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Re: 人工赤血球による脳卒中等の治療

差出人: さん "Yusuke Yatsu"<page-one…>
送信日時 2004/05/16 22:27
ML.NO [medicalscience:1592]
本文:

谷津@管理人です。

JUNさん、さっそく情報を頂きまして
ありがとうございました。

> 人工赤血球の話題が出たので、
> ◎http://www.waseda.ac.jp/projects/artifblood/top%20page.htm
> (人工血液プロジェクト)
> こちらは、基礎研究は30年前から始めてます。
> 確かこちらは、二プロが関与していたと思いますが・・・?

ご紹介頂いたページを拝見いたしましたが
すごい研究をしていますね。ヘモグロビンを全く使わない
リピドヘムが、ヘモグロビンと同程度の酸素輸送能を
有すること、そしてそれを用いた完全合成型の
酸素輸液アルブミン−ヘムは粒子サイズが直径8nmと、
先程ご紹介した人工赤血球の25分の1ということに驚きました。
http://www.waseda.ac.jp/projects/artifblood/albumin%20heme.htm

この研究の他に上記ニプロと早大のチームは
ご紹介したものと同様の人工赤血球(ヘモグロビン小胞体)の
研究もしているようですが、この人工赤血球は酸素運搬の
役目を終えると肝臓、脾臓、骨髄などRESのマクロファージに
捕捉され徐々に代謝されることが、ラジオアイソトープ法による
体内動態観察から明らかになっているようですね。
http://www.waseda.ac.jp/projects/artifblood/oxygen%20Hbvesicle.htm
ヘモグロビン小胞体は7日以内に、代謝産物である鉄や
脂質類は14日以内に消失するそうです。

ところでアルブミン−ヘムとヘモグロビン小胞体はどのように
使い分けるのでしょうか。多くの機能を持たせるのであれば
後者でしょうし、その点に関しては上記HPにも以下のような
記述があります。

>溶液状態でも一年間以上の室温保存が保証されるようになりました。
>簡単に粘度/膠質浸透圧/酸素親和度/体内滞留時間が調節できることも、
>細胞型ヘモグロビン小胞体の特徴です。

また適切な粒径を有することで、血管外への漏出を防止でき、
血中滞留時間を長くすることができ、さらに血管内皮弛緩因子である
NOやCO捕捉をしないので、血圧亢進などの副作用を惹起しないようです。
約14日間というのがヘモグロビン小胞体の存在期間ですので、
アルブミン−ヘムはもっと短いものなのでしょう。

そういった観点から、アルブミン−ヘムはがんの放射線治療など
一時的に作用があれば足りる場合に使用し、ヘモグロビン小胞体は
長期間(少なくとも1週間)作用させる必要があるような場面で
用いることが想像されます。

> 急性期の脳のダメージ部分が減り、後遺症が軽減されるように
> なればすばらしいことだと思います。

私は最近このような研究が進んでいることを知りました。
本当につい最近です。これからも色んな方面に情報網をはりつつ、
さらに有用な研究をご紹介していけたらと思います。

皆様におかれましても、何か面白い情報がございましたら、
些細なことでも大歓迎ですのでMLに投稿して頂けたらと思います。

それではまた。(^^)

−−
谷津裕介
page-one@…

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