umasica :桜里さんのマイページ

ドキュメンタリー映画「沖縄/大和」

2014/06/23 22:58



《主催者ツイート》
上映まで残り3日となりました。
6月23日慰霊の日に武蔵野美術大学12号館302教室で上映します。聾者や聴覚障害者のためにも字幕がついております。ぜひ観にいらしてください!
→ https://twitter.com/okinawa_yamato



《予告編動画)
時にはユーモラスに、時には哀愁を含んだタッチで沖縄と大和の間に潜むラインをまなざす新しい沖縄ドキュメンタリー。

監督 撮影 編集 比嘉賢多
監修 高橋巌
三線演奏 比屋根良直
題字 青柳美樹
宣伝美術 福西想人
2014/HD/99min/カラー
→ http://youtu.be/ruwEkS8v9bM




そんな情報から、どうも、これは観る価値のあるドキュメンタリーとの予感の下に、「慰霊の日」にムサビの12号館を訪れたのであった。


監督は91年生まれで、作品は和光大学の卒業制作として撮影・編集されたもの、ということらしいが、予感は的中し、いろいろと考えるべきテーマが、我が課題として残されたような気分である。


映像作品を大別するとドラマとドキュメンタリーということになるが、ドラマ制作には多人数のスタッフと出演者の管理が必須となる。ドキュメンタリーなら撮影・録音・監督を一人でこなすことも不可能ではない…というのが卒制にドキュメンタリー映画を選んだ理由なんだそうで、当初から特別なテーマがあったわけでもないらしい。

これは、別の側面から言えば、あらかじめの方向性の欠如を意味する。

ドキュメンタリー作品には、時としてプロパガンダ(あるいはアジテーション)的に、自身の主張を映像で証明する的な手法もあるわけだが、ドキュメンタリー映画撮影の動機も、撮影開始後の経過も、そのような方向性とは無縁であり、それが良い結果をもたらしているようにも見える。


「沖縄と大和の間に潜むライン」という作品のテーマも、やみくもに撮影を続けた中で見えて来たものであり、それが撮影編集を続ける中で、自身が既に撮影した映像をメタレベルで(つまり自身の視覚的経験の記録の映像を言わば他人の経験として)見るような過程を組み込むことにつながった。つまり、自身の経験の記録でありながら、そこに距離感が生まれ、自身の経験に対する批評的視線が生まれるわけである。良質な(と私が感じる)ドキュメンタリー作品には、そのメタレベルの視線が組み込まれていることが多い。今回も、監督のそのような姿勢を感じられたし、上映後の質疑の中で再確認することも出来た。

もちろん、未経験な若い監督の第一作ということであり、自らの方法論として、そのように撮影が進められたというわけではないが、結果的にそのように組み上がっている背景には、監督当人の資質があることは疑い得ない。で、私はそのような資質を持った映像作家が好きなのである。

そのような監督との出会いがうれしい一夜であった。





作品の内容については、機会をあらためて書くこととしたい。









Tags: なし
Binder: 現代史のトラウマ(日記数:696/全体に公開)
このエントリーをはてなブックマークに追加
最新コメント

このブログにコメントをつけるには、ログインする必要があります。
マイページをお持ちでないひとは「マイページを作成する」ボタンを押してマイページを作成してください。
不適切なブログを見つけたら、こちらからご報告ください!

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


https://www.freeml.com/feed.php?u_id=316274&f_code=1



Copyright(C)2019 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.