NOEMBLEM/エンブレムが設定されていません。

メールの詳細(メール表示)

件名:

Re: バイオテクノロジー関係の英文

差出人: さん <page-one…>
送信日時 2004/02/24 13:27
ML.NO [medicalscience:1513]
本文:

仲里さん、メール拝見いたしました。
そしてすずさん他新たに参加された皆様、
ようこそおいで下さいました。

個別にメールを下さった方も多いですが、
この場をお借りしてご挨拶させて頂きます。
以後、よろしくお願いいたします。
楽しく盛り上がってまいりましょう。(^^)

さて、ご質問の件ですが、学術文献と特許文献では
確かに性質に違いがあります。両者とも科学技術文献
ですが、特許文献の場合同時に自己の権利を主張する
ための法的文章の性質も兼ね備えておりますので、
法律業界独特の表現が多く用いられております。

特に「特許請求の範囲」(Claims)は権利範囲を
厳密に明確化する為の法的文章ですので、
法律業界の慣習的表現や、文法的には誤りであったりする
いわゆる「悪文」的表現が多く用いられております。
(例:1つの請求項は1名詞句よりなり、1つで
数百ワードの文章となる。代名詞や指示語は
明確さにかけるので用いない。慣用表現でtheを
使うものがあっても、冠詞には法的に重要な意味が
あるので容易に用いることができない。また「前記」
の意で用いるsaidは文法的にはthe saidが正しい、
などなど。)

それ以外の部分に関しては、科学技術文章の側面が
強く、いわゆる論文チックな文章が書かれております。
しかしこちらでも文法破りが無いわけではなく、例えば
There is provided a transparent window on the base.
など、一瞬面食らう文章が慣習的に用いられております。
まあそれ以外は分かりづらい表現はほどんど
ありませんので、安心して読めるかと思います。

しかし、日本人が書いた和文明細書を元に英文を書く場合、
和文作成者が特許請求の範囲をそのままコピー&ペースト
して和文の明細書本文に持ってきた原稿を作成するので、
せっかく分かりやすいはずの英文明細書本文も
それを元に翻訳する結果、Claimsと同様得体の知れない
悪文になったりします。

日本の企業から提出された英文特許明細書は
そんな感じで分かりにくさが倍増していたりします。
日本の特許技術者は、労を惜しまずに分かりやすい
文章の作成を心がけていただきたいものです。

そういう訳でありまして、今回のベシさんのケースでは、
もし特許関連文章をお使いになるのであれば、
技術分野の最新動向が簡潔に記載されていて
かつ英文もすっきりしている英語ネイティブ国
からの出願の、Background of the Inventionを
用いられることをお勧めいたします。

あまりMLの本題と離れるのはよくありませんので、
今回はこれくらいで・・・。(職場でこっそりメール
するのもよくありませんし、笑)

最近仕事に勉強についでに趣味にと追われて生活を
しているもので、ついついMLに顔を出さない生活が
続いております。管理人なのに面目ないです。
裏方さんばかりではなく、暇を見て少しずつでも
議論に参加できるようにしたいと思います。

それでは、午後も楽しくまいりましょう!


谷津裕介
page-one@…

このエントリーをはてなブックマークに追加
添付:

このメールは下記のメールに対する返信です: