umasica :桜里さんのマイページ

制空権と気象データ

2017/03/10 22:24

「東京大空襲」の日ということで、興味を引いた記事から抜粋(ただし付図は省略)。




  太平洋戦争末期の中央気象台の天気図の原図をみると、日本軍の撤退や通信の不良などから、天気図で観測データが記入されていない範囲がどんどん広がっていますが、日本の南海上に米軍による飛行機観測データの記入が増えています。昭和20年7月29日から8月2日に大型で非常に発達した台風が沖縄本島を通過したとき(図2)、沖縄周辺に密集している米軍に対して元寇時のような神風になるのではと期待されたときもそうでした。しかし、飛行機による台風監視が行われており、台風は神風にはなりませんでした。
  図3は、昭和20年8月1日の天気図の原図の一部です。飛行機による観測データには観測時刻も記入されており、この時刻をたどってゆくと、サイパン島を出発し、気象観測をしなら飛来し、西日本上空でUターンして、再び気象観測をしながらサイパン島に戻っています。

  このことについて、今から30年以上前、私が気象庁予報課で予報当番に従事していたときにベテラン予報官から次のような話を聞いたことがあります。
  「終戦直前のアメリカ軍は、飛行機による気象観測結果を暗号を使わずに送信していたので、この送信を傍受し、天気図に記入して利用していた」
  気象観測結果には、必ずどの場所で観測したかという位置情報が入っていますので、暗号なしで送信するということは、飛行機の位置が相手に知られてもかまわないということを意味しています。この天気図は、日本付近の制空権をアメリカ軍が完全に握っているということの証明で、それを記入していた人たちの心情はいかほどだったのでしょうか。
  終戦直前になると,アメリカ軍は頻繁に空襲を行うために飛来し、気象観測をしていたため,自国民を自然の猛威にさらしてまで実施している日本の気象報道管制は意味をなさなくなっています。
     (饒村曜 「夢の成層圏飛行機と東京大空襲」 → https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20170310-00068343/















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最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2017/03/10 23:11
    (東京大空襲関連メモ記事)

  • Comment : 2
    やわらか☆不思議猫
     2017/03/11 10:11
    おおお そういうことがっ!

  • Comment : 3
    Mr.Dark
    Mr.Darkさん
     2017/03/11 18:27
    雨の日はB29の出動もお休みだったのでしょうね。

  • Comment : 4
    umasica :桜里
     2017/03/11 20:23
    >雨の日はB29の出動もお休みだったのでしょうね。

    B−29は雲の上を飛ぶので、
    航空機としての能力に関する限り、
    地上の天候が出撃に影響することはなかったはず。

    確か2月25日の神田・本所あたりの空襲の日は大雪。

    もちろん悪天候では自慢のノルデン照準器が役に立たず、
    本来の軍事目標への精密爆撃は不可能になってしまうわけですし
    天候だけでなくジェット気流も高高度での照準器を役立たずにしてしまった。

    で、効果的なのは低高度での無差別爆撃…とルメイは判断した。

    (3月10日への流れ)

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