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件名:

Re: 枯渇資源としてのリン

差出人: nさん "pingoo"<pingoo…>
送信日時 2004/04/11 04:26
ML.NO [medicalscience:1538]
本文:

自己RESです。

リン化学肥料利用についてですが、作物自身への影響について追加します。

作物と環境には、微量のリン、窒素養分における共進化がある
可能性もあります。
作物は微量のリンに適応しており、そこに過剰にリンがあると、
副作用がおこる可能性もあると思います。
人間に例えれば、肥満や肥満など生活習慣により誘導される糖尿病などが
話題になっていることに相当するかと思います。
狩りや耕作などの肉体労働をして食物を得ていた人間は
頭脳労働で得た金銭で食物を得る環境では、運動不足になってしまうわけです。
同様に植物もリンで骨格細胞はできても、中の栄養価はスカスカとなってしまう
可能性があると思います。つまり、一時的に収量があがっても、
持続的には単位重量または体積あたりの栄養価は下がるかもしれません。
栄養価もカロリー換算では変化なくても、ビタミン、ミネラル組成、その他
ギャバなど有機酸の微量有効成分の比率は下がるかもしれません。
その場合、人の食による健康にはマイナスになってしまいます。
同じ量の微量有効成分を摂取するために、余計なカロリーを摂取する
ことが必要になり、運動が必要になります。
頭脳労働では、神経細胞や、記憶細胞の活動を調節、推進する物質が
必要となろうかと思います。(V.B12など?)
筋肉細胞のための栄養であるカロリー換算だけでははかれない、
律速となる有効成分があるかもしれません。
通常の食品に含まれるそれらの成分と抽出したサプリメントによる
摂取の経済性を考えなければならないと思います。
もうすこし別の観点では、
現行の経済による評価が間に介入することで価値観をゆがめていると
言えるかと思います。
(スポーツにおけるドーピングと類似して捉えられるかと思います。)
現行の経済による評価では、体積、重量、形状による評価ですので
いたしかたないですが、簡易分析技術やラマンなど非破壊分析の技術が
進歩すれば、質を問うことができるようになってくるのでしょう。
(糖度の評価にはすでに実用化されていたかと思います。)

そのほかに環境側の要因に追加して、
例えば、リン過剰による微量必須元素の取り込みが阻害される可能性
があるかもしれません。
リン化合物が微量元素と結合してしまうなどのメカニズムです。

このような、総合的な評価に用いうる科学研究が行われ、その成果により偏見がなく
なり、
貴重なリン資源が有効に使われるようになればよいと思います。
どのようなリンの形態で供給することが、ふさわしいのか。
(溶出せず、他元素とりこみ阻害をせず、利用できない形態でなく、植物をなまけさ
せず健全に成長させて、など。)
腐葉土、発酵タイヒなど有機農法も外部経済も含めた総合評価では化学肥料農法と十
分対抗する
評価を得られるようにも思われます。

関連する情報をこのMLでも伺うことができればと思います。

----- Original Message -----
From: "pingoo" <pingoo@…>
To: <medicalscience@…>
Sent: Friday, April 09, 2004 3:14 AM
Subject: Re: 枯渇資源としてのリン


> 谷津さん、JUNさん、田中さん、MedicalScienceML各位
>
>  化学リン肥料について
>
>  在原です。
>
> 化学リン肥料についてですが、
> 薬の投与と同じように捉えることができるかと思います。
>
> 1.副作用対策
>  1.1 依存症
>  1.2 対象部位以外への作用
> 2.対策
>  2.1 投与量、タイミング
>  2.2 薬品のデザイン(部位特異性を高める)
>
> また、圃場、地域、地球の各レベルの問題として捉える切り口での認識も必要にな

> ます。
>
> 1.1 リン化学肥料を投与することで、微量のリンを蓄積して有効に利用してい

>    微生物およびその微生物と共生関係にある微生物の生態学的な優位性が失わ

>    生物相が変わり、リン化学肥料依存性の土壌となる懸念がある。
> 1.2 畑の植物に十分に利用されず、過剰に投与されたリンが溶出して
>    周辺の河川、湖沼、港湾の富栄養化をもたらし、水圏の(衛生学的)健全
性、
>    水産物生産性が低下する。
>    (窒素肥料については、大気中の窒素分子から生産できるため、使用地域周

> で十分に
>     脱窒が行われないと、海洋に拡散し、序序に硝酸過多の海に変わってしま
> う。
>     脱窒過程で生産されるN2Oの温室効果ガスとしての問題もある。)
> 2.1 少量を回数を分けて投与する必要があると思います。
> 2.2 Caイオン(CaO態)を投与することが有効リン濃度を高める方法とし

> 経験的に知られています。
>    これは、CaPO4の沈殿となり、雨水による溶出を防ぐ効果によるものと

> 察されます。
>    CaPO4は生物の力で引き離して利用できる弱い結合であることも推察さ

> ます。
>    対照にAlPO4は結合が強く、リンを生物に利用できない強い結合で捕ま

> てしまうようです。
>    (土壌の有効リン濃度の増加、減少として測定される。)
>    農工大)旧塩谷研の富田氏により海外の
>    圃場で経験的に行われているものですが、生物化学力学的な検証実験をして

> り具体的な
>    メカニズムを実証することも面白いのではないかと思います。農業に従事す

> 人に共通の情報ですし、
>    科学的にすっきりします。農環研あたりに情報があるかもしれませんが。
>     ポリリン酸蓄積細菌とその共生生物の利用も面白いでしょう。水圏、土壌

> 通性の菌体で、
>    水圏に溶出したリン酸を回収し、菌体を圃場に直接散布するといったもので
> す。
>
> ー以上ー
>

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