Shinoさんのマイページ

右利き・左利き

2010/07/13 03:13

 私は右利きだ。筆記用具も箸もハサミもすべて右手で使う。子供の頃にスイッチバッターなる存在を知り、まねして左手でいろいろな練習をしてみたこともあるので、左手でもハサミは使える。字も、すらすらとはいかないが一応読める程度には書ける。箸はあまりうまくないが、右手が不自由になったら左手でそこそこ日常生活を送れる自信はある。 利き足も右。実は利き足の定義が曖昧だったので調べてみた。ボールを蹴ったりするほうが利き足なのか、それともジャンプの際に踏み切るほうが利き足なのか? どうやら正解は前者で、寄り複雑な作業を器用にできるほうが利き足、踏み切るほうは利き足ではなく軸足なのだそうだ。言われてみれば、私もボールを蹴る時、靴を履くとき、歩き出す時は無意識のうちに右足から出る。そして走り幅跳び・高跳びの踏み切り足やバスケのピボットの軸足は左足、だったような気がする。遠い昔の記憶だから不確実だけれど。 私の妹は左利きで、私の知る限り、血縁で唯一の左利き人間だ。彼女が左利きであることは、本人の資質に少なからぬ影響があったと思う。彼女は幼少時より図画工作が得意……いや、技術的に得手であるというよりも、何か人とは違った特異な視点や発想があるように見受けられた。単に絵がうまいとか、手先が器用というのとはどこか違う。数学的・科学的ひらめきがあるようにも見えないのに、パズルにとんでもなく強く、ルービック・キューブ6面揃えに自力で成功したり(その方法が、のちに私が知った模範的解法とはかなり違う)、一番大きくて難しいプラパズルの解法を何百通りも発見したりする能力は、おそらく独特の空間認識能力によるものではないかと思われる。そして成長後に選んだ職業はデザイナー。父方家系から見ても母方家系から見ても、突然変異としか思えないような鬼っ子職業だ。左手を使うことによって、彼女の右脳が活性化されたことは間違いない気がする。 姉の私は対照的に、笑っちゃうくらい典型的な左脳人間。おそらく私の思考の99.9%は言語で構成されている。手先は器用で工作は得意だったが、お絵描きは全然ダメ。目に映る風景や人物を器用にスケッチすることまではできるのだが、色をつけたり独自のタッチで描いたりということがまったくできない。手芸は大好きだが何一つ自分でデザインすることができない。ビジュアル的な記憶能力は全然ないことはないのだが、それをビジュアル的な手段で出力する回路が私の脳にはないらしい。そして致命的、壊滅的なほどの方向音痴だから利き手も利き足も右であることになんの不思議もないのだが……。 なぜか目だけは左利きなのだ。子供の頃に何かの科学記事で利き目の確かめ方を読み(紙で大きめの筒を作って覗き込む方法)、早速実験してみたら左だとわかった次第。私の視界ははっきりくっきり、左眼を中心にしていたのだった。その後も時々思い出しては利き目確認を実施してみたが、結果は同じ。そして近視が進んでついに眼鏡をかけることになった中2の頃には、左右の視力差も明確になっていた。今でも視力は右のほうがずっと弱い。眼鏡屋だか眼科医だかに「左目に頼りきっていて右目がさぼっている」と言われたことがあるくらいだ。なぜ目だけが左利きなのかは、まったくの謎。 ところで、手足や目と同様に、「利き腎臓」があるという話は真実なのか、ガセなのか? この情報を読んだのは中島らものエッセイだったか、あるいは唐沢俊一あたりのウンチク文だったか? 生体腎移植のドナーとなる場合には利き腎臓のほうを残すらしい、とまことしやかに書いてあったが、本当かどうかは看護師となった今でもよくわからない。腎臓は左腎のほうが若干位置が高いぶん、膀胱につながる尿管が長いことくらいしか左右差がない。だから人によってどちらかへの機能の偏りがあるということは、十分にありうるような気がする。肺のように左右不均等な臓器ならば「どちらのほうがより利く」という比較自体が成り立たないけれど。 さて、今年もおのれの身体の左右不均等を思い知る季節がやってきた。夏を迎えてサンダルを履くようになると、しばらくの間はひどい靴ずれに悩まされる。普通の靴やブーツでも、おろしたての時や久しぶりに装着する時は靴ずれができるものだが、特にサンダルは肌にひっかかる「縁」が圧倒的に多いので、他の履き物とは比較にならないくらい傷の重症度が高いのだ。それでも、この苦痛を乗り越えて履き慣れれば、秋口まで足元涼しく快適でいられるのだから、いっときの辛抱だ。で、その靴ずれのでき方が、右と左とではかなり違うというわけ。 去年まで履いていたサンダルが3足くらいいかれてしまったので、今年は二足新調した。一足は今はやりのグラディエーター・サンダルもどき。これは足の指や甲へのダメージが少ないが、踵を覆う部分が普通のサンダルより高く、その縁がちょうどアキレス腱と腓腹筋の境目あたりに当たる。そこにかなーり痛々しい傷ができている。もう一足は、サンダルというよりオープントウ・パンプスで、足の親指をぎゅうぎゅう締めつけて流血沙汰となった。いずれの傷も、右足にできている。左は親指に軽い水疱ができているのみで、歩くのに苦痛なほどの痛みはないかわりに、歩いているとパンプスの踵のベルトがすぐにずり落ちてしまうので、初めて履いて外出した時にはちょっと往生した。ベルト穴一つ分短く調節して、ちょうどよくなった。 早い話が、右足のほうが足そのもののサイズが全体的に大きく、足首も太いのだ。なるほど、やはり私の利き足は右であるらしい。手の指だって利き手のほうが太いことは、指輪をする人なら誰でも知っているだろう。思い返せば、札幌旅行で私を苦しめたコンバースオールスターも、当たって痛かったのは右足だった。 そういうわけで、現在私の右足はかなり痛い上に、見た目も美しくない状態になっている。サンダルを履く時はあちこちに絆創膏を貼らねばならないし(電車の中で同様に絆創膏だらけの素足でサンダルを履いている女性を見かけると嬉しくなる)、職場でのスニーカー履きも決して楽ではない。ここのところ、昼夜を問わず跋扈する妖怪コロバシと妖怪ナツカゼを折伏せんがため、一息つく暇もないくらいに走り回る日々なのである。毎夜せっせとワセリンを塗り込みながら、利き足にとり憑いた妖怪クツズレと両肩背中にずっしりのしかかる子泣きじじい退散の祈願を立てている……


Binder: 本館ブログ(日記数:154/全体に公開)
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