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Re: 枯渇資源としてのリン

差出人: nさん "pingoo"<pingoo…>
送信日時 2004/04/09 03:24
ML.NO [medicalscience:1537]
本文:

谷津さん、JUNさん、田中さん、MedicalScienceML各位

 化学リン肥料について

 在原です。

化学リン肥料についてですが、
薬の投与と同じように捉えることができるかと思います。

1.副作用対策
 1.1 依存症
 1.2 対象部位以外への作用
2.対策
 2.1 投与量、タイミング
 2.2 薬品のデザイン(部位特異性を高める)

また、圃場、地域、地球の各レベルの問題として捉える切り口での認識も必要になり
ます。

1.1 リン化学肥料を投与することで、微量のリンを蓄積して有効に利用していた
   微生物およびその微生物と共生関係にある微生物の生態学的な優位性が失われ
   生物相が変わり、リン化学肥料依存性の土壌となる懸念がある。
1.2 畑の植物に十分に利用されず、過剰に投与されたリンが溶出して
   周辺の河川、湖沼、港湾の富栄養化をもたらし、水圏の(衛生学的)健全性、
   水産物生産性が低下する。
   (窒素肥料については、大気中の窒素分子から生産できるため、使用地域周辺
で十分に
    脱窒が行われないと、海洋に拡散し、序序に硝酸過多の海に変わってしま
う。
    脱窒過程で生産されるN2Oの温室効果ガスとしての問題もある。)
2.1 少量を回数を分けて投与する必要があると思います。
2.2 Caイオン(CaO態)を投与することが有効リン濃度を高める方法として
経験的に知られています。
   これは、CaPO4の沈殿となり、雨水による溶出を防ぐ効果によるものと推
察されます。
   CaPO4は生物の力で引き離して利用できる弱い結合であることも推察され
ます。
   対照にAlPO4は結合が強く、リンを生物に利用できない強い結合で捕まえ
てしまうようです。
   (土壌の有効リン濃度の増加、減少として測定される。)
   農工大)旧塩谷研の富田氏により海外の
   圃場で経験的に行われているものですが、生物化学力学的な検証実験をしてよ
り具体的な
   メカニズムを実証することも面白いのではないかと思います。農業に従事する
人に共通の情報ですし、
   科学的にすっきりします。農環研あたりに情報があるかもしれませんが。
    ポリリン酸蓄積細菌とその共生生物の利用も面白いでしょう。水圏、土壌圏
通性の菌体で、
   水圏に溶出したリン酸を回収し、菌体を圃場に直接散布するといったもので
す。

ー以上ー

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