umasica :桜里さんのマイページ

ユートピアを求めて

2014/10/30 22:28

芸祭(娘はなにやらパレード―練り歩き―企画に参加していた)も終わり、わが仕事の方も一段落し、父娘そろっての休日ということで世田谷美術館へ。

父娘共にさすがに疲れがたまっていて、家を出る頃には12時も過ぎてしまい、昼食にかける時間がないままに用賀駅に到着。パン屋で美味そうなパンでも買って、世田谷美術館のある公園で昼食…と思ったがパン屋が視界に入らず、そういえば用賀といえば肉屋のハムカツがあった、ということでコロッケだのハムカツだのメンチカツだのを購入して美術館行きのバスに乗り、現地到着。美術館前の芝生…は立ち入り禁止だったのでベンチでとりあえずの昼食。で、早くも午後3時。



観たかったのは「ユートピアを求めて―ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」と題された展覧会。展示されたのは松本瑠樹氏のコレクションだというが、その充実ぶりには感嘆するしかない(これが個人コレクション!?)。


マヤコフスキーの「ロスタの窓」の現物どころか、帝政時代(第一次大戦中)の反ドイツ・・プロパガンダ・ポスターまであるのだ。1900年代初頭のカンディンスキー制作のポスターはアール・ヌーヴォー・デザインそのものだし。そんな二十世紀初頭のポスターから、展示は始まるのであった。


20年代のステンベルク兄弟の作品(映画ポスターを中心としたもの)のカッコよさ!

『戦艦ポチョムキン』のポスター・デザインなど、これがそのまま我が大日本帝國の戦時期プロパガンダ雑誌『フロント』に(デザイン的に)直結しているわけだ。

20年代のモノクロ・サイレント映画のポスターはしかし多色刷りでもあって、観客を戸惑わせやしなかっただろうかなどと余計なことを思いつつも、そのデザインの斬新さ(現在の私にもそのように感じられるのだ)にはあらためて驚かされる。

そして1930年代のフォトモンタージュを多用した、第一次五ヵ年計画関連の政治的スローガンポスター群もまた、そのレイアウトは『フロント』の誌面そのものである。


展示されているのは社会主義ユートピアの表現なわけだが、現実のソヴィエト・ロシアではディストピア化が進行していく時期のポスター群でもあり、イメージはテリー・ギリアムの『未来世紀ブラジル』と重なっていくのであった。


建設・生産が生み出すユートピアのイメージはまた、戸川純のゲルニカに反映されているわけで、そんなことを娘共々感じながら(頭の中で戸川純の歌声を聴きながら)、会場内を進んだのである。





で、ステンベルク兄弟作成の映画ポスターの中に、ジガ・ヴェルトフの『カメラを持った男』(1929)のものがあったのだが、これウチにDVDがあるはずと娘に話をし、帰宅後にはDVDを観ながらの夕食となったのでありました。







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最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2014/10/30 23:27
    父娘共に満足した秋の一日、でございました。

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