kakiさんのマイページ

佐野元春

2011/03/16 19:59

佐野元春さんが3月13日、誕生日に寄せた詩です。




それを「希望」と名づけよう

佐野元春



街が揺れた夜、君はひとり無断で、

市営プールに潜りこみ、身体を水に浸した


そして暗がりの中、瞑想した


人は時に、光に水に、雨に風に、感謝し、

人は時に、光に水に、雨に風に、屈服する


この闇の向こうに震えるのは

誰か、嘆きの声


同胞の不在は確かに不可解だ


それはそうだ

しかしどうだろう


君は偽善の涙など流さないと誓ってくれ

決まりきったお悔やみなど無用だと言ってくれ


夜が明けて、そこにいつもどおりの太陽が照り、

草木は首をもたげ、

鳥たちは空を往く


あぁ、美しくも残酷なクリシェ!


一方で、

君の身体の細胞ひとつひとつに染み入る光はどうだ

きずだらけではあるが依然雄々しいその筋肉はどうだ


そうさ、君は同胞の不在をきにかけているんだろうが、


たとえば、

偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?

たとえば、

生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?


不謹慎だとわめく偽善者を後に残し

君が光を放つことで、友を弔うんだ


それを「希望」と名づけていいんだよ



余震は続く


---------

2011年 誕生日に寄せて

佐野 元春







ちょっと感動した

http://www.moto.co.jp/


Binder: kakiの遊び場(日記数:56/全体に公開)
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