先生さんのマイページ

チベット医小川康さんに『チベット仏教入門』の書評をいただきました

2019/02/12 12:51

日本でただ一人、正式なチベット医の資格を持たれている小川康さんに、『チベット仏教入門 自分を愛することから始める心の訓練』ちくま新書の書評をいただきました(『チベット文化研究会報』2019年1月号)。小川さん、ありがとうございます!

l_078a445b8bd2aa522cd8387a213eebd5fd0cbe6c.jpg
小川さんは、インド・ダラムサラのメンツィーカン(チベット医学占星術学院)に留学され、正式なアムチ(チベット医)の資格をとられた方で、現在、長野県上田市で森のくすり塾を主宰され、東京、大阪など各地で講演やワークショップをおこなわれています。

http://tibetherb.blogspot.com/


拙著は、日本で紹介されているチベット仏教と実際にチベットの高僧方が説かれている内容にあまりにも隔たりがあり、後者については実際に教えに接している人以外に知る機会がないのを残念に思い、私が20年間学んできた内容を、基礎から奥義に至る全体像が見えるよう構成して紹介したものです。


日本での紹介と実際の教えの違いの最大の原因は、前著『空海に学ぶ仏教入門』でも触れたように、明治以降の近代化のなかで、教義で成り立っている一神教のような教えとして仏教を捉える当時のヨーロッパの仏教研究が紹介され、日本仏教の各宗派も近代的な大学を設立してそこで僧侶の育成をおこなうようになり、僧侶も学者から近代的仏教理解を学ぶようになったことです。

チベットには、かつて弘法大師空海や道元禅師が学ばれたような伝統的仏教理解の方法が伝えられ、現代まで残っています。

l_c14296e35e1c1cec766b49fc2d8e61b9e8c7a63d.jpg
『チベット仏教入門』で強調したように、伝統的理解ではさとりの境地は言葉であらわすことのできないもので、言葉はそこに至るための手がかり、クイズのヒントのようなものです。

私がチベットの先生方からことあるごとに言われてきたのは、外の知識をいかに積み上げても仏教はわかるようにならない、ということでした。
普通、人が「仏教入門」という言葉でイメージしがちな、仏教の教義をわかりやすく紹介したものではなく、(仏教は「教義」で成り立っている教えではないので、実はこちらが伝統的な「入門」方法なのですが)言葉を超えた境地に至る道としての仏教の紹介という、拙著の性格を巧みにご紹介いただき、感激です。

『チベット仏教入門』は、その一部が人文系出版社の協力する新しいウェブメディアSocratesで無料で公開されています。

https://socrates.media/2018/12/05/3494/


Binder: ナーガールジュナ仏教研究所(日記数:100/全体に公開)
このエントリーをはてなブックマークに追加

Mail Address(GMO ID):

Password:

自動ログインパスワードを忘れた方

最近書いたブログ


https://www.freeml.com/feed.php?u_id=6894599&f_code=1



Copyright(C)2019 GMO Media, Inc. All Rights Reserved.