umasica :桜里さんのマイページ

21世紀におけるバッハ、あるいは『マタイ受難曲』新録音の試み

2010/04/17 23:00

思いもよらぬ雪の朝、であった。


四月も半ば過ぎの雪の土曜日、仕事なのであった。


雪が雨に変わった中を、シャーベット状の雪の積もる道を自転車通勤。


お客さんが転倒したりすると困るので、仕事は雪かきから始めることになる。運動不足を痛感させられるひと時であった。




…てなわけで、お疲れの週末。軽い話題にさせていただく。





先日、偽オーストラリア人が、某所で「マタイ受難曲」の話(ウンコの話ではないのだ)をしていたもので、「YouTube」を検索したら、バッハの『マタイ受難曲』の新録音が次々と出て来たのであった。

偽オーストラリア人のおかげで、バッハの『ヨハネ受難曲』の全曲CDはウチに数種類あるのに、『マタイ受難曲』のCDは抜粋盤しか持っていないことに気付かされた。で、偽オーストラリア人がお気に入りの部分は、ウチのCDには収録されていず、どんな曲だったか確認することが出来ない。そこで、「YouTube」に援助を乞うたわけだ。


そこにザクザクあったのは、

 ↓ ↓ ↓


BWV 244 No.1 BACH Matthew Passion Chorus I/II 初音ミク【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=lXLHGZpDhFk&feature=related
V 244 No.2 - 4e 初音ミク【バッハ】マタイ受難曲 BACH Matthew Passion
→ http://www.youtube.com/watch?v=0zOx6goI89E&feature=related
No.5 - 6 BWV 244 BACH Matthew Passion Alto ARIA 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=nCKgXCHX-n0&feature=related
No.7-8 BWV244 BACH Matthew Passion aria soprano 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=IbqrHJMD5mw&feature=related
No. 9-11 BWV244 BACH Matthew Passion Last Supper 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=gEWIDgiNgYg&feature=related

No.12-13 BWV244 BACH Matthew Passion Soprano Aria 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=-r8H_j5ADf8&feature=related
No.14 -17 BWV244 BACH Matthew Passion Petrus&Jesus 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=-6tBuv_wf9c&feature=related
No.18 -20 BWV244 BACH Matthew Passion Tenor Aria 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=KAVCw8UYg5E&feature=related
No.21 -23 BWV244 BACH Matthew Passion Bass Solo 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=UjTas-InWLc&feature=related
No.24 -26 BWV244 BACH Matthew Passion Arrest 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=UO-QC0GsdLw&feature=related

No.27 -28 BWV244 BACH Matthew Passion Aria 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=-PvURGMvQvo&feature=related
No.29 BWV244 BACH Matthew Passion Choral 初音ミク 【バッハ】マタイ受難曲
→ http://www.youtube.com/watch?v=cxYWCNJEC0Q&feature=related


ここまでで、なんと、『マタイ受難曲』の第一部全曲となる。

ちなみに、編成は、


 using vocaloid Miku Hatsune.

     BLUE: SOPRANO
     GREEN: ALTO
     YELLOW: TENOR
     GREY: BASS   


である。これで、アリアもコラールの合唱もこなしやがるのだ。


検索を続けた結果、残念なことに、第二部はまだ全曲が収録されていないのであった(第四十四曲まで)。全曲収録の日が待ち遠しい。

 (「ニコ動」には既にアップされているのかも知れないが)




この新録音を聴くことで思い知らされるのは、バッハの構成力であろう。

初音ミクのボーカルとシンセのインストの背後には、メロディーとハーモニーそしてテンポにより構築されたバッハの音楽世界が確かに存在している。

たとえば、早いパッセージで緊張感を高める手法の効果が、初音ミクを通して伝わって来るのだ。

ちょっと驚きの土曜の夜であった。







Binder: 桜里の休日(日記数:321/全体に公開)
このエントリーをはてなブックマークに追加
最新コメント

  • Comment : 1
    umasica :桜里
     2010/04/17 23:38
    ネタとして面白がっていたら、
    初音ミクの後ろにバッハの偉大さが浮かび上がったのであった。

  • Comment : 2
    やわらか☆不思議猫
     2010/04/19 20:39
    すげ〜〜〜〜!!
    全部初音ミクじゃん
    これは労作だな〜〜。この調子でバッハ全集に挑んで欲しいところです。

    ところで、バッハは実はコンピューターミュージックと相性が凄くいいのです。
    普通の音楽は楽譜通りに演奏してもとてもじゃないが音楽にはなりません。いろいろと「読込」をして、「命」を吹き込まないと生き生きした音楽にはならないのです。
    ところがバッハは、そのまま機械的に音に置き換えて「でさえ」、音楽が生き生きと浮かび上がっているのです。これは驚き、まさに「数学的」に構成された緻密な構造そのものの中に、音楽の生命を編み込んであるのです。だから、数学的に再生してでさえ、人の魂を揺さぶるほどの力が再現されてしまうのです。

    といって、バッハの曲に関してアーティキュレーションを省いて手抜きをするわたし

  • Comment : 3
    umasica :桜里
     2010/04/19 23:20
    やわらか☆不思議猫様

    >バッハは実はコンピューターミュージックと相性が凄くいい…
    >…
    >…人の魂を揺さぶるほどの力が再現されてしまうのです。

    いやぁ、スゴイです。そのことを実感させられました。


    で、「音楽の捧げ物」から「3声のリチェルカーレ」でございます。
    → http://www.youtube.com/watch?v=Kbjg-nFvsFM&NR=1

  • Comment : 4
    やわらか☆不思議猫
     2010/04/20 21:23
     受難曲はなかなか疲れるので、普段あまり聞かないのですが、改めてチョイチョイつまみ食い敵に聞かせていただきました。
     記憶に残っている終りの方で行けば、27-28 の aria 以降など、おっしゃるとおり、実に見事な手法ですね。さらに、歌詞のかぶせ方繰り返し方で畳みかけるような効果を出してますね〜〜。背筋がぞくぞくしました。
     それから、ドイツ語の発音がこの程度で許されるのなら、初音ミク買って私も入れようかな〜。実はカンタータの方でなかなか自分の脳内再生を実現してくれてる演奏がないので、自分で演奏したい(コンピューターに演奏させたい)と思うのがあって……ああ、どんなに時間があっても足りない……orz

  • Comment : 5
    umasica :桜里
     2010/04/20 22:38
    やわらか☆不思議猫様


    >27-28 の aria 以降など、おっしゃるとおり、実に見事な手法ですね。
    >さらに、
    >歌詞のかぶせ方繰り返し方で畳みかけるような効果を出してますね〜〜。
    >背筋がぞくぞくしました。

    でしょでしょ?
    画面に歌詞が出るので、その点も、ただ聴いている以上にわかりますよね。
    これ、教材向きではないかと…


    >初音ミク買って私も入れようかな〜。

    賛同の声が…

  • Comment : 6
    55
    55さん
     2012/05/23 01:06
    おーりさま

    やってまいりました。ミク聴いてみました。
    マタイ受難曲、3枚もののCD、我が家にありました。全曲で164分弱。
    バッハ・コレギウム・ジャパン。逆輸入ものみたいです。購入時期は相当〜前です。
    明日、改めて、ステレオできいてみようと思います。
    聴き比べてみて、また感想をコメントさせて頂きたいと思います。

  • Comment : 7
    55
    55さん
     2012/05/24 13:28
    CD長すぎてぐったりでしたー・・・

    うーん。凄い!凄い融合ですねぇ・・
    これ、アキバ系クリスチャンとかいう団体でも作ってホールで演奏して頂きたいです!
    もちろん、祭壇画やマリア像なんかもアキバ系で・・。

    でも・・やっぱり出汁はきいてる・・たしかにバッハ・・なんだけど・・不思議な気分です。
    面白いですねぇ。
    初音ミクさんのことも初めて知りました。
    楽しかったです。おーりさま。教えて頂きまして有難うございました(^^)/

  • Comment : 8
    umasica :桜里
     2012/05/24 13:47
    「Comment : 2」の化け猫様のお言葉がすべてを語ってますね。
      ↓ ↓ ↓

    普通の音楽は楽譜通りに演奏してもとてもじゃないが音楽にはなりません。いろいろと「読込」をして、「命」を吹き込まないと生き生きした音楽にはならないのです。
    ところがバッハは、そのまま機械的に音に置き換えて「でさえ」、音楽が生き生きと浮かび上がっているのです。これは驚き、まさに「数学的」に構成された緻密な構造そのものの中に、音楽の生命を編み込んであるのです。だから、数学的に再生してでさえ、人の魂を揺さぶるほどの力が再現されてしまうのです。

  • Comment : 9
    55
    55さん
     2012/05/25 08:32
    なるほど!バッハの音楽だから特別なんですね。
    私は音楽の専門家ではなく鑑賞マニアなだけなので勉強になりました。

    恐るべしバッハ!
    それでもメンデルスゾーンに発掘されるまでは埋没していたんですよねー・・・
    発掘されて本当に良かった。
    どれほどバッハの音楽に救われたかしれません・・・・

    バッハは毎日、新作の教会音楽を作り続けていたと聞いています。
    どのような方法で自分流の作曲法を確立されていかれたのか、わかりませんが、そのような生活を送って訓練していくうちに、このような職人技を磨いていかれたのでしょうね。

    一番はじめに知った曲は「小フーガ ト短調 BWV578」でした。
    小学生のころ、ハマッていました。
    それ以来、バッハで気に入らない曲はまず無いですねえ・・バッハは凄い、凄すぎる人だと思います。

  • Comment : 10
    umasica :桜里
     2012/05/26 01:13
    機会があったら、

     ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ監督
     『アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記』(1967)

    …という映画をご覧になることをおすすめします。

    モノクロの地味な映画ですが、
    チェンバロ奏者のグスタフ・レオンハルトがバッハを演じ、
    バッハの後半生が描かれています。
    ケーテン侯を演じているのはニコラス・アーノンクールで、
    映画の中では、それぞれが実際に当時の服装で演奏していたりします。

  • Comment : 11
    55
    55さん
     2012/05/28 10:24
     その映画、是非、観たいです。DVDを購入するしかないのかな・・。

     実はキリスト教の祭壇画についての考察をレポートとして提出しなくてはならなかった時に、キリスト教自体の勉強もしておかなければ書けなかったので、キリスト教についての書籍や祭壇画の解説本の他に、バッハの教会音楽のCDも一気に購入したのですが、CDは時間が無くて聴ききれていなかったものがいくつもあることに、今回改めて気づきました。
     「ヨハネ受難曲」も所持しておりますが、ちゃんと聴いたのかどうかすら思い出せません。

     と言っても、今も大学に提出しなくてはならないレポート(心理統計学)のために四苦八苦している最中で・・(泣)
     大学の試験が終了して余裕ができたら、ゆっくり鑑賞したいと思います。
     バッハのことを、もっと深く知りたいです。色々と教えて頂きまして有難うございます。

  • Comment : 12
    umasica :桜里
     2012/05/28 18:56
    以前にMLで、映画の冒頭シーンを紹介したことがあります。

    → http://www.freeml.com/swansong/4133

    バッハのブランデンブルク協奏曲第五番の様々な演奏も取上げ、
    バロック時代の演奏習慣や、それぞれのアンサンブルの違いなど、
    音楽面でのあれこれについても言及しておきました。


    記憶によれば「You Tube」に映画全編もアップされていたような…
    "Chronik Der Anna Magdalena Bach"で検索してみて下さい。

このブログにコメントをつけるには、ログインする必要があります。
マイページをお持ちでないひとは「マイページを作成する」ボタンを押してマイページを作成してください。
不適切なブログを見つけたら、こちらからご報告ください!

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


https://www.freeml.com/feed.php?u_id=316274&f_code=1



Copyright(C)2019 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.