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旅ぶら「石風呂岩乃屋」朝日新聞2010年05月02日

2010/05/06 15:17

石風呂岩乃屋 広島県竹原市忠海地区

朝日新聞2010年05月02日 

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 疲れたり、風邪の引き始めだと感じたりしたとき、1人でふらりと行きたくなるサウナ。広島県竹原市忠海(ただのうみ)地区にある石風呂岩乃屋は、すべてが天然だ。

 受け付けを済ませ、海沿いの通路を100メートルほど歩いていく。がけにへばりつくように小屋が立ち、水着や運動着に着替える。男女混浴。洞穴に入ると、強烈な熱気と湿気に包み込まれる。普通のサウナとミストサウナを同時に味わっているようだ。床に敷かれた海草アマモが出す磯の香りが心地よい。なぜだか気分が落ち着いてくる。

 「あつい方」と「ぬるい方」があり、ともに広さは10畳ほど。「汗の出る量が半端じゃない」と常連客は口をそろえる。50年通っているという竹原市の宮川ハルヨさん(91)は「狭心症で、医者には長くて40歳と言われた」と石風呂に感謝する。

 沸かした海水につかる「汐湯(しおゆ)」も人気だ。愛好する呉市の日浦早苗さん(57)は「海のミネラルのせいか、お肌つるつる」。

 石組みの部屋や洞穴で汗をかく石風呂は、かつて瀬戸内地方を中心に数多くあったが、今はほとんど姿を消した。岩乃屋は1950年に開業。戦時中、兵器を製造していた大久野島へ監視兵を送迎する船を隠すために掘られた洞穴を使っている。

 熱源は薪だ。主人の稲村喬司さん(68)が開店前、岩風呂の中に1メートルほど積み上げ、火をつける。約50分後、燃え尽きた薪を約4メートルの柄のスコップでかき出す。むしろの上に敷き詰めるアマモは、近くの海で採って天日で乾かしたもの。

 最近は、客の数が少なくなった。「わしの代でおそらく終わり」と稲村さん。だが「お客さんが来てくれれば、体力の続く限り続けたい」と話す。

 休憩所では、だれかれとなく、よもやま話に花が咲く。波の音を聞きながら、ほてった体を海風にさらす。体の悪いものが出尽くしたような思いで。

     ◇

 営業は午前11時半〜午後9時で月曜と第3日曜が原則休み。料金は1200円(午後4時以降は1100円)。電話0846・26・0719(中川壮)


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