楽天モバイルUN-LIMIT (アンリミット)Ⅶの問題点を検証~乗換える必要はあるのか
今回は、楽天モバイルの新料金プラン「UN-LIMIT Ⅶ」について検証します。
楽天モバイルの料金プランは「UN-IMIT」のみの、いわゆるワンプランです。
楽天モバイルは、このUN-LIMITに改良改善を加えながらバージョンアップを繰り返してきましたが、2022年7月1日以降は「UN-LIMIT Ⅶ」となることが発表されています。
そこで本記事では、新しい「UN-LIMIT Ⅶ」の変更点について検証します。
「UN-LIMIT Ⅶ」にはどのような特徴があるのでしょうか、そして、料金プラン変更のタイミングで他社乗り換えを検討すべきなのでしょうか。
目次
楽天モバイル「UN-LIMIT(アンリミット)」が「Ⅶ」にバージョンアップ~主な変更点は
これまでの「UN-LIMIT Ⅵ」は2021年4月1日から正式に提供開始されましたが、非常に革新的で従来にないユーザーメリットが盛り込まれていたため大いに人気を博しました。
中でも、『データ通信量1GB以下は基本料金無料』の提供は、モバイル通信サービスの原則『高速通信を提供することで料金を得る』という大原則を覆す画期的なプラン内容でした。
基地局の設置について総務省に行政指導を受けたり通信エリア内でも圏外になる場所が多いなど、ネガティブな話題が多かった当時の楽天モバイルですが、この「UN-LIMIT Ⅵ」の登場は楽天モバイルの加入者数を飛躍的に増加させることとなりました。
『無料なら繋がらなくても文句はない』
『いずれどこでも使えるようになるはず、デメリットはあるが将来に期待できる』
などと考えて加入するユーザーが増加しました。
その「UN-LIMIT Ⅵ」のバージョンアップ版として、2022年5月13日に「UN-LIMIT Ⅶ」が発表され、同年7月1日、既存利用者も含めて一斉に適用になる旨がアナウンスされました。
7月1日から適用になる「UN-LIMIT Ⅶ」の内容は以下の通りです。
(1)1GBまで無料の枠を廃止し、データ通信3GB以内は一律1,078円(税込)/月とする
(2)パートナー回線のデータチャージ料金の変更(550円→660円 いずれも税込)
(3)データ通信20GBまで2,178円(税込)/月の区切りは変更なし
(4)データ通信20GB超ではデータ無制限3,278円(税込)/月に変更なし
(5)Rakuten Linkを使用した通話は無制限話し放題に変更なし
(6)通話定額サービス「10分かけ放題」は月額料金据え置きで「15分かけ放題」となる
(7)キャリアメール「楽天メール」の提供を開始(8月を目途に持ち運び制度にも対応予定)
(8)楽天グループサービスとの連携強化
UN-LIMIT(アンリミット)Ⅶでは『1GB以下無料』は廃止とする
今回の料金プラン改定において最も大きく注目を集めている変更点です。
1GB以下で使用していた利用者も含めて、3GB以下のデータ容量を使用した場合は、押しなべて月額1,078円(税込)の料金が発生するようになります。
最低でも1,078円(税込)、年間では12,936円(税込)のコスト負担が新たに生じる利用者にとっては決して小さくない出費となります。
楽天モバイルも営利企業であることを考えれば、無料で提供していても見込んだ利益やメリットないのであればプラン変更も致しかたないですが、わずか1年での廃止は残念です。
【2022年10月までは実質無料で利用可能】
楽天モバイルでは「1GB以下無料」の廃止に伴って、請求金額が変更になるユーザーが相当数いるため、4か月間の『移行期間』を設けています。
・2022年7月・8月は、データ利用量1GB以下の場合は無料
・2022年9月・10月は、データ利用量1GB以下の場合は合計2,161円支払い分をポイント還元
「UN-LIMIT Ⅶ」適用後4か月間の移行期間は、データ使用量1GB以下の場合は実質無料で利用可能です(複数回線契約の場合は1回線目のみに適用)。
UN-LIMIT(アンリミット)Ⅶでは10分かけ放題が15分かけ放題に拡大
楽天モバイルの通話サービスは、通常の電話回線による通話と、データ通信回線を使用して専用のコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を使用する通話の二本立てです。
「UN-LIMIT Ⅶ」では、通常の電話回線による通話向けに提供されている「10分かけ放題」の無料通話時間が「10分」→「15分」に拡大され「15分かけ放題」となりますが、料金1,100円(税込)/月は据え置きとなります。
ある調査によれば、スマホからの音声通話の平均時間は5分程度ということですので、従来の「10分かけ放題」でも十分に無料時間内で通話を終了できるところ、15分まで拡大したことで無料通話時間を超えて20円/30秒の通話料金が課金されるケースは大幅に減りそうです。
【「15分かけ放題」が3か月無料特典】
2022年7月1日以降、初めて利用する場合に限り「15分かけ放題」の月額料金1,100円(税込)/月が3か月間無料になるキャンペーンが実施されます。
「15分かけ放題」3か月無料特典が適用されるのは以下の場合です。
・2022年5月13日(金)以降に「10分かけ放題」を初めて加入した場合
→2022年7月1日に「15分かけ放題」に自動移行し、月額料金が3か月間無料となります。
・「UN-LIMIT Ⅵ」で「10分かけ放題」を利用したことがない場合
・「UN-LIMIT Ⅶ」ではじめて「15分かけ放題」に加入した場合
→自動移行が適用できないため、別途申し込みが必要(申し込めば3か月無料が適用)です。
2022年5月12日23:59の時点で「10分かけ放題」を利用中、または、過去に一度でも「10分かけ放題」に加入後に解約している場合は、3か月無料の対象にはなりません。
また、4か月目からは「15分かけ放題」の月額料金1,100円(税込)が課金されます。
UN-LIMIT(アンリミット)Ⅶでは楽天メールの提供が開始となる
楽天モバイルでは、「UN-LIMIT Ⅶ」の導入に合わせて「楽天メール」サービスの提供を開始します。
楽天メールは、MVNOとしてドコモ回線・au回線サービス利用者に提供されていた「rakuten.jp」とは異なり、自社回線を保有するキャリアとしての公式メールサービスとして、2022年7月1日以降利用可能となります。
ドメインは『rakutenmail.jp』で、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を使用する前提となっています。利用料金は無料です。
なお、楽天モバイルMNP転出時の「メールアドレス持ち運び制度」への対応は8月ごろを見込んでいます(それまでは楽天モバイルを解約するとデータが削除され閲覧できなくなります)。
これにより、「Rakuten Link」アプリは、通話・SNS機能にメール機能が追加されよりパワーアップされます。
また、楽天グループに限らずパートナーサービスの「ミニアプリ」が利用可能となりますが、現時点では『giftee』や『ぐるなび』のミニアプリ提供が予定されています。
なお楽天メールは、楽天IDに対して1つのメールアドレスの設定が可能です。
UN-LIMIT(アンリミット)Ⅶでは楽天グループサービスとの連携強化
・Rakuten MAGAZINE … 初回90日無料+料金30%OFF
・Rakuten music … スタンダードプラン 初回90日無料
・NBA Rakuten … 初回3か月無料
・パ・リーグ Special … 初回3か月無料
・YouTube Premium … 初回3か月無料
「UN-LIMIT Ⅶ」契約者特典として、初回に限りコンテンツ利用料が3か月間無料となるなど、従来以上に楽天グループサービスとの連携を強化するとしています。
楽天モバイルUN-LIMIT (アンリミット)Ⅶの問題点
楽天モバイルが「UN-LIMIT Ⅶ」を発表して以降、「乗り換えだ」「解約だ」と炎上気味に各所で話題になっていますが、今回の「Ⅶ」へのバージョンアップでユーザーに不利(マイナス)となるような変更は2点のみです。
(1)データ通信1GB以下無料の廃止
(2)パートナー回線データチャージ料金の値上げ
UN-LIMIT(アンリミット)Ⅶの1GBまで無料廃止は他社乗り換えを検討するほどの改悪なのか
月間1,078円(税込)、年間では12,936円(税込)の支出増は決して小さくありません。
コロナ禍やウクライナ問題などで苦しい台所事情の中、楽天モバイルの1GB無料で助かってきた方も少なくないと思われる中での値上げですので批判したくなる気持ちは十分に理解できます。
しかし、本来モバイル通信事業は、高速データ通信を利用者に提供することで料金を得る事業形態ですので、そもそも楽天モバイルの「1GB以下無料」という施策自体がイレギュラーであったと言えます。
そうしたイレギュラーな制度が導入された背景には、さまざまな要因とともに、当時の楽天モバイルが思うように加入者を増やせない状況であったことも一因でしょう。
営利企業である以上、高速通信を無料で提供するなど、しないで済むならしたくないはず。
しかし、そうしてでも利用者を増やす、あるいは繋ぎとめる必要があったことは想像に難くありません。
また、1GB以下の利用に対して楽天モバイルの思惑が外れたという側面もあったことと思います。
実は、「UN-LIMIT Ⅵ」が導入後の2021年5月13日に開催された楽天モバイルの「2021年第1四半期決算説明会」の質疑応答において、「1GB以下の利用者はどの程度いるのか」との質問に対して三木谷氏は以下のように回答しています。
『極めて少ない。もっといると思っていたが(中略)想定よりはるかに少なく安堵している』
参照:マイナビニュース
この発言からちょうど1年後に「1GB以下無料」を廃止する新プランを発表するに至ったことは、もちろん他の理由もあるにしても、こうした目論見が外れたことは否めないでしょう。
もっとも、楽天モバイルは「継続的にずっと無料で提供する」との約束をしたわけではありませんし、営利企業である以上は、一旦導入した仕組みであっても収益を確保できない、会社にとってメリットがないとなればそれを改変・変更することはやむを得ないことです。
他の通信会社でも、料金プランの内容変更は頻繁に行われています。
そうした意味では、『1GB以下無料』が廃止されることは残念ですし、廃止によって困るユーザー層がいることも事実ですが、企業のやむを得ない選択なのであれば致し方ないのかもしれません。
楽天モバイルから他社へ乗り換えるべきか
そうした条件を踏まえ、最低でも月額1,078円(税込)の料金が発生するタイミングで他社に乗換えた方がよいのでしょうか。
結論を言えば「否」です。
前述の通り、今回の楽天モバイルの「1GB以下無料」の廃止は、ユーザーとしては歓迎すべきことではないにしても決して『改悪』ではないはずです。
そもそも、1GBだけであったとしても高速通信を無料で提供する方が普通ではないことなので、今回の廃止によって当たり前の料金プランに戻ったと言えます。
できることなら、1GBをいきなり3GBと同料金にせずに、月額500円程度の料金で最少容量しか使わないユーザーに配慮してほしいという意見もあるかと思いますが、実は1GB容量プランは儲からないのです。
実際、ここ数年の料金プラン改定で、容量1GBのプランを廃止した通信会社が少なからずありますし、あったとしても非常に割高な料金設定になっています。
有名どころでいえば、IIJmioやNUROモバイルには1GBプランはありませんし、mineoやBIGLOBEなどの1GBプランは、楽天モバイルの3GB=1,078円と同等か割高な料金設定となっていることから、楽天モバイルの1,078円(税込)/3GBは決して割高ではありません。
もちろん、OCNモバイルONEなど1GBプランで楽天モバイルより割安なプランもありますし、日本通信SIMのように最低1GBを290円で使える従量課金制プランを提供している通信会社もありますので、乗り換え先がないわけではありません。
ただ、これら事例に出した通信会社はすべて「MVNO」です。
自社通信網を持たずNTTドコモ・au・Softbankから回線を借りて通信サービスを提供しているため、どうしても通信が集中するピーク時間帯には速度低下は避けられません。
楽天モバイルも「繋がらない」地域がまだまだ多く必ずしもMVNOより有利とは言い切れませんが、それでも、やはり自社通信網を持つ強みとして「繋がれば速い」ということもあるので、一概に料金ばかりで通信会社を選ぶのは危険です。
また、月額基本料金無料ということで、乗り換え先候補筆頭として「Povo2.0」の名が挙がるケースが多いですが、楽天モバイルの「1GB以下無料」と、Povo2.0の「基本料無料」は根本的に仕組みが異なります。
Povo2.0は確かに基本料金が無料ですが、高速データ通信を無料では利用できないからです。
1GBまでなら高速データ通信を無料で使えた楽天モバイルとは違って、高速データ通信を使うためには何らかの「トッピング」を購入する必要があるので、安易に「基本料無料」だけで乗り換えるとかえって料金がかさむ場合もあるので要注意です。
こうしたことを総合すると、必ずしも乗換える必要はないのではないかと思えます。
ここまで大炎上してしまった理由はある1つの発言が原因か
楽天モバイルが「UN-LIMIT Ⅶ」を発表した際、楽天グループの顔である三木谷氏の発言に注目が集まりました。
よくない意味での注目で、炎上といってもよい注目の集まり方でした。
曰く「いつまでも無料で使われても困る」。
この言葉に怒りや不信を覚えた利用者は多く、その結果として楽天モバイルからの乗り換え先探しが盛んに行われるようになってしまいました。
三木谷氏は「いつまでも無料で使われても」と発言しましたが、ユーザーが勝手に楽天回線を無料で使ったわけではなく、「1GB以下は無料でよいので使ってください」と楽天モバイル自ら提案したはずです。
その際に「無料期間は○○までです」という無料期間は提示していません。
期間を限定せずに「無料」で提案しても、「そろそろ有料で使おうか」とユーザーが自ら無料での利用を制限するとでも思っていたのでしょうか。
自身の見込みの甘さや読み違いによって、想定していた以上に無料で利用するユーザーが多かった…というのが実際のところでしょう。
「いつまでも無料で使う」ユーザーが原因ではなく、自身の見込みの甘さや読み違いにあるということを棚上げして、「いつまでも無料で使われても困る」などと発言するのはお門違いもいいところでしょう。
解約や他社への乗り換えを実行・検討した利用者の中には、こうした発言をする人物が代表を務めることが許せない人が多かったのかもしれません。
楽天モバイルUN-LIMIT(アンリミット) Ⅶのストロングポイント
こうしたことで多くのユーザーが他社へ乗り換えたり、乗り換えを検討していると言われますが、三木谷氏の発言はともかくとして、「1GBまで無料」が廃止されても楽天モバイルUN-LIMITのサービスは十分魅力的です。
以下は、楽天モバイルが他社には負けない『ストロングポイント』と呼べるサービスです。
UN-LIMIT(アンリミット) Ⅶの月額1,078円(税込)/3GB充分に安い
1GB以下無料は廃止されますが、それ以外の区切りの料金は変更ありません。
2022年7月1日以降は、3GBが最も小さな容量区切りになりますが、月額料金は1,078円(税込)で「UN-LIMIT Ⅵ」から変更なく利用可能です。
Povo2.0(au)やLINEMO(Softbank)など他社格安プランの3GB利用時の料金と比べても、差額は僅か88円でほぼ同等料金と言え、充分に割安な料金設定です。
|
UN-LIMIT Ⅶ |
Povo2.0 |
LINEMO |
3GB利用時料金 |
1,078円 |
990円 |
990円 |
通話料金 |
22円/30秒 |
22円/30秒 |
22円/30秒 |
通話定額(かけ放題) |
1,100円(15分) |
550円/月(5分) |
550円/月(5分) |
Rakuten Link |
無料通話かけ放題 |
– |
– |
※全て税込表示
確かに、プラン料金では88円の差額があり僅かながら楽天モバイルが割高と言えますが、通話定額や「Rakuten Link」での通話にかかる料金まで含めた場合には、通話が多ければ多いほど楽天モバイルが有利となります。
これまで1GB以下で利用してきたケースを除き、月間データ使用量3GB以内での運用であれば、あえて楽天モバイルからMNP転出をする必要はないのです。
【MVNOへのMNP転出はどうか】
MVNOは各社とも料金プランやオプションサービスなどに工夫を凝らしており、使い方によっては非常に魅力の高いサービスです。
ただし、MVNOにはMVNOなりのデメリットも存在します。
(1)通信品質・通信速度は相対的にキャリア格安プランと比べると「やや難あり」
キャリアから回線を借り受けて通信サービスを提供する際に、最混雑時のトラフィックを基準にして通信帯域(回線数)を借りることができない(※)ため、どうしても速度ではキャリアに及びません。
※混雑時のトラフィックを基準に回線を借りてしまうと、混雑時間帯以外は赤字になってしまう可能性がたかくなるため、どうしても平均的なトラフィックを基準にせざるを得ないのです。
(2)契約時の初期手数料がかかる
現在多くのMVNOで「契約事務手数料」や「SIM発行料」などの名目で初期費用を課金しています。
その額は、3,300円~4,000円ほどにもなり、1年間の料金に上乗せした場合の月額コストは、月額料金プランを『+275~333円』ほど押し上げてしまいます。
例えば、月額700円/1GB程度のプランだとしても、初期費用分を加算すると月額975~1,033円ほどにコストアップしてしまいます。
契約時に1回のみしか課金されませんが、その負担は決して小さくありません。
さらに、キャリア格安プランでは、SIM発行(再発行・交換)などにも手数料がかからないため、eSIMに変更したい、破損してしまった等でも余計なコストがかからないメリットもあります。
MVNOでのSIM発行(再発行・交換)には、多くの場合、数百円程度の手数料がかかります。
以上を勘案すると、MVNOへの転出はプラン料金以外のコストをよく吟味する必要があることがわかります。
20GBおよび20GB超(無制限)は業界最安料金~大容量派には大きな魅力
他社キャリアの格安プランの20GB利用時の料金を比較してみましょう。
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UN-LIMIT Ⅶ |
ahamo |
Povo2.0 |
LINEMO |
20GB利用時 |
2,178円 |
2,970円 |
2,700円 |
2,728円 |
20GB超 |
3,278円 |
4,950円 |
6,490円 |
– |
※全て税込表示
データ容量20GB利用時の料金では、「UN LIMIT Ⅶ」は他社よりも500~800円ほども割安な料金です。
20GB超のデータ容量では、「ahamo」が100GB(ahamo大盛り)、「Povo2.0」が60GB(90日)・150GB(180日)を提供していますが、楽天モバイルはあまりに集中した利用(※)をしない限りデータ使用は無制限で3,278円(税込)/月固定です。
高速通信をデータ使用無制限で提供しているのは楽天モバイルだけであり、自宅でのインターネット接続などでの利用も十分に可能です。
まとめ
・楽天モバイルの料金プランは2022年7月1日より「UN-LIMIT Ⅶ」にバージョンアップする
・「データ使用量1GB以下無料」と「パートナ回線データチャージ料金値上げ」は利用者にとってマイナスの変更点である
・「かけ放題」の無料通話時間延長(15分かけ放題に変更)、楽天メールの運用開始、楽天他サービスとの連携強化は利用者にプラスの変更・追加である
・20GBおよび20GB超利用時のプラン料金は他社より割安で楽天モバイルのストロングポイントである
・他キャリア格安プランと比べても充分割安な料金設定を維持している
・MVNOは料金が割安だが、初期費用を含め各種手数料の負担は小さくない
・従来、データ使用量1GB以下で無料での利用をしていた利用者以外はあえて乗換える必要はない
これらのことから楽天モバイルの料金プランは、UN-LIMIT Ⅶとなっても十分に高い戦闘力を維持していることがわかりました。
1GB以下を無料で運用してきたユーザーには実質的に値上げとなってしまいますが、本来高速通信を提供して料金を得て利益をあげる収益構造の企業が、高速通信を無料で提供してきたこの1年間がイレギュラーなことと理解すべきで、決して『改悪』とは言えないでしょう。
そうしたことをすべて勘案すれば、『UN-LIMIT Ⅶ』になっても特に乗換える必要はないように思われます。