LINEMOの通信速度は遅いのか?他社との比較も紹介

LINEMOの料金が安いのは魅力的だけど、通信速度が遅いのか速いのか気になっている人も多いかと思います。

そもそもLINEMOの通信速度は遅いのか、速度制限がかかるとどうなるのか気になるポイントを解説します。

また、他社との実測値による速度計測も行いましたので、是非参考にしてください。

LINEMOの通信速度は遅いのか

パソコン作業のイメージ

LINEMOの通信速度は遅いのか速いのか、その仕組みを解説します。

また、将来的に画期的な速度向上が見込まれる5Gの対応状況も紹介します。

ソフトバンクと同一のネットワークを利用

LINEMOはソフトバンクの回線を直接利用できているので、通信速度や品質は基本的にソフトバンクと同じです。

格安SIMの場合は、大手通信キャリアの回線を間借りしているので、時間帯によって利用しているユーザー数の違いで、混み合うことで通信速度が遅くなります。

特にお昼の時間帯は昼休みにスマホを利用する人が増えるので、速度低下が顕著です。

LINEMOを格安SIMとして考えると通信速度は一番速い部類になります。

ただし、LINEMOは動画視聴やゲームといった通信に負荷がかかるサービスを利用していると、時間帯によって通信速度を制御する場合があります。

これを制御対象時間帯と言って、通信速度の制御が行われると、一時的に通信速度が低下します。

LINEMO側が独自に判断するもので、明確な基準は公表されていません。

5G通信にも対応

LINEMOは5G通信に対応しています。

5Gを利用するためにオプション料金はかかりません。

基本的にソフトバンクと対応エリアも通信速度も変わりはありません。

LINEMOの対応している5Gの周波数帯は3種類あって、速いものとそれほど速くないものがあります。

・28GHz=5G専用
・3.7GHz=5G専用
・700MHz 1.7GHz 3.4GHz=4Gからの転用

3つ目の700MHz 1.7GHz 3.4GHzは4Gからの転用なので、通信速度は4Gと同等です。

つまり、5Gに繋がっている状態でも、通信速度は4Gと変わらないことがあるということです。

LINEMOの5G対応エリアのマップを見ると、この700MHz 1.7GHz 3.4GHzのエリアが多いことがわかります。

このため、5Gに繋がっているのに速度が速くならない現象が起こるのです。

とは言え、5Gの対応状況がソフトバンクと同じと言うことは、将来的に5Gエリアが拡大すれば通信速度が速いエリアが増えていくことになるでしょう。

LINEMOの速度制限

インターネット利用のイメージ写真

LINEMOは無制限プランがないので、規定のデータ量を超えてしまうと速度制限がかかります。

速度制限がかかった場合の通信速度はプランごとに違うので解説します。

ミニプランの場合

ミニプランのデータ量は3GBです。

月のデータ使用量が3GBを超えると速度制限がかかります。

速度制限後の通信速度は最大300kbpsです。

NTTドコモ、au、ソフトバンクという大手キャリアは、オンラインプランを除くと速度制限時の通信速度は最大128kbpsです。

つまり、倍以上の速度がでることになっています。

この速度だと、文字情報中心のSNSやメッセージ送受信であれば問題ありません。

ニュースサイトなどの文字情報中心のWebサイトの閲覧もスムーズです。

スマホプランの場合

スマホプランのデータ量は20GBです。

月のデータ使用量が20GBを超えると速度制限がかかります。

速度制限後の通信速度は最大1Mbpsです。

この速度であれば、高画質の動画再生やオンラインゲームなどのデータ転送量の大きいサービス以外は快適に使えるかと思います。

一般的なネットサーフィンやSNSの利用、動画も低画質での再生なら問題ありません。

データを追加した場合

LINEMOはデータ量を使い切ってしまっても、マイページで簡単に1GBごとに550円(税込)で追加が可能です。

速度制限がかかっている時に、高速な通信が必要になったら、データ量の追加を行うと、速度制限が解除されて高速な通信ができます。

速度制限がかかっているけど、外出先でビデオ会議に参加する必要があるとか、そういう場面でデータ追加を行って速度制限を解除できるのは、使い勝手が良いと言えます。

LINEMOと他社の通信速度比較

インターネット回線のイメージイラスト

通信速度は、場所や時間帯によって大きく異なります。

実際に自分がよく利用する場所で、どのくらいの速度がでるのか確認するのが良いでしょう。

LINEMOと他社の比較を実際に速度計測しましたので是非参考にしてください。

また、そもそも料金プランがどう違うのかも合わせて紹介します。

プランの違い

LINEMOと格安SIMで人気のIIJmioと楽天モバイル、そして大手キャリアからNTTドコモの4社を比較しました。

データ量

LINEMO

IIJmio

楽天モバイル

NTTドコモ

1GB

3,465円

5Gギガライト

2GB

850円

3GB

990円

ミニプラン

1,078円

4,565円

5Gギガライト

5,665円

5Gギガホ プレミア

4GB

990円

20GB

2,728円

スマホプラン

2,000円

2,178円

無制限

3,278円

7,315円

5Gギガホ プレミア

※全て税込表示

LINEMOはデータ量が少ない3GBのミニプランが他社と比べても魅力的な価格設定であることがわかります。

NTTドコモと比べても価格は4分の1以下ですし、格安SIMのIIJmioや楽天モバイルと比べても遜色ありません。

LINEMOの価格面での特徴として、大手キャリアの一般プランよりも圧倒的に安く、人気の格安SIMと変わりない低価格設定になっています。

通信速度を実測で比較

通信速度は場所や時間帯で異なるので、参考値にはなってしまいますが、横浜市で計測を複数の時間帯で実施しました。

 

LINEMO

IIJmio

楽天モバイル

NTTドコモ

12時

下り42.1Mbps

上り12.7Mbps

下り2.65Mbps

上り1.17Mbps

下り20.3Mbps

上り7.15Mbps

下り87.2Mbps

上り10.5Mbps

14時

下り44.6Mbps

上り21.7Mbps

下り65.9Mbps

上り4.67Mbps

下り38.8Mbps

上り30.2Mbps

下り95.0Mbps

上り7.06Mbps

18時

下り22.3Mbps

上り19.1Mbps

下り25.1Mbps

上り3.6Mbps

下り13.8Mbps

上り6.81Mbps

下り70.3Mbps

上り9.76Mbps

表中で使用している、データの単位Mbpsはmegabits per secondの略です。

Mbpsはデータ通信における速度の単位と考えてください。

1Mbpsがどのくらいのデータを転送できるかと言うと、1秒間に1メガビット(0.125MB)が転送可能です。

格安SIMのIIJmioは12時の通信速度が極端に遅くなっていることがわかります。

これは大手キャリアの回線を間借りしているためで、昼休みの時間帯にスマホを利用する人が増えるために、回線が混雑して遅くなっています。

一方LINEMOはどの時間帯も安定して速度がでています。

NTTドコモに比べると速度は遅いですが、楽天モバイルよりも速度がでています。

LINEMOの通信速度が遅くなった場合の対処法3選

インターネット通信のイメージ

LINEMOを使用していて通信速度が遅くなってしまった際の対処法を3つ紹介します。

データを追加購入する

急に速度が遅くなってしまった場合は、データ量を使い切ってしまっている可能性があります。

LINEMOのマイページにログインしてデータ通信量を確認しましょう。

データ量残量が無くなっていたら、マイページの中でチャージすることができます。

チャージ料は1回1GBで550円(税込)です。

データ量がチャージされると速度制限は解除されます。

場所や時間帯を変える

場所によってスマホは電波をつかみにくいことがあります。

地下やビルの高層階、トンネルなど、電車やバスなど移動中や、室内でも窓から遠い場所は電波のつかみにくい場所です。

通信速度が安定しない場合、場所を移動してみることで改善される可能性があります。

また、LINEMOは制御対象時間帯があって、速度が抑えられていることもあります。

夜の時間帯が多いとされていますが、少し時間帯をずらして通信すると速度が戻ることがあるので試してみてください。

スマホの設定を変える

スマホの設定を変えることで通信速度が改善されることもあります。

一つ目はモバイルデータ通信を一度オフにして、再度オンにしてみましょう。

電波をつかみ直して、通信速度が安定することがあります。

iPhoneの場合は、設定アプリからモバイル通信、モバイルデータ通信の項目に入って、オフを選択し、通信する回線を再度選び直します。

Androidの場合は、機種によって詳細は異なりますが、設定アプリからSIMカードとモバイルネットワークを選択して、モバイルデータの設定をオフにしてからオンに戻します。

それでも改善しない場合に試して欲しいのが再起動です。

スマホは日常的に使っていて、電源を落としたり、再起動させたりすることが意図的にしないと無いかと思います。

再起動しないまま使い続けると、動作が重くなってしまうことがあります。

スマホは動作メモリ上にアプリを読み込んで動作させています。

アプリを日々いろいろ使っていて、スマホの電源を入れてから長時間経過すると、動作メモリ上に隙間ができて、メモリを効率的に使えなくなってしまいます。

スマホを再起動することで、それらが解消されて、通信速度が安定することがあるので試してみてください。

iPhoneの場合は、電源の入れ直しをします。

電源ボタンと音量下ボタンを長押しすると、スライドで電源オフの表示がでるので、一度電源を落としてから、再度電源ボタン長押しして電源を入れ直しましょう。

Androidの場合は、電源ボタンを長押しすると、再起動のボタンが選べます。

もう一つ試して欲しいのが、モバイル通信できるアプリを制限することです。

アプリにモバイル通信時の通信を許可しておくと、バックグラウンドで動作して通信状況を圧迫してしまうことが懸念されます。

常時通信させたくないアプリは設定でモバイル通信時の通信を不許可にしておくことで、モバイル通信の安定が期待できます。

iPhoneの場合、設定アプリから各アプリを選択してモバイルデータ通信の項目をオフにしていきます。

Androidの場合は、設定アプリからアプリの項目を選択して、アプリの管理をさらに選択して、設定を変更したいアプリを選択し、データ使用量を制限する項目でモバイル通信の項目をオフにします。

LINEMOの速度に関する口コミ

LINEMOの速度に関する口コミはどんな内容が多いのか調査しました。

良い反応

速度が速いとか、安定して速度がでているという高評価の口コミが多く書かれていました。

ソフトバンクからLINEMOへ乗り換えた人も、以前とほぼ変わらない速度がでていると口コミしています。

具体的には「動画を視聴し続けても読み込み速度が遅くならない」とか「電波の弱いオフィスビル内でも快適に使えている」と言った口コミがありました。

速度以外の口コミでも、「ソフトバンクで使っていた時の半額以下になった」「通信量を心配しないでLINEしたりLINEニュースが見られるのが嬉しい」とか「LINEのビデオ通話が通信料にカウントされないのが魅力」と高評価が多いです。

悪い反応

速度に関する低評価の口コミはほとんど見つかりませんでした。

場所が地方であるとか、昼の時間帯で、微妙に速度がでていないと言う口コミはありました。

LINEMOに限らず、場所や時間帯で速度がでないことはあるので、特に都心部で使うのであれば大きな問題は無いと思います。

具体的には「データ容量超過時300kbpsだとYouTube視聴などに支障が出る」と言う口コミもありましたが、スマホプランなら1Mbpsの速度がでますし、データ追加をすれば速度制限は解除できます。

速度以外の口コミでは「サポートがオンラインしか対応してないため不便」、「留守番電話や転送電話がないと仕事用で使いにくい」と言う、オンライン専用モデルであることや通話に関することが多く見られました。

LINEMOを使うべき人

大手キャリアを利用していて、月額料金を安く抑えたい、でも通信速度が遅くなったり、不安定だったら心配と言う人はLINEMOがおすすめです。

LINMOはソフトバンクの回線を直接使えているため、通信速度・品質はソフトバンク同等です。

しかも5Gに追加料金なしで対応していて、ソフトバンクと同じ条件なので、今後のエリア拡大が期待できます。

特に月のデータ使用量が3GBで収まるのであれば、ミニプランは月額990円(税込)と1,000円を切る価格で使用できます。

まとめ

LINEMOへ乗り換えたいが、通信速度が遅いのではないかと不安に思われている方に、LINEMOの通信速度に関する情報をまとめ、実測値も比較して解説しました。

LINEMOはソフトバンクと同一のネットワークを利用しているので、通信速度や品質に違いはありません。

ただし、LINEMOでは制御対象時間帯があって、LINEMO側の判断で速度制御が入ることがあります。

LINEMOは5Gに対応していて、5G通信を使うのにオプション料金などは不要です。

LINEMOには無制限プランはありませんが、データ量超過後の速度制限がかかっても、比較的通信速度は速いです。

ミニプランは300kbps、スマホプランは1Mbpsで利用可能です。

また、データのチャージが1回1GBを550円(税込)で実施できて、チャージすると速度制限は解除されます。

LINEMOの料金プランはデータ量3GBのミニプランがお得です。

大手キャリアと比べると格安ですし、格安SIMの料金と比べても遜色ありません。

実測値の通信速度を比較しましたが、格安SIMのIIJmioのように昼休みの時間帯で極端に速度低下することなく、安定して速度がでていました。

LINEMOを使っていて通信速度が遅くなった際に試してもらいたいことは下記の3つです。

・データを追加購入する
・場所や時間帯を変える
・スマホの設定を変える

LINEMOの通信速度に関する口コミを調査しましたが、おおむね好評で、悪い評価はほとんどありませんでした。

ソフトバンクから乗り換えた人も速度に不満はないようです。

地方では繋がりにくい場所もあるようですが、都心部であれば問題ないでしょう。

LINEMOを使うべき人は大手キャリアと契約していて、月額料金を安くしたいけど、通信速度や品質が落ちることに不安を持っている人です。

格安SIM並の低価格で、大手キャリアと同等の通信速度と品質で使うことができます。

LINEMOの通信速度に関する情報をまとめて解説しましたので、乗り換えを検討する参考にしていただければ幸いです。