた錬金術の世界像は、現実原則からすれば幻影に過ぎませんが、自分にとってのもうひとつの現実、まさに「夜の夢こそまこと」なのです。

     映像文化史 松本夏樹



これまでの上映会の際に伺ったような話や、昨年秋の酒の会の時の会話とは別の姿が見られそうな予感の下に、大崎まで出かけたわけである。


で、結果は期待以上。


当人にとって、映像の蒐集が、「つまり好き嫌いどころか、今やっていることは死活問題」という言葉で語られざるを得ない背景が公演の内容だったわけだが、話は松本氏の個人史的なところから始まったものの、本論に相当するのはヨーロッパの文化史(思想史)であり、その明治期の受容のあり方に対する問題意識であった。

これが実に要を得て的確。近代日本人の意識から、近代の西欧人が自明のものとしていた何が欠落しているのかについて、明治期の教育の中で何が取り除かれていたのかについて、実に説得力ある話を楽しむことが出来た(父娘、共に大満足であった)。



公演の後は「交流会」の場も用意され(もちろんそこにはご馳走も)ていたのだが、今日はお次の予定もあって、残念ながら失礼することとなった。





で、「お次」は新宿。こっちは娘は見つけたもの。


  東京都新宿区「Cafe & Meal MUJI」で、石黒亜矢子展「化け猫と幻獣」開催


…ってやつ。

最初に娘から見せられた地図には、ただ「新宿ピカデリー」のあたりという情報しかなかったのだが、実際には地下の「無印良品MUJI 新宿/Cafe & Meal MUJI 新宿」という、つまりカフェレストランの中が会場。新宿ピカデリー界隈のギャラリーが会場かと思いこんでいた私は、カフェレストラン前の客の行列に加わろうとする娘に驚いたのだが(まぁ、ちょっと空腹モードではあったので、気持ちはわからぬでもないという感想)、店内が会場なのであった。

ちょっとおいしいものを食べ飲みして、店内に飾られている作品を観る。案内された席の前に展示されていたのは8万円というお値段だったが、別のコーナーに展示されていたのは2万円となっていたりして、これは「お買い上げ」してもよろしいのではないか?という結論に至ってしまう。

ただし、販売は店内ではなくネット経由でということで、現時点では2万円は無事。




で、地元駅に無事到着し、駅上のカフェで一服。新宿といえば某カメラ店もあるわけで、持ち帰ったカタログをチェックしたりしながら、コーヒーにケーキ。


満足のうちに日曜日は過ぎていくのであった。









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