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食と重金属 〜糞尿、生ゴミの有効利用〜

投稿者:nさん  2004/05/23 21:14  MLNo.1604   [メール表示]

谷津さん、みなさん

在原です。

以下のサイトに、ヒトの重金属の排泄による、食品から糞尿への重金属の濃縮の
紹介がありました。ヒトの糞尿をもとにした堆肥を農地に戻すと、農地での重金属の
蓄積がおこります。現在すでに、濃度基準値をオーバーしているので利用されて
いないそうです。
このことから、生ゴミをディスポーサーで粉砕して、下水に流し糞尿と一緒にする
のはよくないと述べています。

改善方向として、
1)生ゴミを混ぜ、重金属濃度を下げ、基準値上利用できる濃度にする。
2)生ゴミだけを回収するルートを設け、堆肥化する。
3)メタン発酵などで、エネルギーを回収し、液状にしたあと、重金属を除去し、
  液肥として、利用する。

があります。
1)は本質的な解決方法ではありません。
2)の場合、水分が少ないので、処理が効率的ですが、新たに配送システム
(ロジスティクス)を作る必要がでてきて、コスト(費用、エネルギー)が
かかります。糞尿は利用できないままです。
3)の場合、生ゴミを一緒にすることも可能です。下水処理場に嫌気メタン発酵処理
施設を設置することが前提になりますが、2)よりは投資が一過性なので経済性
では勝るように思われます。薄められたものを扱うコスト増大分など、
本格的に考えるなら、きちんと試算すべきですが。
重金属を生物的に除去する研究は20年ぐらい前から研究されているようですが、
実用化されたものは聞いていません。環境、衛生影響評価が具体化している今日、
技術が導入される前提が整いつつあるかと思います。

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地域雑誌「新川時論21」第13号の紹介
(1996年秋から、富山県東部、おおむね常願川以東を対象として、地域雑誌「新川時
論21」
を発行してきました。2001年秋、第21号をもって終刊となりました。)

― 奇妙な「実証試験」 ―
魚津市東城地区のディスポーザー問題を考える
加藤 輝隆(富山医科薬科大学公衆衛生)
http://kyonc.cool.ne.jp/jiron/JIRON13.HTM


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  • MLNo.1605   さん  (0) 2004/05/23 22:38  [メール表示する]
    在原さん、皆さんこんばんは。谷津@管理人です。

    > 改善方向として、
    > 1)生ゴミを混ぜ、重金属濃度を下げ、基準値上利用できる濃度にする。
    > 2)生ゴミだけを回収するルートを設け、堆肥化する。
    > 3)メタン発酵などで、エネルギーを回収し、液状にしたあと、重金属を除去し、
    >   液肥として、利用する。
    >
    > があります。
    > 1)は本質的な解決方法ではありません。
    > 2)の場合、水分が少ないので、処理が効率的ですが、新たに配送システム
    > (ロジスティクス)を作る必要がでてきて、コスト(費用、エネルギー)が
    > かかります。糞尿は利用できないままです。
    > 3)の場合、生ゴミを一緒にすることも可能です。下水処理場に嫌気メタン発酵処

    > 施設を設置することが前提になりますが、2)よりは投資が一過性なので経済性
    > では勝るように思われます。薄められたものを扱うコスト増大分など、
    > 本格的に考えるなら、きちんと試算すべきですが。

    糞尿は塩濃度が高く、肥料としては向かないと
    聞いたことがあります。糞尿を利用する際は
    微生物分解だけではなく、塩濃度を下げることも
    必要かと思われます。

    (2)の手法は、例えば各家庭にディスポーザーと、その処理物の
    ろ過物を蓄積する設備を設け、昔の汲み取り式トイレの「汲み取り」の
    ような方法で、週に1回でも回収するシステム(つまり現在の
    資源ごみの回収と同じ)を設ければ、現在の生ゴミ回収方法で
    回収される生ゴミの量を減らせることで回収にかかるコストを
    下げることができ、その分をディズポーザーによる処理ゴミ回収
    費用に回すことができ、結果としてコストの上昇は少なく
    抑えられるように思えます。

    いきなり全家庭とはいかずとも、例えば○×年以降に新築された
    家には義務化するとか、そういった制度を設ければ将来的には
    新たな資源リサイクルができ、資源を節約することに繋がるでしょう。

    > 地域雑誌「新川時論21」第13号の紹介
    > ― 奇妙な「実証試験」 ―
    > 魚津市東城地区のディスポーザー問題を考える
    > 加藤 輝隆(富山医科薬科大学公衆衛生)
    > http://kyonc.cool.ne.jp/jiron/JIRON13.HTM

    上記サイトの記事について補足です。

    生ゴミ焼却時のダイオキシン発生について上記サイトでは、
    温度管理により発生を抑制できるとあります。実際には低温では
    ダイオキシンが発生しやすいので、溶融炉という焼却炉を用いて
    通常の焼却温度より高温の1,300〜1,600℃で焼却することで
    ダイオキシンをも分解いたします。

    恐らくこれを用いることで将来的にはダイオキシン問題を
    解決可能と言っているのでしょうが、残念ながら今後国内で
    新たに建造される予定の焼却炉のほとんどは旧来の、
    ダイオキシンを分解できない焼却炉だそうです。
    溶融炉の建造コストは従来のものより割高だからです。
    それに何より、行政側の意識がまだ十分ではないようです。

    ダイオキシン問題がこれだけ騒がれているのに行政は
    焼却炉の改良を行おうとはしません。焼却炉などの巨大建造物は
    おいそれと作り変えることはできないので、一度作ってしまったら
    その先数十年はダイオキシンを大量に排出しつづけることに
    なってしまうでしょう。

    生ゴミ焼却時のダイオキシンの発生問題の解決は
    まだまだ当分先(恐らく半世紀以上先)のようです。

    医科学MLの議題とは大分それた感がありますので
    (それでも環境問題は大切な問題ではありますが)
    今回はこの辺で終わりにしようと思います。

    −−
    谷津裕介
    page-one@…



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