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Re: 枯渇資源としてのリン

差出人: さん "Yusuke Yatsu"<page-one…>
送信日時 2004/05/09 18:07
ML.NO [medicalscience:1559]
本文:

皆さんこんにちは。ご無沙汰しております。
谷津@管理人です。

古い記事へのレスで恐縮です。

> > 最近気になったニュースをご紹介いたします。
> > 先日三菱電機の広告に、リンのリサイクル技術を
> > 開発中とありました。資源としてのリンは
> > あと30年〜40年で枯渇してしまう可能性が
> > あるそうです。
>
>  元素だから、原油みたいに無くなる?と言う事は無いと思うのですが、「生物が

> 用出来るリンが枯渇する」という意味でしょうか?

化成肥料として利用可能なリン(リン鉱石等)が枯渇する、という意味です。
生物が利用できるリンは、生態系が本来の状態を保っていれば
枯渇することはないかと思いますが、農地という不自然な環境を
維持するためには不足するリンを土壌に補給する必要があります。

化成肥料を用いない場合、高リン含有率の肥料を用いる必要が
あるかと思いますが、そのような肥料としては動物性の肥料
(骨粉や鶏糞など)が挙げられます。

ただ、天然の肥料は農地1屬△燭蝪械娃娃臘度散布する
必要があります。私の住んでいる埼玉県を例にすると、
県内農地面積が約898平方km。仮に全部が同量の
肥料を必要とする農地だとすると、県内で必要となる
堆肥量は約27万トン。膨大な量です。

ちなみに肥料とは別に、土作りの為に必要な堆肥は
1屬△燭蝪kg必要です。埼玉県全体では約90万トンが
必要となります。47都道府県が仮に埼玉県と同量の
堆肥を必要とすると、4,230万トン。世界のアルミ消費量が
年間2,500万トンらしいですから、日本の農業を完全に
有機栽培にするのはどれほど大変かが実感できるかと
思います。(個人でやる家庭菜園レベルなら容易)

これを毎年毎年行うとなると、天然の肥料と堆肥の
調達が非常に困難であることが想像できるかと思います。
しかし、化成肥料に頼っていては土中の養分バランスや
生態系が乱れ、次第に生産量が低下するばかりか
やがては荒廃した土地に、究極的には砂漠を生む
ことになるのも事実です。

今後の農業に必要なポイントは以下の3点でしょう。

1.化成肥料の使用量を減らし、天然のものの使用量を増加
2.天然肥料と堆肥の安定した大量供給方法の確立
  (例:廃材や生ゴミ、下水を微生物分解により堆肥化)
3.上記2つを可能とする行政及び経済の整備

以上、長文となりましたので今回はこの辺で終わりに
したいと思います。

−−
谷津 裕介

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