星谷 仁さんのマイページ

フェレット散歩で気をつけたい危険生物

2008/11/09 23:46

l_9b6cbd860f7c580602e0bc8f51645a219b45b757.jpg
【アオオサムシ】地表を這い回っているのをよく見かける。フェレット的にはつい追いかけてしまいたくなるらしい。しかし成虫は捕まえられたりすると尻から刺激性の酸液を噴射するので注意したい(直接目に入ると危険)。
グランジも、落ち葉の下や草かげに隠れているオサムシをみつけ、追いかけ回して鼻先に酸の一撃をくらったことが2度ほどある。草かげに頭を突っ込んでいたと思ったら急に激しいクシャミを連発しながら後ずさり。何があったのかとのぞきこむとオサムシが目に入った。さてはと思ってグランジの鼻先を嗅ぐと、化学薬品のようなきついニオイが……。オサムシの酸は思いのほか強烈だったようだ。
グランジはノーマルフェレット──さいごっ屁という武器をそにえていたのだが、オサムシのさいごっ屁にやられてしまうとは……。このエピソードはフェレット漫画『ふぇレッツ・ゴー』(ハムスペ/2003年4月号)で紹介した。

l_f888c028fb6cc613cccb417bca5041b261e911f8.jpg
【イラガ(幼虫)】【クロシタアオイラガ(幼虫)】毛虫の中には毒を持つものがいる。毒を持つ種類は全体からすればごく少数派だがそれでも普通に見かけるので注意は必要だ。イラガの仲間は、ふれるとかなり痛いらしい。このテの幼虫には触れないようにした方が無難だろう。
他によく見かける毛虫で毒をもつものは、ツバキやサザンカなどの葉に集団で発生するチャドクガ(の幼虫)。直接触れなくても風でとばされた毒針毛が触れただけて猛烈にかゆくなることがある。枝先が裸になった(葉が食われた)ツバキ・サザンカなどを見かけたら近づかない方が安全だ。他にカレハガの仲間にも幼虫が毒を持つものがある。

l_4f07800618271b8ea2e64f57c841c3f2cfc28714.jpg
【オオスズメバチ】ハチに刺されて亡くなる被害は年に30人前後あるらしい。ハチの中でも最も恐れられているのがオオスズメバチだろう。グランジはよくカブトムシやカナブンが集まる樹液スポットをチェックしていたが、こうした場所にはスズメバチもよく来ているので注意が必要だ。「いる」事がわかっていれば被害は回避できる。
知らずにスズメバチの巣(種類によって作る場所が違う)の近くへ踏み込むと危険なので、スズメバチを頻繁に見かけるところでは付近に巣がないか気をつけておくべきだろう。

l_34fa898587a72610e6c9aa331d624b4ad9032a6e.jpg
【ムカデ】これも噛まれるとかなり痛いらしい。グランジが木の根の落ち葉を掘っていて見つけたことがあった。逃げるムカデの動きに反応して追いかけたのであわてて回収。フェレットがムカデ(の毒)に対して耐性があるのかどうかわからないが、いちおう気をつけていた。

l_44074302f136b578a761a1c80e99f4351627d8f5.jpg
【ヒキガエル】グランジは何十匹発掘したかしれない……。地面にもぐって隠れていてもニオイで(?)わかるらしい。
ヒキガエルは毒を分泌し、これを噛んだ犬が泡を吹いたとか病院送りになったという話は何件か聞いたことがある。
グランジ、ブランカ、そして散歩仲間のフェレットもよくヒキガエルを掘り出していたにもかかわらず、特に被害に合った事は無かった(すぐに回収していたこともあってか)が、これも一応注意しておいた方が無難かもしれない。

l_02124512c75f52b473e2a392e214e74397aec2f1.jpg
【ヤマカガシ】ヤマカガシは首の背面に頸腺(けいせん)という毒腺をもっており、捕まえた時に毒液を分泌することがある。また、口の奥には長い牙とデュベルノア腺という毒腺をもっている。おとなしいヘビなので捕まえたりしないかぎりは人には無害だが、深く噛まれると口の奥の長い牙でつけられた傷から毒が入り、まれに人が死ぬこともあるのでやたらと手を出さない方が良い。画像はかなり立派な(でかい)個体だが、グランジは散歩中、若い個体をみつけて捕まえかけたことがある。
もちろんすぐに回収したが……僕が気づく前にヘビを見つけてしまうところはさすがにハンターだと感心した。
ちなみに、ヤマカガシの頸腺(けいせん)毒は天敵に対する防衛と考えられるそうだが、この毒はヒキガエルが持つ毒を蓄えたものだそうだ(ヤマカガシはヒキガエルを平気で食べるがその毒を利用している)。

l_584f152edaa2ac826f3b220e9856970e8a075584.jpg
l_7e302ac8331fc0952893cf4fbb7ab2e40f3e0bf5.jpg
【アオダイショウ】毒をもつヘビではないが、小型哺乳類や鳥等を餌にしている本州最大のヘビ。大きい者は2mほどになる。グランジは散歩中に遭遇したアオダイショウともバトルをくりひろげたことがある。まだハシゴ模様(アオダイショウの幼蛇にはハシゴ型の模様がある)の残る若い個体だったが、すばやい攻撃でしとめようとしていた。以前、クサリヘビ(毒蛇)をしとめるケナガイタチの映像を見たことがあるが、それとそっくりな動きをしていた。
グランジが遭遇した若い個体とのバトルではグランジが優勢なうちにあわてて回収したが、遭遇した相手が大きい個体だった場合……ちょっと危険もあるかもしれない。

※余談だが……危険生物ではないもののフェレット散歩で遭遇してゾッとした虫のベスト2はシャチホコガ幼虫とケバエ幼虫大集団。虫嫌いな方は見ない方がいいかもしれないが、画像で確認したい方は↓
幼虫画像だ要注意!キモカッコイイ怪虫《シャッチー》【シャチホコガ幼虫】
あまりにインパクトが強烈だったケバエ幼虫大集団との出会はハムスペのフェレット漫画『ふぇレッツ・ゴー』でも紹介した(2006年3月号)。

フェレット散歩術/抱っこフェレットの作り方

グランジ&ブランカ@フェレット


Binder: フェレット&小動物(日記数:29/全体に公開)
このエントリーをはてなブックマークに追加
最新コメント

  • Comment : 1
    カズシャン♪
     2008/11/10 21:39
    この危険な生物たちは私の地域でもよく見かけます。自然が多いところだから、余計に見かけるかもしれない。
    特にスズメバチ、ムカデ、アオダイショウは間近でよく見かけます。ムカデは刺されたこともあったし、あの細長い胴体と数多い足の姿を見たら、もう恐ろしい・・。

    ヒキガエルも見た目無害のように見えるので気をつけたいですね。

  • Comment : 2
    星谷 仁
     2008/11/11 01:56
    こういう生き物が見られるという事は、それだけ自然が残っているのかもしれませんね。
    アオダイショウあたりは人間からすれば全然「危険生物」じゃないんですが(むしろ農作物を荒らすネズミを駆除する益生物?)、フェレット(の散歩)視点でバトルになると危険かも──ということで。
    ヒキガエルも手を出さなければ何の害もないので、あたたかい目で見守ってあげてください(笑)。

  • Comment : 3
    コアラン
     2008/11/13 01:04
    オサムシ採集に
    雇いたい…(冗談です)
     
    ムカデには尻を噛まれた
    事が有ります
    クワガタの夜間採集で
    脛から腿とゾワゾワする
    と 思ってたら…
    クワガタを見付て
    前屈みになった瞬間
    脳天まで激痛が…
    ムカデの奴
    多分ズボンと尻に
    挟まれての 攻撃(反撃)
    ですね…
    痛みは1週間
    傷痕は3ケ月以上
    残ってました

  • Comment : 4
    星谷 仁
     2008/11/13 01:25
    オサムシも人気があるようですね。
    手塚治虫の「治虫」もこの虫に由来するとか。

    ところで、コアランさんはムカデに噛まれた経験をお持ちでしたか。
    知人の虫屋さんでやはりムカデに足を噛まれた人がいましたが、かなり痛かったそうです。
    腫れて包帯を巻いた足の写真を某所にアップしていました。

    スズメバチみたいに威嚇してくれば気づくんでしょうけど……気づかないうちに被害に合うムカデ──これもなかなかあなどれませんね。

  • Comment : 5
    コアラン
     2008/11/13 01:55
    そうですね…
    郊外の山林農地だった
    場所に新築の家を
    建てると 建築中に
    入り込むらしくて
    朝 布団を畳んだら
    大百足が潰れてた…
    って話を聞きました!

    多分 パジャマを着て
    いなければ…
    真夜中の突然の激痛!
    …コレは怖いです!

  • Comment : 6
    星谷 仁
     2008/11/13 02:27
    >朝 布団を畳んだら
    >大百足が潰れてた…

    これは一歩間違っていたら大変でしたね。
    危険生物と一緒の布団に入っていたとは……。
    知らずに退治できてラッキーでしたね。

    僕は危険生物ではないけど……布団の中でゴキブリと遭遇したことがあります。
    眠ってたんですが、手の中で縮れた輪ゴムがほどけるような感触があって目が覚めました。何かと思って握っていた手を開いたら……ゴッキーが猛ダッシュで飛び出したではありませんか!
    驚いてすっかり眠気は吹っ飛んでしまいました……。

    ゴッキーもなかなかあなどれません。

  • Comment : 7
    コアラン
     2008/11/14 00:35
    星谷さんは
    ゴッキーですか!
    俺は ヤモリが顔の上に
    落ちてきて…
    かなりビビりました!
    額から左瞼の所に
    いきなりヒンヤリと
    しかし 柔らかな感触
    えっ と思ったら
    動き出して…
    突然だと
    手で払おうとしても
    反応出来なかったです
    数僂困譴童に落ちたら
    食べてしまったカモ…

  • Comment : 8
    星谷 仁
     2008/11/14 02:02
    ヤモリですかぁ! コレもちょっと予想できないですね。
    ヤモリは好きな部類ですが……いきなり顔に落ちてきたら、やっぱりビックリしちゃうだろうなぁ。
    ヒンヤリ感、想像できます。
    落ちてきたヤモリの方は「なんだ! 温かけ!」とビビったことでせう(笑)。

    僕が落下物でビビったのは……雑木林の遊歩道で、襟首(肌)にゼリー状のキクラゲが落ちてきた時です。
    その瞬間は何が襟首に触れたのか理解不能で、寒気&鳥肌ものでした。

  • Comment : 9
    コアラン
     2008/11/16 00:02
    星谷さん
    木耳(キクラゲ)で
    良かった!
    同じような感触で
    落ちてきて…滴かと思い
    数歩歩いたら
    狙いを外した奴が
    今度は足下に…ポトリ!
    慌てて山道の開けた所に
    走り戻って
    シャツを脱ぐと
    シッカリ肩の後に
    吸い付かれてました!
    山蛭に…

  • Comment : 10
    星谷 仁
     2008/11/16 01:30
    ヤマビルは幸いにもまだ未経験です。
    感触にビビり、正体を知ってまたビビる。一粒で2度おいしい──みたいなヤツですね。
    最近、けっこう被害(生息)地域が広がっているそうな……。
    地域によってはフェレットの散歩でも注意が必要ですね。

    こちらではフェレットの散歩で(フェレットが)ノミやマダニを拾う事がありましたが、散歩後のチェック(ノミとり櫛&ピンセット使用)でおおむね駆除できてました。

  • Comment : 11
    コアラン
     2008/11/16 01:51
    最近 鹿が増えていて…
    それと伴にヒルも
    分布を拡げてる様です
     
    房総の或ルーミスの谷
    以前は短パンでも
    見に行けましたが
    今は長靴に塩水の
    スプレーが必要です
    (ココのは這い上がって
    くる奴です)

  • Comment : 12
    星谷 仁
     2008/11/16 02:12
    確かに農作物に鹿よけ対策している風景が増えたような。

    「ルーミスの谷」も「ヤマビルの巣窟」になっちゃいましたか……。

    チョウ見に出かけたときはヤマビルを持ち帰ったりしないように気をつけないといけないですね。

  • Comment : 13
    コアラン
     2008/11/16 02:50
    そうですね。
    街中でヒルが居る
    なんてのは 恐ろしい
    でも 蛭よりも
    ツツガムシ
    エキノコックス
    血吸虫 の類いは
    絶対に遭いたくないな…

  • Comment : 14
    星谷 仁
     2008/11/16 04:30
    血吸虫の類いには病原体を媒介するやっかいなのがいますからね。

    ところで、フェレットと血吸昆虫の関連で思い出したんですが──、
    フランスでは伝染病を媒介するノミを使って野生のウサギに粘液腫(伝染病)のワクチンを接種させる実験が行われている(いた?)そうです。
    病原体を運ぶノミにワクチンを運ばせるという画期的な発想には驚きました。
    ウサギの生息地にワクチンノミを放しておき、後日ウサギを捕まえて抗体を調べるわけです。
    そのウサギを捕まえる工程でフェレットが使われている映像を見たことがあります(ウサギの穴に網をかぶせ、フェレットにウサギを追い出させる)。

    血吸昆虫も使いよう──なんですね。

    そういえば、切断した指を縫合するときなど、ヒルに血を吸わせておくと血液の循環がよくなって(血液が凝固しにくくなるから)接合しやすくなるそうな。
    害虫(?)とばかり思っていた生き物も、色んな利用の仕方があるものですね。

  • Comment : 15
    コアラン
     2008/11/23 02:58
    蛭の分泌液で
    血栓防止剤を造れたら…
    もう 考えてる人
    居ますよネ

  • Comment : 16
    星谷 仁
     2008/11/23 04:11
    ヒルがもつ血液凝固阻止作用のある物質は「ヒルディン」というのだそうです。口嚢腺から分泌されるのだとか。

    切断した指の縫合手術でヒルを使うのは正式な治療として許可されているそうな。
    血液のうっ滞を改善し血行を良くする効果を使って「肩こり」に使われる事もあるそうです(八戸あたりでは、それ用のヒルが売られているとか)。

    きっと研究は、されているんじゃないですかね。

  • Comment : 17
    星谷 仁
     2008/11/28 15:07
    ※日記の最後にシャチホコガ幼虫&ケバエ幼虫大集団(日記)へのリンクを追加。

  • Comment : 18
    mitiko
    mitikoさん
     2009/04/10 16:06
    こんにちは〜!星谷さん。
    イラガを教えていただき助かりました。

    イラガって不気味な姿かたちをしているのですね。 
    とても痛いそうです、絶対刺されたくありません。

    あのぅ、ヘビですが、思いがけなく去年写真を撮りました。
    http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Photo/node/PhotoEntryFront/user_id/6023052/file_id/61930
    私は自分からは決して手を出しませんが、それでもヘビって危険でしょうか?

  • Comment : 19
    星谷 仁
     2009/04/10 18:14
    お写真拝見しました。
    餌を飲み込んだアオダイショウのようですね。

    ヘビで危険なのは(沖縄を除く本土では)マムシくらいでしょう。知らずに近づいて咬まれる──という被害があります。
    マムシが棲息している場所では「いるかもしれない」という事を意識して「知らずに近づく」ことがないよう(接近する前に気づくように)注意した方がいいかも知れませんね。
    (葉や草の上を這う音で気がつく事もあります)

    他のヘビは人間の側から手を出さなければまず害はないです。
    最近は毒を持つヤマカガシが必要以上に危険視されていたりしますが、これも捕まえたりしなければ人間に噛みつくなどいった無謀な事はしません。
    (フェレットは小動物を見つけると捕まえようとしがちなので、要注意動物に入れましたが、ヤマカガシもこちらから手を出さなければ危険はありません)

    マムシにしても他のヘビにしても近づかなければ問題ありません。
    危険な生きものの存在を知って注意する事は大事だと思いますが、必要以上に恐れる事はないと思います。

このブログにコメントをつけるには、ログインする必要があります。
マイページをお持ちでないひとは「マイページを作成する」ボタンを押してマイページを作成してください。
不適切なブログを見つけたら、こちらからご報告ください!

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


https://www.freeml.com/feed.php?u_id=5997720&f_code=1



Copyright(C)2019 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.