umasica :桜里さんのマイページ

続・マイノリティーとしてのたぬき男いたち男問題

2007/06/11 23:59

昨日は、マイノリティーの問題として、たぬき男いたち男を取り上げてみた。

読み返してみて、書けたのは、まだ問題の入り口でしかなかったように思う。

…で、続きである。


マイノリティーの問題を自身の問題として考えるというのが、何にせよ、私のスタンスの基本である。

…と、私は書いていた。最後は、

しかし、それでも想像力を失わずに今後の対応も考えていきたい。そう考えているところだ。

…と結ばれている。


マイノリティーをめぐる問題は、これまでにも取り上げて来た。

そこで、私自身は、必ずしもマイノリティーとしてカテゴライズされる人間ではなく、基本的には強者としてのマジョリティーにカウントされる人間であることを書いた。
少数民族出身者ではなく、同性愛者というわけでもなく、健常者に分類され、日本国籍を持つ、東京生まれの、男性である。そのような意味で、私は、強者としてのマジョリティーの側に算入される人間である。
しかし、一方で、この国のマジョリティーと目される、政治的・文化的多数派を形成する人々と、価値観を共有してはいないという自覚も持って生きて来た。そのような意味で、私はマイノリティーの側の人間なのである。

以前にも書いたように、マイノリティーであることと「正義」や、価値としての「善」は関係ないことと思っている。
ただし、マイノリティーであるということは、マジョリティーの悪意や無関心、そして差別的取り扱いの対象となることが多い、不当・不公正な立場の中に生きることを強いられがちな存在でもあるということだ。
そのような状態の是正は、「正義」の範疇の行為であり、不当・不公正な状態を正すことは「善」として分類される行いであるとも考えている。


さて、そのような私の眼前に登場したのが、ご存知の、たぬき男いたち男であった。
最初は単なる傍迷惑な馬鹿者でしかなかった。「自殺!自殺!」と騒ぎまくり、周囲の人間に罵詈雑言を浴びせ続ける男。

私の参加しているコミュニティに無内容なトピックを立て、連続更新する大馬鹿者。
注意すれば、「精神科での受診治療が始まってから、もう26年にも及びます。私は自分の発言に対して、現在、責任の取れない状態にある事を、ひたすら詫びる他ありません」と言い訳をする。
しかし、やり取りを続けるうちに、自己コントロールも出来る、「責任の取れない状態にある」とは言いがたい人物像が浮かんでくる。
しかし、様々なコミュニティでの投稿文を読み進めると、確かに精神障害に苦しむ男であることも理解出来るようになる。

そこで見えてくるのは、他者から理解を得られた実感を持つことの稀な日常生活である。マイノリティーであることがもたらす基本的心理状態であろう。
「精神障害」というレッテル自体が、他者との対等な関係の構築を阻むだろう。
その経験の繰り返しは、他者との対等な関係の構築体験の殆んどない人生として帰結したはずだ。
コミュニケーション能力は、より低下するだろう。

しかし、一方で、「精神障害」であること「責任の取れない状態にある」ことを自身の行為の正当化の手段とし、他者との対等なコミュニケーション構築とは別の方法で、人生を生き抜いて来たことも確かなのである。
常に自分を「弱者」あるいは「被害者」として提示することにより、「責任」という場から逃れて来た、ようにも見える。

五十一歳という年齢から考えて、このまま、そんな人生を全うするところだったのだろう(自殺さえしなければ)。

それが、ネットと出会い、ワガママな振る舞いを、妨害を受けることなく出来る場として発見してしまったわけだ。
自分より弱いと見えた相手には、とことん暴力的な言辞を吐き、強いと思える相手には逆らわず卑屈な態度を続ける。
弱者がより弱いものを探し出し、踏みつけにする、それが出来る場としてネットを発見し、暴れ続けて来たということだろう。
マイノリティーの悲劇である。弱者による弱者への攻撃という事態だ。

マイノリティーであることが「正義」や「善」とは別のことであるという私の主張が見事に裏付けられてしまうのである(ちっともウレシイ話ではないが)。


そのような、たぬき男いたち男との出会いの中で、対等なコミュニケーションを構築することが出来るのかどうか?
とりあえず模索中、というのが現状、ということのようである。


Binder: たぬき男いたち男研究(日記数:19/全体に公開)
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最新コメント

  • Comment : 1
    まみちゃーな
     2007/06/12 00:12
    なるほど、言われてみれば、他者とコミュニケーションする機会が、他の人に
    比べて少ない生活だったかもしれませんね。
    すると、自然、他者を尊重しなければならないと学習する機会も少なく、
    自分が他者に尊重してもらうことで生まれる、自尊心のようなものを肌で
    感じることも、少なかったかもしれませんね。

    私自身、そのような状況への想像力が欠けていたことに気づかされました。
    たぬき男いたち男は、依然としてどこまで反省しているのか、よくわかりませんが、
    それとは別に、今回は桜里さんのお陰でいい勉強をさせてもらいました。

  • Comment : 2
    s06007
    s06007さん
     2007/06/12 08:11
     マイノリティならマイノリティなりに周りに迷惑が掛からない範囲でHappyであれば何も問題ではないですが、Unhappyな上に、より弱者への攻撃がここでは見られる、というのが問題なのでしょうね。
     攻撃的心理をどうにかできないのでしょうかね。

  • Comment : 3
    こもさと
     2007/06/12 19:30
    こんばんは。
    私はたぬき男いたち男さんを知りません。
    間接的に見えてくる人物像はストーカーに似ているように思います。
    ストーカーというのは、愛の欲求や、承認欲求を満たされることなく育ってきて、それを追い求める人です。
    愛の反対語は憎ではなく、無視。
    つまり、無視され、相手にされないことは、人間の欲求が満たされず、最も辛いので、せめて憎まれようとして行動します。
    普通に感情を込めずに相手をするより、憎悪を込めて相手をすると、それが愛の欲求を満たす行為、喜びとして受け止められる、という心理構造ではないでしょうか?
    そういう行為がもたらす結果は空しいものに決まっているのですが、そこから抜け出すことができないスパイラルにはまってしまっているのではないでしょうか?

  • Comment : 4
    たぬき男いたち男
     2007/06/14 19:15
    「皆さん」実に辛口の評論を為さいますね。
    実際、「たぬき・・・」なる現象は、1見不可解かも知れません。
    しかし、当人にはまったく自覚がないのです。
    それが問題の取っ係りであり、結論でもあるのです。
    「攻撃的心理」など、当人は「持っていない」と主張するでしょう。
    まして、「ストーカー」等と呼ばれては当惑しきりです。
    「私」の心理は、何もフロイトを持ち出すほどの意味がない。
    むしろ単純素朴な目立ちたがり屋・・・と考えれば、解決します。
    51歳としての落ち着きがない事も、認めましょう。
    まだ、幼児期からのトラウマが、消えないで騒いでいるのです。

  • Comment : 5
    umasica :桜里
     2007/06/14 22:15
    > Comment 4 (たぬき男いたち男さん)[削除する] 2007/06/14/19:15

    > 「皆さん」実に辛口の評論を為さいますね。
    実際、「たぬき・・・」なる現象は、1見不可解かも知れません。
    しかし、当人にはまったく自覚がないのです。
    それが問題の取っ係りであり、結論でもあるのです。
    「攻撃的心理」など、当人は「持っていない」と主張するでしょう。
    まして、「ストーカー」等と呼ばれては当惑しきりです。
    「私」の心理は、何もフロイトを持ち出すほどの意味がない。
    むしろ単純素朴な目立ちたがり屋・・・と考えれば、解決します。
    51歳としての落ち着きがない事も、認めましょう。
    まだ、幼児期からのトラウマが、消えないで騒いでいるのです。

    >まだ、幼児期からのトラウマが、消えないで騒いでいるのです。

    …ということでしたら、こんなところで騒ぐのではなく、透水さんのところでもお借りして、あなたの半生を振り返ってみればいかがですか?
    その記述は、ある程度の数の人の興味を引くことは出来るかも知れません。
    とにかく、こんなところで騒いだり、これまでの「たぬき男いたち男1世(?)」のように関係ないコミュニティで騒ぐよりも生産的でしょう。

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